我々の働き方は変わるのか

新型コロナウイルス感染症拡大防止に伴う緊急事態宣言が解除され、初めての週末を迎えました。

テレビのニュースやワイドショーなどでは、渋谷のスクランブル交差点や湘南海岸やの人出の様子が生中継され、それを見た出演者がああだこうだ持論を展開する光景が散見されましたが(個人的にはもういいだろという気がしないでもありませんが)

さすがにあれだけ長期の自粛生活を余儀なくされ、いざ解除されたから生活が元通り・・・になるわけもなく、やはり人の戻りのスピードは鈍い気がします。そりゃそうです、ウイルスが完全に消え去ったわけでもなく、今後第二波第三波が押し寄せてくるのではないかという懸念から、言われなくても行動に慎重にならざるを得ないのも無理はありません。

一方で、緊急事態宣言明け後、平日のラッシュの電車の混み具合は徐々に戻りつつあるなという実感が湧いているのも事実です。夜の街、いたるところで賑わう様子も目にします。

この自粛生活により、多くの職業人がテレワークという自宅勤務を余儀なくされました。毎日職場(現場)にいって日々業務をこなすというこれまでの当たり前が全く通用しない日々。学校も公共機関も店舗も軒並み営業自粛。仕事はもとより、特にプライベートでの行動までも制限されるのは精神的にも結構しんどかったです。

そこにようやくの制限が解除。ある意味朗報でありました。ほっと一息ついて、さぁ仕事場に出勤して仕事をするような元のような生活がスタートする・・・かと思いきや、何やらどうにも様子がおかしい。

何かのアンケートでは、緊急事態宣言が明けてもこのテレワークの生活は継続したいという声が6割7割にのぼったなんていうニュースも見ました。
通勤ラッシュに揉まれることもなく、自宅でZOOMやらGoogle Meetといったオンラインシステムで打ち合わせや商談を簡単に行うことが出来るのがわかり、クラウドサービスなどを利用すれば仕事自体もメンバー間で共有できる。あれ?わざわざ毎日職場に行かなくても仕事することできるんじゃない?在宅だと家族と触れ合う時間もふえ、通勤に費やした時間も余暇に繋げることができる。今更あの忌々しい通勤ラッシュの生活に戻るなんて冗談じゃない!!
…ある意味コロナ騒動は人々の働き方を変えるきっかけにもなったという、不可思議な問いかけを私たちに与えたような気がします。

とはいっても、全ての職業がテレワークが継続できるかというとそれは非現実的です。サービス業だったり物流、交通機関、医療従事者、土木建設etc。
実際私の仕事も先述した業種には含まれませんが、それでも本格的に再開したらテレワークをすることはほぼ不可能な業種です。

まだまだ社会全体の働き方を変えるというのは、よほど技術が進化したとしてもそれははるか遠い先のことのように思えて仕方ありません。

ただ、明らかに変わったなと感じることがあります。僕は職業柄、多くのエージェントだったり制作会社の担当者とやり取りをすることが多いのですが、アポイントの前に必ずといっていいほど「リモートと対面どちらにしましょうか?」と聞かれるようになりました。これはコロナ騒動の前では考えられなかったことです。
まぁ…どちらでもというと皆さん大抵後者の方を選ばれるんですけどね(気持ちはすごくわかる笑)

長い間続いてきた当たり前のような習慣。
いきなり全て塗り替えることは難しいですが、こういった世界的に影響が及ぶ何かの出来事がきっかけで、徐々に未来も変わってゆくのでしょうか?

ある学校法人の言葉が胸に刺さりました。

「この逆境をプラスに捉える」

こういう状況下に置いて捉え方一つで物事が大きく変化する。気持ちが沈みがちになりながらも、少し見方を変えれば気持ちが上向き見渡せる世界がどんどん広がっていくものだと信じています。

流れに取り残されず、変化に耐えられるようフレキシブルに日々向き合っていきたいものですね。