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本物の何かが必要よ(100日間のシンプルライフ)

「100日間のシンプルライフ」を観たのでレビューします。

【作品情報】
監督:フロリアン・ダーヴィト・フィッツ
出演:フロリアン・ダーヴィト・フィッツ、マティアス・シュヴァイクホファー

【おすすめ度】
★★★★★★★☆☆☆(7 / 10)

【あらすじ】
幼いころから兄弟のように過ごしてきたパウルとトニーは、喧嘩が絶えないながらもお互いを信頼するビジネスパートナーでもあった。2人の事業はある大型案件の契約をとりつけたことで大成功を収め、大金を手にすることとなった。だが些細なことで喧嘩した2人は、事業で手にする大金を賭け、とある勝負をすることになる。それは自身の所有物を一切持たず、1日経過する毎に1つだけ取り戻すことが許されるという生活を、100日間続ける無謀な勝負であった。

【感想】
 些細なことがきっかけで、所有物を全て手放した状態で1日おきに所有物を1つずつ取り戻しながら100日間過ごす、得るものが何もない勝負を行う男たちの物語でした。シンプルライフがテーマとかと思いきや、実際は2人のすれ違いから生じる不毛な争いがほとんどで、言うほどシンプルでもないドロドロした内容の映画でした。つまらなくはないのですが、タイトル通りを期待すると肩透かしを食らうかもしれません。シンプルとは程遠いコンプレックスの塊が、化学反応によって爆発し雨降って地固まったような、心温まらない昼ドラみたいな映画でした。

【セリフ抜粋】
「本物の何かが必要よ」
パウルの母親がトニーに説諭するシーンにて。年相応に兼ね備えるべきものの重要性を述べたセリフ。


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