私は神を信じます（ディープ・インパクト）

「ディープ・インパクト」を観たのでレビューします。

【作品情報】
監督：ミミ・レダー
出演：ティア・レオーニ、イライジャ・ウッド

【おすすめ度】
★★★★★★★★☆☆（8 / 10）

【あらすじ】
テレビ局で働く上昇志向の高い局員ジェニーは、財務長官が突如辞職した件を追求しており、その原因が「エリー」という女性とのスキャンダルではないかと推測する。「エリー」の件を悟られた政府は、2日後に予定している会見までスクープを伏せるようジェニーに要求し、彼女は会見で優先的に質問を行える待遇を条件に、これを飲むことにする。だが当日会見で発表されたのは女性スキャンダルなどではなく、巨大彗星が地球に衝突するという信じがたいニュースであった。

【感想】
　巨大彗星の飛来によって滅亡の危機にさらされた状況下で、懸命に生きようとする人々を描いた作品です。アルマゲドンの陰に隠れ話題にならなかったみたいでこの作品を知りませんでしたが、涙なしでは見られない、とても感動する映画でした。
　巨大彗星駆逐のため宇宙へ向かった部隊の長であるフィッシュ、巨大彗星の状況をアナウンスするTVキャスターのジェニー、巨大彗星を発見し時の人となった少年ビーダーマンの3人を軸に、物語が展開されていきます。
　人類を救うためにある決断をするフィッシュや、家族と和解し一緒に最期を迎える選択をしたジェニー、身の安全を投げ打って最愛の人と生き延びることを選択したビーダーマンなど、三者三様の見応えあるヒューマンドラマが、中だるみすることなく最後まで繰り広げられます。
　全員生存のハッピーエンドでもなく、全員死亡のバッドエンドでもなく、失ったものは大きく得たものはないけれど、残された人たちが復興を固く誓い合うエンディングが、現実的で秀逸な映画でした。

【セリフ抜粋】
「私は神を信じます」
大統領が巨大彗星の駆逐失敗を発信するシーンにて。無神論者か疑われたら口にするべきセリフ。