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【ラジオ制作の流儀(7)】ラジオ制作スタッフの「役割」の流儀 〜ディレクター編〜

テレビ番組では3桁の人数がスタッフとなってひとつの番組をつくっているのも珍しくないですが、ラジオ番組はひじょうに少人数でつくられていることが多いです。
アメリカのラジオ局、日本の一部のラジオ局、コミュニティ FM などでは、DJ(パーソナリティー)が自ら選曲して喋りながらミキサーや CD プレイヤーなども担当する、完全なワンマンスタイルのところも珍しくありません。

僕自身は喋ることは専門外なので(それでも何度か出演歴はありますが)、基本的には完全なワンマンスタイルは経験したことはないのですが、それ以外の「役割」は、ひと通り体験してきたように思います。
そんな経験も踏まえて、今回はスタジオにいる各スタッフの「役割」について書いてみました。

一般的に、「ディレクター」は「制作担当者」、「プロデューサー」は「番組責任者」と言われます。このあたりの違いから説明していきましょう。

ディレクターは「制作担当者」

映画でいえば「監督」、出版でいえば「編集者」がディレクターです。
ラジオ番組におけるディレクターの仕事は、おもに「演出」と「運行」のふたつです。
テレビと違ってラジオには「タイムキーパー」がいないので、ディレクターが演出をしながら時間の管理を行います。
そのためにつくるのが「キューシート」です。

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