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2022年を、ふりカエル物語。

はじまり はじまり

井の中の蛙 大海を知らず
見識が狭く、自分の範囲内でしか物事を考えられない、という意味。

さぁ、今回は 
私の2022年を、カエルさんの物語としてふりカエってみる。ケロケロッ

1-3月:井の中の蛙 ここを大海だと疑わず

2022年の頭、カエルさんはお仕事をがんばっていた。
年次としては社会人1年目(この響き、すでに懐かしいな。笑)、
研修期間をどうにか乗り越えて、本配属されてから半年後くらいだ。

コンサル会社に勤めていることを象徴するみたいに、
文字通り朝から晩まで働き詰めて、休みの日も仕事のレベルアップのために時間を使う、
いわゆる、バリバリのキャリアウーマン(いや、キャリアフロッグ?笑)状態。

ちょうど年明け、
コンサルタントとして自分の役割がランクアップしたことも相まって、
毎日ガムシャラに仕事をしていた。

感覚としては、2021年の8月に本配属されてから、
自分のミッション・業務に対して、常にというか本当に毎日・毎分・毎秒、
己の身の丈に全く合っていない感覚。

ヒーヒー言いながら(カエルがヒーヒー言うかは置いといて。笑)、
ベース絶賛睡眠不足の疲弊した体と戦いながら、
よく泣いて、よく号泣して、よく嗚咽して、どうにかこうにか食らいついて、一生懸命やっていた。

まぁ、状態としてはストレッチゾーンを軽くピョンと飛び越して(カエルだけに。笑)、パニックゾーンだったと思う。

今うっすら思い返してみても、カエルさんよくやっていました。


ちょうどその頃、会社のとある先輩との距離がグッと近くなる。

2021年の忘年会、カンパニー(いわゆる部署)全員での集まり。
(これからもう1年過ぎたのも驚きだけど。笑)
あの夜、意思を持って終電を逃した私達は、
オフィスから徒歩5分のカラオケから、それぞれの自宅にカエろう(帰ろう)としていた。

銀座の街から、それぞれ同じ方面のメンバーを募って一緒にタクシーでカエった(帰った)時に、年次が1つ上の先輩が、カエルさんが住んでいる実家とご近所だったことが分かる。
(今では心の中で、お姉ちゃんだと思っているので、ここからは”お姉さん”と呼ぶ。※ なお、お姉ちゃんだと思っていることは本人に面と向かって伝えたことはない。笑)

しかも、ご近所と言っても、本当に超ご近所。
「最寄り駅がいっしょ〜」とかではなく、「家が歩いて5分」。
こんなにもご近所なの、小学校の同級生以来。
いつも使うコンビニが一緒のレベルでご近所だった。

それに、お姉さんが一人暮らしのために選んだ街、カエルさんの地元は、決してオフィスがある銀座から近い訳じゃない。だからより、これがすごい縁だと思う。

もう少しお姉さんの説明をしておくと、

・社会人年次は1こ上
・年齢はもう少し離れている 
 ※ 学部卒なカエルさんに対し、お姉さんは院卒。加えて留学もしていた。
・同じカンパニー(部署)だけど、グループは違う
 ※ お姉さんは営業グループ、カエルさんはコンサルグループ
・お人柄が本当にすんばらしい

まぁ、業務でも連携(ex. お姉さんが受注した案件を、カエルさんが納める)はありつつ、属しているグループは違うからこそ何でも話せる、カエルさんにとってはもったいないくらいの人物だ。

そして、お姉さんに加えてもうお一人、距離が近くなった先輩がいる。

・社会人年次は10こ上
・年齢も10こ上
・同じグループかつ、グループのリーダー
 ※ つまるところ、直属の上司
・お人柄が本当にすんばらしい
 ※ うちの会社、自分が恥ずかしくなるくらい、本当にどの方もお人柄が富士山 (凄いと言いたい。笑)

年代的に、お兄さんでもお父さんでもないので、ここではイニシャルをとってI(アイ)さんと呼ぶ。

Iさんはもともと直属のグループリーダーなのもあって、多少なりともお互いについての情報は持っていた。そしてその中に、最寄駅が一緒、つまりご近所という情報もあった。

そして忘年会の帰りのタクシーで、Iさん・お姉さん・カエルさんが乗り合わせたことをきっけに、
お姉さんと一緒にIさんのお家で夜ご飯を振る舞ってもらったり、Iさんのお家で処分に困っていたソファをお姉さんのお家にがんばって運ぶイベントをしたり、休みの日には3人で公園でキャッチボールやフリスビーをする仲になった。

ここで1つ、
なぜ、もともとご近所と知っていたかつ同じグループだったIさんとカエルさんが距離を詰められなかったか?という疑問が出てくるが、それは
「カエルさんのコミュ力の低さ=お姉さんのコミュ力の高さ
 ※ カエルさんは体育会系出身なため、目上の人に対して非常に緊張してしまう」
が解答となる。

また、お2人に共通する「お人柄が本当にすんばらしい」というポイントと「カエルさん、もともと会社の人とぜんぜん喋れてなかった(=カエルさんのコミュ力の低さ)」が超化学反応を起こした結果、仕事やプライベートも含めて広く深く話を聞いてもらって、アドバイスを頂いたり、色んなことを助けてもらうことが多発した。

さぁ、冒頭の章からさっそくボリュームが膨らみはじめたが、
そんなこんなで、
(※他にも色々あった中、ピックアップすると)

・起きてる時間すべて仕事に追われている&頭が仕事でいっぱい
 =半強制的な成長実感が呼んだ、異常なほどの充実感

・2021年にはなかった繋がりができて、とても嬉しい
 =感情的な充実感も伴った、世界が広がる感覚

が主な要素となって、

井の中の蛙 ここを大海だと疑わず
状態が生まれた。

4-6月:井の中の蛙 気がついたら井の中で死にかけてる

4月が超超超超繁忙期なカエルさん。

かつ、その準備で2月からベートーベンも驚くデクレッシェンド(”<”ね。)状態(=加速的に)で忙殺されていたカエルさん。

かつ、1月からコンサルタントとしての役割がランクアップしたことで、毎日がパニックゾーンの時期が超超超超繁忙期とド被りしてしまったカエルさん。

かつ、4月頭の仕事ぜったいに休めないタイミングでコロナになり、罹患したことを先輩に相談すらできないまま、リモートで朝から晩まで働き続けるカエルさん。
(※社会人としては本当はNGですよね。反省してます。)

かつ、ベース絶賛睡眠不足の疲弊した体が、超超超超繁忙期に、コロナからの回復を遂げるわけもなく、加えて「先輩に相談できなかった」という事実で気持ちも突き落とされていたカエルさん。

かつ、4/8の誕生日、漫画のような「え、気がついたら誕生日おわってた。」(=仕事が一段落したら日付過ぎてた)をブチかましてしまったカエルさん。

かつ、絶望の4月を乗り越えた先に待っていたゴールデンであるはずのウィークで、楽しい予定はあったものの、溜まっていた疲労が肥大化していた結果、体が回復しきれなかったカエルさん。

かつ、GW開けの出社日にオフィスで自分も気が付かないまま涙を流して業務している状態を鑑みて、はじめて「業務を減らされる・はがされる=半強制的な成長実感が呼んだ、異常なほどの充実感が”引き算”される」経験で、気持ちがどん底まで突き落とされたカエルさん。
(※当たり前ですが、この時にこの判断・対応してくださった先輩方には心の底から感謝しています。)

かつ、実家で一緒に住む家族と高校時代から抱えていた問題が、まさかのこのタイミングで爆発寸前を迎えるカエルさん。

かつ、これらのことが重なってプライベートでも色々発生してしまい、もはや起きていても、頭と心が朦朧としながら日々を戦っていたカエルさん。


という訳で、クックパッドには掲載NGになりそうな悪魔のレシピで

井の中の蛙 気がついたら井の中で死にかけてる
が完成しましたとさ。

7-9月:井の中の蛙 気がついたら井の中から出てる

これくらいの時期、心も体も、気がついたら井の中で死にかけたカエルさん。

仕事
・エブリデイ パニック
・相変わらず、結果が出ない
・業務もどんどんはがされて、気持ちはスプラッシュマウンテン
・でも仕事は面白いし、どうにかがんばり続けたい

それ以外の生活
・仕事が終わっても体がヘトヘト
・高校時代から実家で耐えてきた、家族の問題も、ついに我慢ギリギリな表面張力状態
・なんか他のプライベートも、ことごとく上手くいかない

メンタルも、自分でいけてるのか? いけてないのか?すら分からない。
徐々に崩れていた体調も、業務に支障をきたす瀬戸際、もはやきたしていた気もする。記憶もあまりない。

当時、多いときで週に5回ほどお家にお泊りさせてもらってたお姉さんから、何回も伝えられていた「病院いこう。」に、ついに重すぎた腰を上げ、行ったメンタルの病院では、予想通りの診断を貰う。
(お姉さん、今更ながら、腰が重すぎて本当ごめんなさい。)

ただ、ここで。

カエルさんが持っている、少ない長所のひとつ、
運の良さ」が大大大発揮。
やっぱり数が少なかったら、1つあたりの効力も大きくなるんでしょうか。

お姉さんとIさんの壮大で、絶大なる、すんばらしいサポートと、
ご縁としか呼べない幸運が重なりに重なって、

気がついたらカエルさん、
高校時代から9年の間(もっと言えば、問題の種が成長している間もずぅっと)、苦しかった、痛かった実家という井の中から飛び出して
(今日だけは、この ”ザ・家出” の正当化をお許しください。)
下北沢にあるシェアハウスで、新たな生活をはじめることになりました。

ということで、2022年最大のトピックは、この ”ザ・家出”です。

そしてこのトピックからきている、この章のタイトル
井の中の蛙 気がついたら井の中から出てる
が表す「井の中」は、物理的な、住む箱という意味だけでなく、
自分の価値観、人との繋がり、社会との繋がり、その他にもたくさんのことを表していて、
このシェアハウスという新たなコミュニティでの生活は、
片っ端の「井の中」からカエルさんを出してくれました。

10-12月:井の中の蛙 船に乗って大海を旅しはじめる

今まで24年間、もはや無意識にずっと引っ張られていた
「家族」という井の中から、大きく距離がとれたカエルさん。

気がついたら7月にはじまっていた、色んなバックグラウンドを持った同世代 約20人との共同生活、
また10月からはじめたチャレンジ(ここも結構大きい話なので、また別の機会に。)が導いてくれた、
働き方・在り方をはじめとした、広すぎる”生き方”という大海。

最初は、毎日どんどん明るみになる海の広さと、自分がいた井の中の狭さのギャップに、冷静でいるのも必死なほど。

正直、その衝撃に落ち込むことも多かったけど、
今のカエルさんは、その海をワクワクした目で見れています。
むしろ、まだまだ見渡しきれないその大海を、もっと知りたいとワクワクしています。

新しい家にきてからの半年、井の中から飛び出してからの半年は、
ここには書ききれないほど、でもカエルさんの人生の物語では絶対に欠かせないほど、たくさんの、本当にたくさんことがありました。

そして、上に書いた「10月からはじめたチャレンジ」が大きな追い風となって、
・新しい家でできた家族
・新しいチャレンジでできた仲間
・今まで関わってくれたすべての皆さん
が船になり、この大海を旅しはじめました。


今までの人生で、一番の激動を経験したカエルさん。
案の定、この1年の物語をどう受け止めていいか迷子になりかけていた年末。

そんな 12/29日(木)、
貰った一通の手紙が、来年も続く、いや続けたい、大海への旅の大切な地図になりました。

あたたかい言葉しか並んでいなくて、全部のメッセージが嬉しかったし、本当に本当に救われた。

だから、すでにこの手紙は宝物だけど、
2023年の地図になったのは、この部分。

<略>

伝えたいことの2つ目は、よくがんばってきたねってこと。
誠実に、真摯に目の前のこと ひとつひとつに向き合ってきた姿を見て、よくがんばってきたなぁって思っているよ。
だから、必ず大丈夫。さとみの日々は、人生は、豊かさにあふれているよ。

<略>

さとみの2022年は、味わい深かったですか?
2023年は豊かさをじっくり味わえるよう願っているよ。

この言葉たちをカエルさんは、こう地図にしました。

・今年一年の物語は、決して悪いものじゃないってこと。
 そして、カエルさんはよくがんばったということ。
 まだ自分の「大丈夫」は信頼できないけれど、
 伝えてくれた「だから、必ず大丈夫。」は信じたい、信じられると感じていること。

・今年一年、その前からもふくめて感じていた、
 自分の人生への悲しみは、一部でしかなく、
 信じたいと思う、信じられると思う人の目にはちゃんと、
 「さとみの日々は、人生は、豊かさにあふれているよ。」
 という光景が写っているということ。

・足りない豊かさばかりに目を向けて、
 それを求めて焦っていた、不安になっていた気持ちは、
 2022年においていっていいということ。
 来年は、豊かさの枯渇を埋める旅はしなくていいということ。
 今ある豊かさを、じっくり味わえば素敵な旅になるということ。


そして、ここには書かなかったけど
<略>に並んでいる言葉を読んで、

・この広い広い大海のなかで、ちょっと行ってみたい場所が見つかったこと。
 まだまだ海は広いということ。

こんな地図が、できました。

おわりに

うん。

2022年、良い物語だったんじゃないかな。
素敵な、豊かな物語だったんじゃないかな。

こう思えるのって、幸せだね。
こう思えるのって、周りの人のおかげだね。

学生時代からずっと言っていることだけど、
やっぱり私は「人を大切にできる」ようになりたい。


2022年、関わってくれたすべての人へ。

今年一年間、本当にありがとうございました。
たくさん、いっぱい、山ほど救われました。
本当に、本当に、本当に感謝です。

来年は、ひとつでも多く返せる一年にしたいです。

そのために、
井の中の蛙 大海を旅します!

つづく

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