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これは終わりのない忘れられた公共事業だ(CUBE)

「CUBE」を観たのでレビューします。

【作品情報】
監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ
出演:デヴィッド・ヒューレット

【おすすめ度】
★★★★★★★☆☆☆(7 / 10)

【あらすじ】
男女6人が立方体の部屋に閉じ込められた。上下左右に扉があり、その先には同じような構造の部屋が繋がっているが、外れの部屋には死の危険を伴うトラップが仕掛けられていた。トラップをかいくぐり抜け脱出を試みる彼らだったが、思い通りに事は運ばず、徐々に仲間割れも起こり始め・・・

【感想】
 人間のサイコロステーキから始まる、日本でリメイクもされた知名度のある作品です。今日まで観る機会がありませんでしたが、細かい背景や理由は深く考えず、脱出までに至る謎解きや人間ドラマを味わう映画でした。
 集められたメンバーは一癖も二癖もあり、正義漢を装った独裁者や度の過ぎる博愛主義者など、徐々にその本性が現れ、殺し合いにまで発展していきます。人が見かけによらないこと、何もしないこともまた最善であることなど、極限状況下における描写が生々しく現実的でした。
 ほとんど同じ人物と背景しか出てこないのに、ちゃんと面白い、考えられた映画だと思います。

【シーン抜粋】
メンバーの一人ワースが、CUBEの秘密を暴露するシーンにて。世に跋扈するサグラダ・ファミリアをディスったセリフ。

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