何者かになれるのだろうか

何者かになれるのだろうか。スポットライトを浴びる人生を送れるのだろうか。

４月から無職になる。今まで割と順調な人生だった。小学校時代は頭がよかった。伸び悩んだ中学時代もそこそこの成績をキープした。高校は、文系に特化して何とか保っていた。大学もそれなりに通って、それなりの成績で卒業した。

就職した。１年目。めっちゃ大変だった。何回も泣いた。こんなに自分がセンチメンタルになるのかと思うくらい泣いた。（泣いたのは、恋愛絡みもかなりあるけど）

２年目。割と大変な仕事を担当している。そこそこやれている。ミスもするけど『２年目にしては』という枕言葉と一緒に、「よくやれている」のような評価だと思う。

仕事を辞めるのは、人生で一番大きな決断かもしれない。

実際、もう辞めようと思ったのは、電話に出られなかったから。（もちろん仕事の電話ではない）いつも支えてくれたある女の子からの電話に出られなかった。「死にたい」と思っていた。その気はないけど。漠然とした希死観念。心理的には、方法とか具体的なスケジュールを考えていないときは、そこまで危険じゃないというけど。

心配してくれる人の電話に出られないような仕事って何。

生きるために仕事しているのに、ずっと死にたいと思っているなんて変じゃね？

実際その出られない電話きっかけに、向こうの気持ちは冷めて終わっていった。でもたぶんその電話がなくてもどっかで終わっていた。たまたま手頃な理由がそれだっただけ。そんなことは分かってるけど、もうその瞬間「もういいかな」って思った。

「もう無理」ではない。「もういいかな」がしっくりくる。今の仕事をして、充実感も楽しいこともたくさんある。人間関係も良好だ。でも「もういいかな」。職場にいるあこがれの先輩は、自分なんかより仕事をしている。かっこいいけどなれないなって。

ただ、４月からは本当にノープランだ。家賃、駐車場代、生活費、住民税......どうやって払うのだろうか。考えると怖いけど、でもしばらくは充電したい。文章書く仕事がしたいし、家で仕事したいし、自分の才能だけで何かやれることないかなって考えるけど、そんな才能あるのかなって。今まで一個のことをつきつめたことのない人間がそんなことできるのかなって。自問自答の土日。ただ、目先の仕事も終わっていないからそこも考えなきゃという日々。

４月から何者かになれるのだろうか。誰か仕事ください。笑