適切な救護活動ができるか?

 たまたまショッピングモールの駐車場でうつ伏せで倒れている高齢者がおり、対応した。意識レベルはJCS 0か1程度で橈骨Aもしっかり触れ末梢冷感湿潤もなく高熱を疑う熱感もない、転倒時の状況は詳細不明だが転倒時の記憶もあるようで眼前暗黒間もなかったよう、特記すべき既往歴なく定期内服薬はないよう。ただ、頭部外傷があるのと上肢痛と感覚鈍麻を訴えていたことと最近よく転倒すると言っていること、こちらの問診に対する返答にややちぐはぐな回答があること、一人だってこと、高齢者であることなどから駆けつけた警備員へ救急車要請を依頼し、救急隊に引き継いだ。
 普段、放射線治療医でひたすら治療計画しており、入院患者も放射線治療科としてもっておらず、再来もしてなければ明らかに患者を診る力は落ちる。自身は時々定期的に内科当直をしており二次救急まではみているのでまだ対応全くできないわけではないかもしれないが、臨床力の低下は否めないと感じた。野次馬が沢山群がるなかで倒れている人がいるときにいかに適切に対応できるか、このような体験はこれまで三回あるがなかなか簡単ではないと感じる…放射線治療医も社会に出れば普通のお医者さんとしての対応が求められる…しっかり患者さんに様々な状況でも対応できるよう普段から鍛練が求められる。

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