夏風にカレーライスの匂いがのって

 今年も夏です。何もしていなくても汗が止まらない日々が始まりました。でも僕は小さい頃からどんなに暑くても頑なにエアコンに頼ろうとはしません。たまにふわっと吹く風、扇風機から送られてくるやわらかい風が好きなんです。なんかこっちの方が夏っぽいじゃないですか。夏だなって感じじゃないですか。
にしても暑いですよね。「おい、こんな暑いならエアコンつけてやろうかっ!!」ってくらい酷暑ですよね。ただ電気代を少しでも浮かせたい僕はギリギリまでエアコンをつけたくないんです。だからさっき述べたように「風を浴びることが夏っぽい」と自分に言い聞かせてます。

 僕が小学生の頃(15年くらい前)はここまで暑くなかったと思うなぁ。エアコンなしでも全然平気な顔して過ごしてましたけどね。この数年だけでいかに夏の気温が上昇しているのかってことですよ。
とか言ってみたかっただけです。初めて後輩ができた中2が中1を見ながら「俺たちも歳取ったな」って言いたくなるみたいな。

 これがnote初投稿なわけなのですが、いずれやろうと思いながら2年くらい後回しにしておりまして、その重い腰を上げたくなるほどどうしても吐露したいことがあるんです。この想いが強いうちに書いておこうと。


 あいみょんの「青春と青春と青春」。この曲、僕のことを歌ってくれてるんですよ!!って思ってる男たちが全国のあちこちにいるはずです。もちろん僕もその一人。「もうたまんないよ、勘弁してくれよ、あの頃に戻りたくなっちゃうよ!!」って胸の奥のやらかいところをあいみょんがチュクチュクしてくるのよこれが。
ではここからは、この曲へ溢れ出る僕の想いを歌詞に共にダラダラと綴っていきます。


夢を見た 君と恋をする夢を
塩辛い風が吹く場所で手を繋いでさ
砂浜に足がのまれすぎて
まるで二人は駆け落ちして親から逃げてるようだ

そうそう、こういう夢見るよねぇ。めちゃくちゃ良い夢だから目が覚めたときに「もう一回見たい!!」と想いながらゆっくり目を閉じるけどもう二度と見れないんです。
あと、妄想もするよねぇ。妄想の方がしてるかもねぇ。


暑苦しい僕と
「楽しいね。」って汗を拭う君は蜃気楼か

あぁ~やっぱ蜃気楼だったかぁ…。夢の中でも汗だくで、寝起きの自分も寝汗でびっしょりです。


青春が夏風にのって君を連れてきたんだろうな
カレーライスの匂いなんかで誰かを愛おしく思う夏に
恋をしたくなるんだろうな
きっと花火とか金魚のせいだ
嗚呼 今日も夢を見る

ここの2行目!!すげぇわかるんです!!どこからかカレーの匂いが香ってくるのって、春でも秋でも冬でもなく夏!!他人ん家の食卓の匂いを嗅ぐと、「早く家帰らないと!!」って思っちゃって、小走りになったりチャリを立ち漕ぎしたりね。
で、年がら年中恋はしたくなるけど、夏は特別したくなるんです。なんでかなぁ。暑ければ暑いほど。
で、今日"も"夢を見ちゃうのよ。


夏期講習の憂鬱さとは裏腹に
君がスイミングスクールの日たまに会える嬉しさがある
電車の中腰を丸めて文庫本を読む姿が本当に神秘的で
つり革にぶら下がりたい気分さ

僕もスイミングスクール通ってて、しかもそこに同じクラスの好きな娘もいて。学校以外の場所で好きな娘に会える特別感。クラスの他の男連中に抜け駆けしてる感。いつもの数倍増しで可愛く見えちゃうんだなぁ、これが。終わった後にちょこっと話すでも一緒に帰るでもないんだけどね、結局。


なびかせる髪は
きっとこのやらかい海と似合うだろうな

夏風が青春と一緒に君を連れて来たんだろうか
ノースリーブにポニーテールは僕の口先がとんがってしまう
生ぬるい味の空気がより心臓を早く走らせて
嗚呼 これは恋さ

「僕の口先」って比喩表現ですかね?とんがっちゃってるし。夏はよくとんがりますよねぇ。


扇風機の音が
どうもわからないけれど僕をせかす

来ました!!扇風機!!
あいみょんも扇風機派ですね。


熱すぎるコンクリートには
何度"好き"と書いても蒸発して
図書館でほら小さな声で話したりもしたいんだよな

ここの1、2行目ヤバいっすね!!いろんな想いや情景がぎゅっと詰まってて。告白する勇気は全然ないけど、もう抱えきれないほど「好き」が溢れて、どうしようなくなって、ただただ「好き」と書くしかなくって。あぁ、夏が終わりに向かっていく。


青春が夏風にのって君を連れてきたんだろうな
カレーライスの匂いなんかで誰かを愛おしく思う夏に
恋をしたくなるんだろうな
きっと花火とか金魚のせいだ
嗚呼 今日も夢を見る

嗚呼 これは恋さ

ってなわけで、この曲の何が良いって、主人公の恋が実ったかどうかわかんないところ。ずっと夢を見て、「した」話じゃなくて「したい」話が続いて、最後もやっぱり夢を見ちゃうんです。僕みたいに中高生時代に恋が成就しなかった人は自分と重ね合わせて実らず仕舞いの解釈ができるし、成就した人はその先のハッピーな未来を想像することができる。結果的に恋をしたことがある全ての人が共感できる曲だったわけなんですねぇ。
「恋をしてきた全ての人に捧げます」ってか!?


にしても、あいみょんはなんで夏の男心がこんなにわかるんだろう。僕もいつかこんなようなの書けるようになりたいなと思いながら、今日もあいみょんに想いを馳せているわけです。

嗚呼 これは恋さ

お後が宜しい風なようで。
どうもありがとうございました。


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