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友達ってのは自分で選べる家族だ(ザ・ピーナッツバター・ファルコン)

「ザ・ピーナッツバター・ファルコン」を観たのでレビューします。

【作品情報】
監督:タイラー・ニルソン、マイク・シュワルツ
出演:シャイア・ラブーフ

【おすすめ度】
★★★★★★★☆☆☆(7 / 10)

【あらすじ】
施設生活を強いられるダウン症の青年ザックは、あるプロレスラーの養成学校へ入学することを夢見ていた。夢を叶えるため施設から脱走したザックは、ヤケを起こして指名手配されていたならず者の漁師、タイラーに出会う。タイラーは最初こそザックを相手にしなかったが、似た者同士のお互いは次第に打ち解けるようになり、ザックの夢への協力を申し出る。一筋縄ではいかないザックの夢は、果たして叶うのか。

【感想】
 監督はこの映画がデビュー作みたいですが、ヌクモリティー溢れるロードムービーで思ったより良い映画でした。最愛の兄を自分のせいで失い自暴自棄になっていたタイラーは、同じお尋ね者で独り身のザックと共に時間を過ごすうちに、その傷が癒やされていくことを実感します。人の喪失で開いてしまった穴を埋めるには、同じ人によってでしか埋められない、ということなんでしょうね。
 ザックは純粋にいい奴ですがプロレスのような粗暴さに惹かれる一面があり、タイラーは粗暴そうに見えますが障害関係なく人そのものを見る純粋にいい一面があります。敬意を持ってお互いを思い合い、何かを補い合える、そんな2人の関係性が素晴らしかったです。

【シーン抜粋】
ザックが施設から脱走する際、同室のカールに言われたセリフ。家族ガチャに失敗しても、友達ガチャという手があるぜと鼓舞するセリフ。

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