RAFTができるまで。vol.21
~とーまさん編
7月に入り、新メンバーの加入の日も近づいてきた。
何人かバイトも採用していたけど、3日ともたない…みたいなのが続いていた。
オープンしたばかりのお店はスタッフ3人でちょうどいいくらいの客数。
ランチタイムにはリピートしてくれる人も少しずつ。。。
新入生加入の初日。
一通りメニューの質問をされ、提供方法を伝え、オペレーションの流れもサラッと。
意外と真面目に聞いてくれていた。
オーナーと料理長のクセの感じとかもこっそり伝え、あまり気にしなくていい所も伝える。
お客さんは少なかったから、そんな動きを見るタイミングはなかったし、初日だから?なのか?意外と積極的じゃないのねーという印象。
話してると、経験はしっかりしてきましたから!感をちょいちょい出てくる。笑
勘は悪くなさそうだなーくらいで初日は終わった。
1日の休みを挟んで、夜は人数多めの宴会が入っていた。
初日のぐうたら感が何だったのかと思うほど、スイッチが入ったように、突然いきいきと働き出した。笑
細かいところはざっくりとおさめてて、あー、そーゆータイプかーと思いながらもほっといてもオペレーションは勝手にやってくれそうだなという印象。
キッチンは料理長1人で、オーダーがたて込むとフォローが必要なお店だったから、ホールを見れる人ならラッキーだなぁと思っていたところもクリアできそうだった。
沖縄なまりでの接客にお客さんたちが喜んでるのを見て、お店としてもなんかやっていけそうな気がした。
そして、やっと沖縄料理屋になった気がした🙆♀️
野球関係の知り合いとか友達とかも会いに来てくれたりして、飲食店の楽しさを思い出す。
ランチタイムのお客さんはほぼ会社員の人達。昼間の時間帯に来てくれる方をディナーも来てくれるような流れが理想だったけど、なかなか。。。
新規オープンで2階の店舗ってこともあって、見つけてもらていない感じもあった。
オーナーがビラ配りとかはやりたくないとのことで、集客にも手こずったりしていた。フライヤーを来てくれた方にお渡ししたり、看板にさげてみたり。
宴会プランを考えているところとか、ぐるなびやヒトサラの撮影など、一般的な飲食店の通る道を横目で見たりして。
お店のプランが肉付けされている様子も近くで見ながら。
少しずつランチタイムは2回転する日も増えてきて、「こんにちは」でお迎えするお客さんも、「じゃあまた夜に!笑」とお見送りするお客さんも増えてきた。
店舗探しから少しずつお店がお店になっていく過程。
オープニングで立ち会わせてもらえて良かったなーと思う。
初めの頃、料理長は「料理が美味ければ人は来る」と言っていた。
話半分に聞きながら、接客する人がいないと人は来ないでしょと思っていた笑
そこに現れた接客する人。
そして、他に出来ることないからとなにやらお店のFacebookを書き始める。
「沖縄の人」が入ってくると決まった時点で、裏方に徹しようと考えていた。
そして、それをうまくコントロールしてお店がお店になるように。
全力でお客さんに向かっていく感じ。
毎週土曜日の決まった時間に来てくれる物静かなご夫婦にも躊躇なく土足で踏み込んでいく様子を見て、お店のスタイルが固まっていく。
お店のFacebookを毎日長文で更新し続け、食べログのお店からの返信に真剣に取り組む彼女。ランチタイムとディナータイムの間の無駄に長い休憩はいつもケータイとにらめっこしていた。
小さいお店にみんなが持ってる小さなパーツを揃え、なんとか形になっていく様子を当事者でもありながらよしよしと見守る。
そんな日々がしばらく続く。。。
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