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『ミラベルと魔法だらけの家』

2021年公開バイロン・ハワード、ジャレド・ブッシュ監督、ディズニー60作目の長編映画となるファンタジーミュージカル映画『ミラベルと魔法だらけの家』。原題は『ENCANTO』(かっこいい)

正直に言ってしまうと私はこの作品があまり好きではなかった。この作品自体を否定するつもりは毛頭ないのだが、あくまで個人的な感想として苦手意識がある。

その理由としてはどこか「終わりよければすべてよし」みたいな雰囲気を感じてしまうからだ。物語の都合上ハッピーエンドにしなければということはもちろん分かる。ただ少し強引だなぁと思ってしまった。

友達だったり恋愛の関係であればもしかしたらそれでも物語としていいのかもしれない。しかし、今作がテーマとしているのは「家と家族」だ。家族はその一瞬一瞬だけの関係ではない。友達や恋人と違って自分の生まれ育った過去からずっと大きくかかわっていることが多いのだ。

綺麗ごとや幸せなシーンだけを映せということではない。心情の移り変わりや相手との関係の変化をもう少し丁寧に描いてほしかったというのが今作に抱いた一番の感情だ。

ここまでこの作品のあまり好きではない部分を語ったがこの作品でとても好きな部分がある。「曲」だ。ディズニーのミュージカル映画ということもあり、完成度が超高い。ラテン音楽(?)のような感じでとてもノリノリになれる曲が多く、聞いていてとても楽しい。「All Of You」でアナ雪の「Let it go」の一部が使われているというのを見て何回も聞き直したら確かに使われていて感動した。こういった小ネタがあるところや同作中の違う曲の一部を使うところがミュージカル映画の好きなところだ。

(1:27~ 「Let it go」の一部がある)

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