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私は私でしかいられないの(クライング・ゲーム)

「クライング・ゲーム」を観たのでレビューします。

【作品情報】
監督:ニール・ジョーダン
出演:スティーブン・レイ、ミランダ・リチャードソン

【おすすめ度】
★★★★★★★☆☆☆(7 / 10)

【あらすじ】
IRA(アイルランド共和軍)の一員であるファーガスは敵国に捕らえられた同志の解放を求め、仲間たちと共に敵国兵士ジョディを拉致する。交渉材料である人質のジョディを無下に扱うことのできないファーガスは、彼とコミュニケーションを重ねる中で交流を深めていき、恋人ディルの話を聞かされる。最終的にジョディは亡くなるも、恋人のことが気がかりとなったファーガスは、ロンドンにいるディルへ会いに行く。事情を知らないディルと接するうちにファーガスは彼女に惹かれていくことが、ディルにはある秘密があり・・・

【感想】
 過激派の一員である主人公ファーガスを始めとした主要人物たちの、抗うことのできない持って生まれたサガを描いた物語でした。
 黒人兵士ジョディの拉致から話が始まるも、敵の爆撃によりIRAがバラつき始めるので、逃亡劇なのか?と思いきや、逃亡先で出会ったディルといい感じになるも、ある事実発覚により関係がドロつき始めるので、愛憎劇なのか?と思いきや、IRAの同胞による報復がチラつき始めるので、復讐劇なのか?と思いきや、詰まる所はサソリとカエルの逸話を描いた寸劇でした。
 とても独特な映画なので、一見の価値はあると思います。

【セリフ抜粋】
「私は私でしかいられないの」
断髪後の情緒不安定なディルがファーガスと対話するシーンにて。私以外私じゃないセリフ。

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