『女子大に散る』 第8話・パパを探して
しばらく図書館をうろうろしてから帰路についた。停留所に大学始発バスが待っていた。午後6時を回ってガラガラで、おそらく最終便だろう。これぞ渡りに船と朝タクシーで来たことも忘れて飛び乗ったら、
「あ~せんせ~」
二年生のOさんが降車口そば二人席の先頭をニヤニヤ占めていた。毎度のように三限で一戦まじえてきたところだ。
──次、Oさん。
──えっとお、……
──ん? もっかい。
──だからあ、……
──やべえ全然聞こえねえ……
──エッへせんせおじいちゃん~。
──最近なん