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人は騙されやすく争いを避けたがる(ピエロがお前を嘲笑う)

「ピエロがお前を嘲笑う」を観たのでレビューします。

【作品情報】
監督:バラン・ボー・オダー
出演・トム・シリング

【おすすめ度】
★★★★★★★☆☆☆(7 / 10)

【あらすじ】
凄腕のハッキング技術を持つベンヤミンは学校では目立たない存在だったが、あることがきっかけでハッカー集団「クレイ」として活動するようになる。彼らの仕掛ける犯罪の規模はエスカレートしていき、「クレイ」は世間を騒がすハッカー集団として認知されていく。しかし政府中枢機関への不用意なハッキングによって、ベンヤミン以外のメンバーが殺されてしまう。身の危険を感じた彼は、証人保護を求めて自首するが・・・

【感想】
 ハッカー集団の一員である主人公の自首から始まる物語ですが、その理由が単なる証人保護ではなく、ある目的のために自首していることが徐々に判明していきます。直近で「ファイト・クラブ」を観てしまったので、どんでん返しの展開が何となく読めてしまいましたが、そこからさらにひっくり返るので「ファイト・クラブ」とは展開が異なります。
 隙を生じぬ二段構えの裏の裏が表になる、というオチは結構斬新だと思いました。話は考え込まれているし、サイバー空間の表現がスタイリッシュで面白いのですが、全体的に淡々とし過ぎている感があり、ややのめり込みにくさを覚える映画でした。

【シーン抜粋】
ベンヤミンがユーロポールに正面突入するシーンにて。猜疑心や闘争心ではなく、情に訴えかけるのが詐欺の秘訣であることを述べたセリフ。

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