「機動警察パトレイバー2 the Movie」4DXを見てきました、という話。

　みなさんこんばんわ。バレンタインデー直前の週末をいかがお過ごしでしょうか？

　私は15日が有給休暇……と言っても、何かしら楽しいことがある訳でもなく、その日のアースフレンズ東京Z戦で見るバレンタインスペシャルなアクトが楽しみだったり、その前の船橋、静岡の観戦が楽しみだったりと、いつも通りな感じの昨今だったりします。

　さて、表題通りの久方ぶりの映画鑑賞、機動警察パトレイバー2 The Movieを見てきた色々のお話を書いていきたいと思います。

■どうだったの？

　あらすじとかはみんな大好きWikipediaで確認していただきたいんですけども、東京に雪が降ると見たくなるパト2を劇場で見たのは今回が初めて。話の展開とかは何回も見ているんですが、久々に見るとやっぱりいいなぁと言うのが最初の感想でしょうか。

　メディアミックスな展開をしていた機動警察パトレイバーですが、ある意味で各々の世界は並行世界と言いましょうか、初期OVA版、テレビアニメ版とその後のOVA版、漫画版と劇場版たちと登場人物や世界観は同じでも話の展開が違ったり、時間軸が違ったりと言う感じなんですけど、パト2は劇場版一作から3年後の世界。

　あの頃の面々は各々の持ち場で頑張っていたり、特車二課には南雲さんと後藤さん、ひろみちゃんにシゲさんや整備員のみんなはいても第二小隊の面々は篠原重工に出向していたり(野明と遊馬)、レイバーの穴の教官になっていたり(太田さん）、出世コースに乗って装備課長になっていたり(進士さん）、それぞれという形の中で起きる戦争という状況……。

　緊急事態宣言下でもいつも通りの業務や日常を送る一般市民という動きはある意味で今に通じるものがあるよなぁとか、そんなことを思いつつ、しのぶさんの心の揺らぎ、後藤さんの揺らぎ、いつものように使われていずれ精神的にお返しをと言われる松井さんとか、そのあたりの色々をふふっとしながら見ていました。

　今回、イオンシネマみなとみらいで見ていたので、冒頭に南雲さんが会議を行っていた横浜の国際会議場が近かったり、横羽線から湾岸線に入るところで渋滞に巻き込まれたのを見て、二課にいい勢いで戻るなら横羽線経由じゃなく湾岸線入るかぁとか思ったり、そのもそもF-16Jとされた機体(実は米軍)に爆撃されたベイブリッジが屋上から見られたり、劇中で話題になった場所と比較的近いところで見られたのはちょっと楽しかったです(笑)。

■気になったところ

　冒頭の追い詰められる自衛隊所属のレイバーの戦闘シーンや自衛隊機を撮るようになって、三沢の機体が都内に向けて爆装して南下、迎撃に向かった百里と小松所属機が追いかけるというシーン、18号埋め立て地に向かうところで待ち構える戦闘ボットとのシーンなんかは4DXらしさを全開に楽しめました。

　ちょっと残念だったのは、これはどうやら劇場差があるらしいんですけど、雪が舞っているシーンは本当に雪が舞うのが正解らしいものの、イオンシネマみなとみらいではそんなに舞わなかったんですよね。そこはちょっと期待していただけに残念ではありました。

　あと、声ヲタ的にメインキャストの安定感、南雲しのぶ役の榊原良子さんと後藤喜一役の大林隆之介さんのお芝居は本当にグッと。声優ではなく俳優がメインの2人、荒川茂樹役の竹中直人さん、柘植行人役の根津甚八さんの演技もものすごくしっくり来てたんですよね。

　今回はサウンドリニューアル版での上映だったんですけど、なんとなく上田祐司さんぽい声が聞こえたなぁと帰ってから検索したら、サウンドリニューアル版には参加されてたとのことで、自分の耳の聞き間違いがなくてちょっとほっとしました。

　あとはぼんやりと帰りに現代のアニメ作成技術で機動警察パトレイバーを作ったらどんな感じになるのかなぁとか、そんなことを妄想したり。もちろん、当時のものは当時のもので素晴らしいんですけど、今のアニメーション技術をゴリゴリに使って、1999年の東京を描いたらどんな感じになるんだろうなぁって思ったんですよね。

　近未来だった機動警察パトレイバーの世界も2021年から見たら過去の世界と言う、現実が虚構を追い抜いているという現状にちょっとゾッとするんですけどね。ただ、それを言ってしまうと、新世紀エヴァンゲリオンの世界も2015年ですから過去の世界ではあるんですけども(笑)。

　とりあえず、昔から機動警察パトレイバーを見ていた人は4DXという見せ方で見る劇場版を体感して欲しいですし、パトレイバーをあまり知らない世代の人は劇場版で気になったらぜひテレビ版やOVA版を見て欲しいなと思います。

　って、今はHuluで配信されてんすか、各種パトレイバーシリーズ。ちょっと気になるというか、それはちょっと契約を検討したいなと……。後藤さんと南雲さん好きには外せない名作「二人の軽井沢」とか、飲酒バトルとイシガキオニヒトデ「VS」とか久々に見たいですね。