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妻と僕のPMDD生活3日目

パートナーとの生活は、
テーマパークの裏側を知るようなもの。

*
コロナ禍で外出の頻度が急激に減った。
元総長でPMDD妻は、
外に出られないストレスから、
イライラが以前よりも増したが、
僕にとって引きこもりは心地良い。

僕は外出が得意ではない。
他人の些細な仕草が気になる。
裏を返せばそれは、
他人から見られている気分になるということ。

特にテーマパークは苦手。
キラキラした外観やウキウキした人並みは、
どうも性に合わないし、
イヤな部分を想像してしまう。

*

元総長でPMDD妻と同棲して間もない頃、
頻繁に一方的なケンカをした。
一方的なケンカとは、
事あるごとに妻が僕に対して、
クレームを付けたり、
時には殴ったり、踏んだり、
大声を上げ泣くことを指す。

それだけ妻にとって、
誰かと住むという事は、
ハードルが高いものだったのだと思う。

なぜ一緒に住むのか。
それはお互いの利害が一致したからだった。
僕は会社近くに引っ越す予定だった。
妻は実家近くで一人暮らしの予定だった。
お互いにお金がなく同棲というより、
ルームシェアの感覚に近かった。

妻と暮らし始めて、
気付いたことがいくつかある。

妻は、
秋が苦手。
風呂が苦手。
準備が苦手。
掃除が苦手。
洗濯が苦手。
虫が苦手。
親密感が苦手。
仲直りが苦手。

一緒に住むまでは距離感が心地良かった。
一緒に住んでからは苦手な部分が見えた。
それらは僕にとって支障がないけれど。。。

パートナーと住むことは、
どこかテーマパークの裏側を見ているようだ。

キラキラしたテーマパークの裏は、
スタッフの苦労・
ハリボテだらけの内側・
悲鳴をあげる機械たち。
僕はそんな汚れたモノたちを想像してしまう。
(実際はそんなこと無いんだろうけど)

だから僕は誰かと一緒に住むことが
向いていないのだと思う。

でも妻なら大丈夫だった。
これからも大丈夫な気がしている。

確かにビンタは痛いし、ツライ。
でも、
ビンタされる度に、
自分の弱さが認識出来るようだった。
ビンタされる度に、
妻の情緒を知れた気がした。

僕は妻と住み始めて、「ビンタ評論家」の如く、
ビンタを通じて心が汲めるような気になった。
ビンタ評論家???
誰だ、それ??

たとえテーマパークの裏側のような、
汚れた側面を知ってしまっても、
それでもなお心地良いか。
それでもなお楽しめるか。

きっと僕は妻の永久年パス保持者なのだと思う。
妻の永久年パス保持者??
なんだ、それ??

メガッパ

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