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FC岐阜 クラブアンバサダー 難波宏明さん「2016年はそういうことがあって」

FM岐阜「FC岐阜Road to Dream」(11/9(土) 12:00)にて、元FC岐阜の難波宏明さんをゲストに迎えて
MC:西村知穂 Twitter
ゲスト:難波宏明(FC岐阜 クラブアンバサダー)

「お前トイレの裏こい!」みたいな


難波:そうですね、まああのー、ほんとに毎年ね、残留争いに巻き込まれてですね、もほんとにファンサポーターの皆さんには申し訳ないなという気持ちでいっぱいなんですけど、自分が現役のときに、2016年もですね、最終節までもつれこんでですね、勝てば残留、負ければ危ないという状況でね、最終節4-2でヴェルディに勝ってね、無事自力で残留を決めたときありましたよね?
西村:ありましたねー
難波:はい、あのときの話をね、ちょっとね、しようかなと思うんですけど。
西村:はい、ぜひー


難波:まああの、あの年はですね、ラモスさんが夏で解任になって。で、そのあとヘッドコーチだった吉田恵さんが監督になって。ほんとにもうあの年はいろいろこう、現場の中でもちぐはぐな感じがありまして。吉田恵さんが監督やったことなくて、はじめて監督やって、まあメグさんもどうしたらいいかわかんないっていう状況の中で、ほんとに手探りの状況でね、みんなでこう勝ちとった残留だったんですけど。もほんとに選手間もギクシャクしてたんですよ。
西村:そうなんですね。
難波:はい、まあもちろん今年はね、そういうのなくて、しっかりみんなまとまってるとは思うんですけど、あのときはですね、ほんとにこう、それぞれが意見を出し合って。で、もちろん意見を出すってことは誰かが聞き入れなくちゃいけないんですけど、誰も聞き入れずに、
西村:うん。
難波:「俺はこういう考えだ」「いやお前違う、俺はこういう考えだ」っていうやつがいっぱいあってですね。で、最終戦のすごい大事な前の日に笠松で練習をしたんですけど、
西村:はい。
難波:それもその大一番に向けての練習、だったはずだったんですけど。最後の最後で、なんか「お前来いよちょっと!」みたいな。
西村:はい。
難波:で、「おお、行ってやるよ!」みたいな。で「お前トイレの裏こい!」みたいな(笑)
西村:(笑)
難波:でなんか、「おいやめろやめろ!」って「さっきまとまってやろうって言ったじゃん!」みたいな。「ちょっと待て明日大一番だぞ!」みたいなそういう茶番劇が、前日にあの笠松で行われてたんですよ。
西村:えー…信じられない…そんなことがあったなんて…
難波:僕はね、それを見たときに「あ…これはちょっとマズいな」と思ったんですよね。ほんとにこれはマズいと。みんなには悪いけどこの現状だったら、もしかしたら明日負けるんじゃないかなっていうのは正直思いました。
西村:でも、蓋を開けてみたら、勝利しましたよね。
難波:勝利だったじゃないですか、はい。
西村:しかも4得点。
難波:うん。
西村:入れましたよね。
難波:はい。
西村:これはどうしてそういうところからチームが一つになれたんでしょうね?
難波:これはもしかしたら…と思いながらも、当日の朝を迎えるとやっぱ選手みんなは、どうしても落ちたくない落としたくないっていう気持ちがあるわけですよね。で、僕はやっぱりその、「やっぱりがんばらないといけない」ともう一度思い直したのは、その当日の試合がはじまるウォーミングアップでピッチに出ていったときに、サポーターの、肩を組んで、飛び跳ねて、僕たちを後押ししてくれる姿をみたときに、「ああ、やっぱり僕らはこの人達のために戦わないといけないんだ」っていうのを感じたんですね。で、後であのときの話をはなしたときに、だいたいみんなね、あのサポーターのその、サポーターというか会場の雰囲気で、「あやっぱ勝たなくちゃいけないんだ」というのを感じたっていう…ね、ことをみんな口々に言っているときに、あやっぱり僕たち選手あとクラブを支えているのはファン、サポーターなんだなって思ったんですよね。
西村:わー…すごい、いい話ですね…
難波:そうなんすよ。
西村:いやー、じゃああの原動力はサポーターのみなさんの声援だったということですね。
難波:だと思います。あの、よくね「神がかってる」とか「持ってる」とか言うじゃないすか。
西村:いいますね。
難波:あれって、ほんとにだから不思議な力ってすごいあるのかなと。

(略)

難波:やっぱあれって、どっから見えない力がくるんだろうって、やっぱね、会場の雰囲気なんだよ。もうそれしかないですよ。
西村:なるほどー…そうなんですね…
難波:はい。
西村:なんかこう私達は一生懸命応援していて、でも、まあ万年というか、毎年残留争いをしているのを見てくると、ほんとに応援の力ってあるのかなって、ちょっと思っちゃう部分もあって、だけど実際にそうやって選手のみなさんがピッチに立って、声援を受けたりとか、その雰囲気でゴールしたり勝利したり、できてるっていうのを聞くと、ますます応援しなきゃなって思っちゃいますね。
難波:そう、いやほんとにそうなんすよ。
西村:うーん、そうなんですねー…
難波:だからその2016年のときは、まそういうことがね、前日にあって、ほんとに危ない状況だったにも関わらず、ああやって残れたっていうのは、そういう見えない力がはたらいたんじゃないかな、という話でした。


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