Bリーグ沼に浸かっていたら水が一気に抜かれた件(2019-20シーズン観戦雑感)(前編)
2020年3月27日午後、Bリーグの大河正明チェアマンが2019-20シーズンの終了を発表しました。
これによりB1は第33節以降、B2は第31節以降の中止、ポストシーズンの中止が決定。3月頭から延期や無観客試合でという形で進めていたものの、完全に終了という形に。それと前後してB3の方もシーズンの終了が発表され、シーズンが途中でバツッと打ち切られるという事態になってしまいました。
B.LEAGUE 2019-20シーズン 全試合中止のお知らせ
2011年のプロ野球が東日本大震災の影響で開幕しないということは経験(2020年3月末現在、プロ野球も未だ開幕せず、開幕目標的なものはありますけども、色々不透明な状態という形ですけども……)していて、プロスポーツの興行が始まらないというのは経験していますが、シーズン途中の打ち切りというのは初めて。
頭では理解するものの、3月4月5月とプロ野球とBリーグの観戦とでスケジュールパンパンだったはずが、一気に予定が白紙になるという予想できない事態に。最初は外出自粛も出ていなかったので、知り合いと飲んだり、ひとりでふわっと飯を食べに行くぐらいしか楽しみがなくなって、更に外出自粛要請も入り……と、まぁとにかく今はおとなしくするしかないかなと思うんですけども。
今回はポストシーズン終了後、5月中頃に書こうと思っていた、むしろファイナルだとか入れ替え戦を見たあとに書く予定だったプロバスケットボール、Bリーグの2019-20シーズンの個人的な総括を書いていこうと思います。
■個人観戦数
2019-20シーズン 36試合(前シーズン44試合。前年比-18%)
プレシーズンとアーリーカップ東海(2試合)、女子バスケWリーグ2試合の開催分も含んだ形ですが、昨シーズンよりは18%の減少に。放送の卒業とともに明らかにハイペースな観戦だった今シーズンですが、観戦間隔の感覚を掴んだ後半戦と3月以降の3ヶ月分の観戦が完全に吹っ飛んだということもあり、昨シーズンと比較して観戦数が減っています。
当初の予定であれば、微増になる予定だったんですよね……。
コロナが全部悪いのです……。
■踏破アリーナ
ウィングアリーナ刈谷(4)
船橋アリーナ(3)
大田区総合体育館(3)
とどろきアリーナ(2)
北海きたえーる(2)
以下1回のみ
千葉ポートアリーナ
OKB清流アリーナ
アリーナ立川立飛
横浜アリーナ
青山学院大学記念館
墨田区総合体育館
おおきにアリーナ舞洲
ドルフィンズアリーナ
エスフォルタアリーナ八王子(メイン)
カクヒログループスタジアム
ならでんアリーナ
広島サンプラザホール
越谷市立総合体育館メインアリーナ
中村スポーツセンター
板橋区立小豆沢体育館
片柳アリーナ
シンコースポーツ寒川アリーナ(寒川総合体育館)
稲城市総合体育館
清水総合運動場体育館
名古屋東体育館
今年は放送卒業後、最初のシーズンということもあって、踏破していないアリーナを中心にという形で動いた結果、北は北海きたえーる、南は広島サンプラザホールという形に。にしても、神奈川県人の最多訪問がシーホース三河の本拠地、ウィングアリーナ刈谷だったのにはちょっと笑いました。
実際、立地を考えていただくとわかるんですけど、中部圏の他のアリーナと絡めやすいのはあるかなぁと。名古屋市内の各アリーナからの戻りの刈谷とか行程上にあるというのは行こうかなと思うポイントの一つ。あとは単純にタツヲさんのアクトを残して行きたかったという点、あとはシーホース三河さんの選曲その他進行がやっぱり好きだなぁと言うのもあり、ならばチョイスしましょうという形なんですよね。
今シーズン、船橋アリーナが3、千葉ポートアリーナが1と千葉ジェッツさんの試合に多く足を運んだのは、千葉ロッテマリーンズとの異業種交流の日程がわからず、どこで入るか予想した上でチケットを取っていたので、結果的に多めにと。交流を見られたのは1試合だけでしたけど、それは別として、千葉ジェッツさんの演出は相変わらず予想の上を二、三個越えていきますよねという印象が毎回ありました。何度行っても異なる空気感でアリーナが楽しいってのは、やっぱり強いです。
きたえーるのカウントを1にするのか2にするのか少し悩みましたが、観戦試合数ベースでカウントすると2ということでいいかなぁと。あと、FE名古屋さんの演出はもう一回みたいなぁと、中村スポーツセンターとは別に千種スポーツセンターを予定していたところが日程打ち切りのために観戦がポシャったのはほんとに残念で。このあたり、色々と来シーズンへの宿題として積んでいこうと思います。
■印象に残ったアリーナ
今シーズンは関ヶ原を越えて西地区のアリーナに行こうと言うのを決めていましたので、長期休暇やプロ野球との協業を狙っていくつかのアリーナにお邪魔したのですが、おおきにアリーナ舞洲の雰囲気や空気感、演出は印象に残りました。
オリックス・バファローズさんとのコラボデーだったので、素の状態と言うにはちょっと離れていた部分があるのかなぁあと思うんですが、MCを担当されているたつをさんの盛り上げとか照明、BTさんたちのアクトや場内使用音もなんかこう、また見たいなぁ、また撮りたいなぁと思うような空気感を感じました。
B2だと中村アリーナというか、FE名古屋さんの演出とアリーナの空気感はやっぱり好きだなぁってのが19-20シーズンも感じました。
色々と見ていくと、自分にしっくりと来る空気感の根っこがもしかして……ってポイントが見えてきたりもするんですが(笑)、場内演出曲がしっくり来るというのもありますし、チアさんのアクトや野良カメラマンへのアピール、リードくんの動きや魅せ方、選手やスタッフの魅せ方と、全体的に満足度が高いんですよね。そんなFE名古屋さんの主催ゲームは中村アリーナとともに千種アリーナはどんな感じかなと思っていて、日程中止で再訪を果たせなかったのは悔しく。あと、中村アリーナ近くのお団子屋さんが無茶苦茶お値打ちで美味しかったのを付け加えておきたいと思います。
さらに19-20シーズンはB3も何試合か。B1B2に負けない演出で見せてくれるアリーナも多いなぁと感じつつだったんでけど、B3だと一番印象深いのは、私の出身地である神奈川県高座郡寒川町のアリーナ、シンコースポーツ寒川アリーナでプロバスケットボールの試合を見たということでしょうか。
寒川に行く日と千葉ロッテマリーンズのリーンちゃんとM☆Splash!! のみなさんが船橋アリーナに来場する日と思い切り重なっていたので、正直ものすっごく悩みました。シンコースポーツ寒川アリーナのチケットをすでに確保していた状態で、来場の情報を知り、本気で悩んだ末……おそらく、ジャンボくんのマリン来訪数を数えると、まだ何回かはあるだろうと寒川を優先していました。
今季はまだ見ぬチームの試合を見ていきたいというのがある中、さらに出身地のアリーナでBリーグの試合を見られるという魅力には勝てなかったんですよね。地元にいながら足を踏み入れたこともなかった体育館でしたし。実家を出てからちょっと経ちますけど、街の雰囲気は変わらないねぇとか、開催地での告知が弱いのか、「東京」サンレーヴスとつくと、東京のブースターさんたちはなかなか神奈川県にはいらっしゃらないのかなぁとか、そんな感想が。
来季も寒川開催があるならば、ちょっとした旅的に是非皆さん足を運んで欲しいです。帰りには寒川神社とかに寄って観光とかも出来ますしね。
■印象に残る試合
印象に残る、という部分だと、やっぱりこう……最後の最後まで縺れてどうなるのかと手に汗を握った試合になるかなと。大阪エヴェッサと千葉ジェッツふなばしの試合(2019年12月15日)は本当に記憶に残っています。
19-20シーズンからいよいよコミュニティFM局で放送を担当していたという枠が取っ払われ、行けるところは全部行くと言いましょうか、行きたいところはなるたけという形で動いていたんですけども、今回のエントリーの最後にも書く「異なるプロスポーツとのコラボ」を見てみたいと、大阪エヴェッサとオリックス・バファローズのコラボデーに行く計画を立て、チケット手配とかもちょっとドキドキした部分はあったんですが、フォロワーさんに助けられ、いい塩梅のところに陣取れたのであります。
コラボデーということもあるのか、たくさんのお客さんで盛り上がるおおきにアリーナ舞洲。初めてのアリーナで見るもの色々が珍しいなぁとおのぼりさん全開で。むしろ、見慣れたブルくんやBsGのCHALちゃんとかを見ると落ち着くとか、そんな塩梅でした。
試合開始後、なかなか千葉ジェッツふなばしさんが勢いに乗れないというか、18-19シーズンで見た「のっけからずんずん突き放す」試合展開ではなく。むしろホーム側の大阪エヴェッサさんが勢いに乗っているような雰囲気の前半。ハーフタイムで太田椋選手がハーフラインからのフリースローを決め、流れさんは大阪側……西軍に傾いてきているのかと、そんなことを感じつつ後半戦へ。
7点差で後半戦に入っていく試合なんですが、ここからは船橋アリーナでよく見た千葉ジェッツふなばしさんらしいというか……このあたりはスチャラカ系と言いましょうか、スポーツ・エンターテイメント寄りの人が故に明確にテキスト化できないのがアレなんですけども、「らしい」空気で3Q終わりには東軍、千葉ジェッツふなばしが3点差をつけてひっくり返していました。
これはこのまま行くかなぁと思いつつ、どうせなら面白い方に100点とか思う私。その念が通じたのか、本当に面白い方向へ向かい、西軍の大阪エヴェッサが離されずに追いかけ、残り5分を切ってからのオフィシャルタイムアウトの頃には1点差。一旦千葉サイドが引き離すも残り50秒で大阪エヴェッサ同点に追いつきタイムアップ。
自身二度目のオーバータイム観戦へ。
2019年11月に青山学院記念館で初めてオーバータイムという状況に立ち会い、プロ野球のみならずBリーグ観戦でも試合が長いのかと思いつつ。ただ、白熱の度合いで行くとやっぱりこの試合の印象が強いんです。
延長戦の序盤も4Qの勢いがそのままに大阪エヴェッサペースで進み、やっぱりホームアドバンテージはあるんだろうなぁとか頭がよぎった残り20秒で大阪エヴェッサ、橋本選手がフリースローを沈め3点差。
諦めたら試合終了ですよというコトバ通りにといいましょうか、残り6秒で富樫選手がスリーポイントシュートを決めて再び同点……。
そんなこんなでダブルオーバータイムに突入するという予想外の展開。むしろ、早めに終わってもらったら帰りの電車まで多少時間があったのでご飯をゆっくり……とか予定していたのですが、すべてリスケジュールをかけ、小田原に止まる最終のひかり号で帰ることを決めていました。
結局、105-106で延長戦を制したのは千葉ジェッツふなばし。スポーツ・エンターテイメントを軸にって考えると、ホーム側の勝利に終わるほうが正直なところ色々見られるんですけど、それはそれとして、富樫選手の(ものすごい褒め言葉としての)エグさを改めて感じていましたし、最後の最後までわからない、バスケの試合の楽しさを改めて感じていました。
■B旅夢気分
今回は観戦仲間3人で青森ワッツの青森市、秋田ノーザンハピネッツの秋田市と巡る旅を、ひとりでは岐阜スゥープスの岐阜県と大阪エヴェッサの大阪府、バンビシャス奈良の奈良県と広島ドラゴンフライズの広島県を巡る旅を敢行していました。
放送の卒業により、週末の行程が幅広くなったおかげもあり、お友達に誘われて超長距離ドライブを敢行。ドライバー役としてはCVT車を運転すると眠くなってしまうという悪癖を出してしまい、ポンコツ運転手っぷりを発揮してしまいました。一緒に行った二人には大変ご迷惑おかけいたしました……自分の車なら何も気にせず長距離運転するんですけどね。
今まで見知らぬ町に仲間で旅をすることがなかったので、ものすっごく楽しかったんですよね。青森到着直後に温泉直行したり、観戦後に車を宿において飲みに出かけるとかも新鮮でした。あと、秋田では道中で石油掘っている場所を見て、異様にテンションが上ったり……地元の人には日常でも、旅の人が見る風景としては刺激的な風景でした。
岐阜と舞洲以降は青春18きっぷの旅を中心に。最初の岐阜行きはナイトゲームの日に行く予定で、始発で動けば相当余裕時間があったものの、沼津でまさかの信号機トラブル。
在来線で先に進めないとか、観戦絡まない頃の青春18きっぷの旅でもあまりないシチュエーションだったんですけど、慌てず騒がず新幹線ワープを使い、静岡で朝ごはんのチーズそばを食べられるような余裕を出していました。岐阜のナイトゲーム観戦後に在来線の旅は続き、当日のうちに新大阪に。ミナミ方面に定宿群があるんですけど、チェックイン時間に間に合わず、この岐阜-大阪では使用しませんでした。
年末は関東と関西の中間、静岡県は掛川での宿泊を挟み、奈良と広島という旅。今まで宿泊したことのない街にふわっと泊まるってのも楽しいなぁと思いつつ、移動日が会社の仕事納めの日だったので、沼津発のホームライナーに乗って先に進む楽しさを感じていました。
奈良では修学旅行以来の大仏様を見たり、近鉄奈良駅近くで天理ラーメン食べたり、鹿を見たり。夜には二足歩行する鹿を見たりと完全に観光。中学の頃に来ているはずなのに、その時の記憶が一切抜け落ちていて、ある意味でものすごく新鮮に街を歩いていました。
奈良での試合の後はチェックイン時間に間に合ったのでミナミの定宿。時間に余裕があれば、九条のCH@NTさんにも足を運びたかったものの、今回は断念して新世界あたりをふらっと。翌日はそのまま始発からの広島入り。時間的に街歩きをじっくりやることはできなかったんですが、汁なし担々麺食べつつ、広島電鉄線に乗ってキャッキャしたりと。
試合後はアリーナからも近く、昔から行きたかったカープ鳥おさないへ。大将の長内孝さん(広島-横浜(プロ野球)。青森県出身、桐蔭学園卒)とはお会いできなかったんですが、店長の息子さんに父親が同県出身、一文字違いの同性でようやくお店に来ることができたんですよとか、そんなお話をしつつ。
チケットの絡みで野球ではなかなか広島に行くこともなくなった中、広島ドラゴンフライズの演出やアリーナの空気感が良かったというのもありますけど、籠球ではまた広島にはお邪魔できると思うので、そのときにはカープ鳥おさないのどちらかの店舗にまた足を運びたいとおもいます。
と、愛知県は旅じゃないとか、北関東は旅感あるよねとか色々あったのですが、上位機以外にもいくつか旅の予定があったんですけども皆さん御存知の通り、シーズン途中で終了……。
来シーズン、元気にスタートが切られたら、またどこかの町にバスケを見に足を運びたいと。まだ見ぬ町の空気感を感じたいと思っています。
さて、毎度おなじみで記事がむっちゃ長くなったので今回はここまで。次回の籠球振り返りはスポーツ・エンターテイメント班のお話を中心に書いていきます。
サポートをご検討いただければ幸いです。いただいたサポートはカメラのメンテナンス代などに充てさせていただきますとか書いてますが、実際には設定しよう的に書いてありましたの設定しました程度です。