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伊豆の踊り子

落ち葉の下に何があるかはお楽しみ。

そう言い残してペダルを踏んだツアーアテンダントは颯爽とトレイルを下りだす。その後ろを軌跡をなぞる様に着いていく。一人では走ることが出来ないスムーズなラインにより、気持ちに余裕が出てくる。そうすると周囲を見る余裕が出来るようになり、自分比ではあるが意のままにバイクを操っている感覚に陥ってくる。

これはドープだ。

そんな体験が出来るのが西伊豆で行われているいYAMABUSHI Trail Tourである。山伏とは宗教的指導者で山において修行することで超自然能力的な能力を体得し、呪術的活動を行う修験者である。その山伏を冠に掲げるMTBライドルアーなのだが、MTBは一種の思想・宗教的な側面も持ち合わせていると筆者は思っている。それは俗にいう癖になるGeek的な中毒性を持ち合わせているアクティビティだと思っている側面がある。

さて私自身、歴だけは長いが経験値とスキルは雀の涙程度であるMTBにおいて、この様な体験を出来る機会はそうはない。
多くの方と同様にMTBのツアーと言うものに馴染みがなかったが、昨年から仲間内でお誘いを頂き、今年で2年目。相変わらずも楽しんできたわけだ。

しっかりと整備されたMTBパークやゲレンデ、その対極としてある自然の中に存在するナチュラルトレイル、その間であり整備されすぎている訳ではないが、しっかりとアテンダントが付き安全に、しかし自然を感じれる絶妙なトレイルを満喫することが出来る。

トレイルヘッドまでは車にMTBを積み、自身はほぼ登坂をすることが無いおもてなしを受けることが出来る。e-Bikeであればさほど重要視もされないであろう登坂であるが、フィジカルに不安がある方も気軽に参加できる、そして何よりも醍醐味である下りに集中することが出来ることは何よりも代えがたい、その結果余裕が生まれ下りをより楽しく走ることが出来る。これは一見して当たり前のように聞こえるが、実際に下りのみで整備されすぎていないトレイルの下りを堪能できることは、筆舌に尽くしがたい体験であり経験しなくては分からない多幸感がある。

当然だが費用が発生する。1日で1万円である。
この金額においてコストパフォーマンスをどう感じるかは、人により違うのでここでは言及はしないが、西伊豆のこの場所でしか体験できない事を1日まるっとツアーでアテンダントして貰えることは、私としては十二分に価値のある体験だったと言えよう。
気軽に何回も行ける事ではないが、私の場合は年に1回のMTBでの楽しみとして心底楽しんでいます。

ツアーを体験したことが無いという方で興味があるのであれば一度体験してみては如何だろうか、判断はその後からでも決して遅くはない。
自身で経験し、その身をもって判断することがMTBの楽しさをさらに広げる一手となる事であろう。

https://yamabushi-trail-tour.com/

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