仮面アメリカ英文解釈 EP00 ①

 ほとんど英語力のない私が「仮面アメリカ」の英文を解釈してみました。
 元のWebコミックはこちらです。


I wonder if her parents know.

  • 「I wonder if $${S}$$ $${V}$$ = $${S}$$が$${V}$$かなぁ」

  • 主語の「I」は訳さない。「I wonder if ~」の構文以外でも、特に口語では主語を省略したほうが自然な日本語訳になる場合が多い。

  • 「know」は現在形で「知る」だが、日本語としては「知っている」という現在完了形のような言い回しのほうが自然である。

  • 【彼女の両親が知ってるのかしら】→【親は知ってるの?】

Sewing? Baking coockies? Little kids can be so quaint.

  • 「Sewing」:動名詞で縫もの。修飾する先がないので現在分詞ではない。

  • 「Baking coockies」:bakeは他動詞と自動詞の両方があるが、目的語coockiesを伴っているので他動詞。一方のcoockiesは名詞だが前置詞がないので、動詞の目的語になっていることが解る。

  • 「so quaint」:このsoは後に続く形容詞を修飾しているから副詞。「その通り」の意味で「just」や「exactry」と同じだが、単に後に続く形容詞を強調しているだけ。

  • 「quaint」:形容詞。古風な趣のある、風変わりで面白い、奇妙な、異様な。

  • 「can」:能力を示す助動詞と解釈すると「とても奇妙になれる」。可能性を示す助動詞と解釈すると「とても奇妙ということがある」。少し皮肉のある表現とみて、自然な日本語としては、敢えて「can」を訳さずに「小さな子供たちは趣があるね」。

They don't even make clothes in america anymore.

  • 「not even」:~でさえない。

  • 【もうアメリカでは服でさえ作っていない】→【もうアメリカじゃ、服なんか作ってないよ】

Ever since I was a little girl, I've wanted to be a fashion designer.

  • 「Ever since」:everがsinceを協調して、「~以来ずっと」。

I don't just love fashion

  • 「not just」:「ただ~だけじゃない」

I love seeing people waring my outfits and seeing how happy my hard work can make them.

  • 主節の主語が「I」で述語が「love」。 「love」の目的語は「and」で列挙されている2つの「seeing」。この「seeing」は動名詞で「見ること」。

  • 一つ目の「seeing」の目的語が「people」で「waring my outfits」が補語となるので、「 People is waring my outfits」の文が隠れている。

  • 二つ目の「seeing」の目的語となる部分は、「How happy my hard work can make them」。この部分には「can」の助動詞があることから、関係詞の省略を見付ける。

  • 「My hard work can make them happy」が基礎の意味。「happy」の程度が「seeing」と結びつくから「how happy」が先に来る。

  • 「them」は「people waring my outfits」を指すが、訳としては単に「彼ら」。

  • 結果的に「and」以下は、「私の頑張りが彼らをどれほど幸せにできるかを見ること」

  • 【私の作った服を着てる人を見るのが、私の頑張りがどれだけその人を幸せにできるのかを見るのが、好きなんだ】→【私が頑張って作った服を着てどれだけ幸せになれるか見るのが、好きなんだ】

It can be hard when the bandwagon is all saying the same thing.

  • 「can be $${C}$$」:$${C}$$になるかもしれない(可能性のcan)。

  • 「It」は「when」以下のことを指す。

  • 「the bandwagon」:一種の暗喩、慣用的表現。「bandwagon」は「パレードの先頭を行く音楽バンドを乗せた飾り付きの大きな山車」のことだが、しばしば「流行」や「傾向」「風潮」「優勢な意見・活動」の意味で用いられる。バンドワゴン効果。

  • 【時流にのってる人がみんな同じことを言ってるときは難しいことになるかもしれない】→【世間がみんな同じ事を言ってるときは、キツいことになるかもしれない】

All telling me what I should be.

  • 「telling」の後に目的格の「me」がきていて、「should be」は「what」の関係詞節を構成しているから、「All」の後にbe動詞の省略があるとみる。$${SVOO}$$で$${V}$$が進行形。

  • 「what」は「should be」の目的語を兼ねる関係代名詞。

  • 「 what I should be」:私があるべき姿。

  • 【みんなが私のあるべき姿を伝えている】→【みんながどうあるべきか私に教えてくる】。

All pulling me in differnt directions.

  • 動詞が見当たらないので、「All」の後にbe動詞の省略があるとみる。$${SVO}$$で$${V}$$が進行形。

  • 「differnt」は形容詞で「directions」を修飾する。前置詞「in」がついて、副詞句になっている。

  • 「directions」は複数形だから「様々な方向」。

  • 【みんなが私を違った様々な方向へ引っ張っている】→【みんなが私をデタラメな方向に引っ張ってくる】

But if I'd listened to my heart, I'd have known from the beginning who'd the only advice I ever needed.

  • 「I'd listened to my heart」:「I'd」の後が過去分詞だから、「I'd」は「I had」。

  • 「I'd have known」:「I'd」の後が原形だから「I would」。

  • 仮定法過去完了

  • 「beginning」は動名詞だから、「from the beginning」は、前置詞+名詞の副詞句。

  • 「known」の目的語が「who'd the only advice I ever needed」。

  • 「needed」の目的語がなくて文が終わってるから、「the only advice」をその目的語として関係詞thatの省略と読む。

  • 「who'd」は「who had」で、この「had」は動詞「have」の過去形だと解釈しないと、動詞がなくなってしまう。

  • 【でも、もしも自分の心の声を聞いていたなら、私がずっと必要だった唯一のアドバイスをしてくれた人がだれなのかを分かったのになぁ。】→【でも、心の声に耳を傾けていたなら、ずっと必要だったたった一つのアドバイスをくれたひとが誰なのかわかったんだけどな】

A lotta folks are gonna concern themselves with telling you to be something you're not.

  • 「a lotta」→「a lot of」、「gonna」→「going to」で確定的な未来を示す。

  • 「concern oneself with~」:「~に関心を持つ」

  • 「telling you to be something you're not」は$${V\mathrm {ing}O_1O_2}$$で$${O_2}$$が「to be something you're not」。

  • 「to be 名詞」:「~になる」。

  • 「you're not」はbe動詞の補語が無いから、第1文型のbe動詞で存在を示すとともに、「are」が2つめの動詞だから関係詞の省略とみて「something」を修飾していると読む。

  • 【たくさんの人々が、君ではない何かになれと君に言うことに関心を持つようになる】→【みんな、お前はお前じゃないものになれと言おうと気にするよ】

But all you gotta focus on is bein' someone you are.

  • 「All $${S}$$ be $${C}$$ 」:「$${C}$$が$${S}$$の全てだ」、「$${S}$$は$${C}$$だけだ」。

  • 「bein'」→「being」で極めて口語的表現。

  • 「be being $${C}$$」:$${C}$$である状態であり続ける。

  • 「someone you are」:はbe動詞の補語が無いから、第1文型のbe動詞で存在を示すとともに、「are」が2つめの動詞だから関係詞の省略とみて「someone」を修飾していると読む。

  • 【でも、君がこれから焦点を合わせることは、君が君であり続けることだけだ】→【でも、大切にしていくのは自分らしくい続けることだけだ】→【でも、自分らしくしれていればいいんだ】

My maybe-more-than-friends

  • ハイフンで繋がっていることに意味がある。名詞句として読む。「may be more than friends」全体を一つの名詞として解釈する。

  • 【たぶん友達以上の人】

And even my maybe-less-than-friends

  • 「even~」:ここでは副詞。「~でさえ」。

  • 【そして、たぶん友達以下の人でさえも】→【そして、たぶん友達以下のヤツでさえも】

They All helped me on my journey to becoming a fashionista and a superheroine!

  • 「journey to」の「to」は前置詞。「A journey to the stars(星々への旅路:名詞句)」。

  • 「becoming」は動名詞で、「 a fashionista and superheroine!」がその目的語。

  • 「fashionista」はファッション業界人。

  • 「heroine」:ヒーロー(英雄)の女性名詞。「スーパーヒロイン」はあまり日本では浸透していない言い回し。

  • 【彼らはみな、私のファッショニスタとスーパーヒーローになるための旅路の手助けをしてくれた】→【みんなが、ファッショニスタに、そして "スーパーヒロイン" になるたの長い道のりを助けてくれたの!】(註:アメコミらしさを強調するために、敢えてスーパーヒロインと表現し、” ”で括った)

As to how that happened, I'll try to keep it brief:Here's how I became KAMEN AMERICA.

  • 「As to ~」:「~に関しては」

  • 「how that happened」は「that happened」は「それが起こった」だから「How」は状況を指す。「それがどのようにして起こったのか」

  • 「try to不定詞」:to以下の難しそうなことをしようとするニュアンスがある。「try $${V \rm ing}$$」だと実際にできそうなことを試すという意味がある。

  • 「keep it brief」:「手短に」

  • 「I'll try to keep it brief」に「話す」や「説明する」を意味す語は含まれていないが、慣用表現として「手短にお話ししましょう」という意味で用いられている。

  • 「 : (コロン)」は完全な文の後ろについて、コロンの前の文を補う情報を付加する。ここでは、「手短に話す」内容について言っている。

  • 「here's how I became KAMEN AMERICA」は「Here is」は、話者が聞き手に者を渡すニュアンスを持つ。この文の「How」も状況を示す。「これが、私が仮面アメリカになった howだ 」。

  • 【それがどうのようにして起こったのかに関して、私がどのように仮面アメリカになったのか、手短にお話しましょう】→【どうしてそうなったか、私が仮面アメリカになったときのことを手短に話すわ】



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