ラジオ北国

北国生まれ北国育ち。 のんびり小説を書く日々です。

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最近の記事

もうその話はしないで欲しい

「もうその話はしないで欲しい」と夫に言えた。 夫はいわゆる児童虐待を受けて育った人だ。結婚するとき、まさか温和(にみえる)義両親(おもに義父)がそういう人たちだったとはつゆ知らず、結婚後に聞かされて信じられなかった。 子どものころに義父から受けた仕打ちと、庇ってくれなかった義母への恨みを引きずっていた夫は、わたしという話し相手ができたことで、一気に話し始めたのだ。 それは結婚して間もなくしたころに始まり、すでに二十年以上。 さすがにわたしも疲れた。 それに、夫は昨年のお盆に義

    • 「何の成果も! 得られませんでした!!」と年末に叫ばないように

      こんにちは、2023年。さよなら2022年。と、いうことで新しい年を迎えました。月日は残酷。ぼーっとしていも、シャカリキに働いていても新しい年がやってくる……。 2022年のわたしの目標は以下のものでした。 〇ピロリ菌を除去する 〇地道にダイエットする 〇長編を書く 〇エタっている作品の完結 〇作品が紙に印刷される 〇文学フリマ札幌に出る さて、どれくらい実行できたかというと、ピロリ菌と文フリ札幌の二つだけでした。 長編は、やっぱり書けずじまい。 エタっているのは、一回更

      • どんぐり族とタンポポ族

        三十年ぶりに、元職場の先輩に会った。サトーさん(仮名)は、現在ニュージーランドにお住まいで、年末に帰国したのだ。 ※普通自動車運転免許の更新のため コロナで出入国が禁止されていたので、免許の更新が出来ずに期限が切れてしまったとのこと。それと、年金の手続きもするとのことだった。 サトーさんは、とにかく豪快な人で、ビールを水のように飲みカラオケで高音の歌でも歌いこなし、祭りには300円しか持ってこず、乗馬好きが高じてオーストラリアへワーキングホリデーわたり、そちらで伴侶となる方を

        • 愚者の猫飼い

          我が家には現在、二代目の猫が二匹いる。ハチワレと三毛の兄妹、ヤトとチトだ。二匹とも地域の公共施設に捨てられていたのを近所の方が保護してくれたのだ。 先代の猫が亡くなって50日目に、二匹はやってきた。 生後半年くらいの二匹を我が家に迎えて三年が経つ。 先代の猫をわたしの過失で亡くしたショックは大きく、ふとしたことで涙が出たり、帰宅した時に窓際に猫がいないことに悲しみ、立ち直れないと思うほど気持ちが落ち込んだ。 そんな悲しみの淵からわたしを救ってくれた二匹に、ときどき「うちに来て

        もうその話はしないで欲しい

          永遠に答のわからない問と後出しじゃんけん

          小さな学習塾をしている。 今年で25年になる。その間、いろんな家庭や親子を見てきた。 良好なところばかりではなく、月謝を踏み倒した親は会社のお金に手を付けていて自宅を競売にかけられたというケースや、自営の建設業が左前になって夜逃げをした一家もあった。 そういったことばかりではなく、離婚から心を壊して入院した親もいた。 長く続けていれば、通っていた子供たちのその後のことも耳にする機会もあり、みんなそれぞれに生活をしているんだなと感じている。 先日、仕事中に消防車とパトカーが

          永遠に答のわからない問と後出しじゃんけん

          運がいいとか悪いとか

          こんちは。前回、運をよくするために「わたしは運がいい」と口にすると決めた人です。 それで、まあ、よくなったか否か。 Twitterでよくやっているコンビニ商品のタダ券や割引券がすごく当たるようになりました!! すごいっ(笑) それから、小説にイラストを無償で書きますという企画に応募したら、当選してイラストをいただきました。当選者10名、応募者100名オーバー。すごいっ!! 某SF短編賞、最終選考まで残った。奇跡。実は募集要項満たしていなかったのです。粗筋、200字以上

          運がいいとか悪いとか

          運がいい!

          先日帰省した娘と二人でドライブをした。 天気は上々で、小さなカフェでコーヒーを飲んだり、水没林をみたりして楽しく過ごした。 そのとき、助手席の娘が言った言葉が胸に残った。 「あたし、運だけはいいの」 聞いたときは、は? と思った。 どこをもってして、運がいいと言い切るのか。わたしには分からなかったからだ。 娘はちょっと特殊な医療関係の専門学校の二年生。一年時末の二月あたりには、大きな試験を前に、親しかった友人が中退を選ぶなど、かなり精神的に追いつめられていた。さす

          運がいい!

          余命26年

          Twitterではさまざまな診断が流れてくる。面白系、おふざけ、創作系、診断系。それこそありとあらゆるものがあるから、タイムラインを見ているだけでも退屈しない。 そんな中、ここ数日トレンドにあがっていたのは、余命診断だった。 当てずっぽうのものではなく、なんだかかなりリアルみたいだな、と怖いもの見たさでやってみた。 お遊びの診断なら、せいぜいが名前を入れるくらいだが、こちらはちがった。 生年月日やふだんの食生活や運動についての質問や、持病と遺伝的な病気の有無などまであった。