レイチェルポートフォリオと投資戦略まとめ【なんどでも読み返す版】

能書きばかり垂れても全く参考にはならないし、理論ばかり説いても一切のおもしろみがない。

であれば、

実際に実践している内容を公開し、それを紐解き明かす手法がおもしろさとわかりやすさを両立させる最も有効な手段と信じ書き留めていきたいと思います。

このコンテンツがあなたにとって何かひとつでも発見のあるものになることを願います。

まずは現在のポートフォリオを大公開。

レイチェルポートフォリオ【2021年11月現在】

ざざざっと並べること12銘柄。

見方に拠ればまとまってるなぁと感じたり、別の見方をすれば取っ散らかってるなぁと思われるかもしれません。

まずそもそも

このポートフォリオを眺めて、全ての銘柄を知っているようであれば投資上級者です。

仕事でも趣味にも言えますが「固有名詞」を知っている / 言えるというのはそれ自体が専門性に繋がります。

自分が所属する業界のトップから主要プレイヤーをすらすら言える。具体的な商品ラインナップをすらすら言える。取引している主要な業者をすらすら言える。担当者をすらすら言える。

こういうのは仕事をする上で意外と重要です。

話が逸れました。

まず

12銘柄を全て知っている時点であなたは投資上級者という話。

既に上級者なのですが、

その次のステップは「なぜこの12銘柄の構成になっているかわかる」です。

「そりゃあ、あんたが勝手に買ってる組み合わせだから私にわかるわけないですぜ」

そう思うかもしれません。

しかし、想像するだけならいくらでもできます。

私は一定の意図と意思をもってこの組み合わせを買っています。

今日の本題はこの「組み合わせ」。ポートフォリオの解説です。

まずは、もう一度自身でも考えてみましょう。どういう狙いで私がこのポートフォリオを採用しているのか。

なぜ考える必要があるか?

それは、

自分の仮説と実際の差分が、発見となり学びとなるからです。

なぜ、この組み合わせか?

まず、こういう分析をするときには構造を見抜くことを真っ先にします。

構造を見抜くとは「分類とその関係性の理解」です。

12銘柄を分類分けして、それらの特徴と関係性を考えていくのです。

それでは分類していきましょう。

分類もセンスいい分類とセンスのよくない分類があります。

この”切り口を考える”というのもとてもとても大事な作業です。

どんな切り口で考えられるか。それが即ちその人のユニークな思考力の源泉と言えるでしょう。

今回、私はこちらの切り口で解説を進めていきます。

1.投資信託・・・4%

「投資信託」は資産形成をそれだけで完了させる。

投資の1丁目1番地はなんと言っても「投資信託」です。

なぜなら、資産運用の基本原則である「長期・分散・積立」を手軽に実現してくれるからです。

この投資信託によって私の資産形成の最低ラインは完了しています。だからこそ、このあとに続く2,ハイテク 3.次世代産業 4.投機において少しリスクの高い銘柄を保有することができるのです。

本当に最悪のケースでも、この投資信託さえあれば他の銘柄は大幅に損失を被ってしまっても問題ないのです。悲しいですが。

しかし、構成比率がたったの4%。

投資信託は資産運用の根幹のはずなのに4%とは比率が少なすぎないか?この4%というのはどう見るべきか?

私も正直少ないと思いました。思いましたが、実際この数字で出てきてしまったので仕方ありません。

しかし、問題ありません。

大事なのは比率ではなくて、実際の金額です。実際の金額が十分なものであれば、比率は50%でも10%でも1%でも問題ないのです。

現在私は毎月5万円を投資信託で積み立てています。

これを仮に今後30年積み立てを続けていけば、4000万円を超える資産となります。さらに今積みあがってる4%分もあります。

公的年金もありますから、これだけあればもう十分なのです。

楽天証券 積立かんたんシミュレーション

【コラム:なぜ投資信託が4%なのか?】
おかしい。
はじめ計算したときに思いました。
たった4%のわけがないと。もっとあるはずだ!と。
しかし
何度計算しても4%なのです。エクセルなので1回しか計算してないですが。

理由は2つあります。
1つ目は、投資信託の商品を見直した際に半分ほどの資金を個別株に移動させたことです。元々は安全性の高いインデックス系の投資信託を保有していました。これを夏ごろにレバナスに買い換えました。欲が出たんですね。この時に半分ぐらいの資金を個別株に配分をしました。これによって投資信託の資金が半分になってるんですね。

2つ目は、投資信託以外の資産が急騰しすぎて相対的に比率が下がってしまったことです。特にグーグル、モデルナ、エヌビディア、TECLと保有比率の高い銘柄が大きく株価を上げているので結果として投資信託の比率は大幅に小さくなりました。

なお、私はレバナス=レバレッジ2倍のナスダック総合指数に連動する投資信託を買っていますが、一般的にはレバレッジはリスクが高いので、S&P500に連動するインデックス系の投資信託が推奨されることが多いです。今回は私のポートフォリオをご紹介、という趣旨となりますのでご了承ください。

2.ハイテク・・・40.6%

「ハイテク」は投資を趣味にする。

「大型ハイテク株」というとGAFAMとテスラ+エヌビディア+ネットフリックスを指すことが最近は多いように思います。

正確な定義ってあるのかな?

▼わからなかったのでツイートで聞いてみました。気になる方はリプ欄をご覧ください。答えがあるかどうかはわからない!

大型ハイテク株の解釈定義。

いろいろあると思いますが、

今回の定義ではGAFAMとしました。さらにTECLもテクノロジーセクターなのでここに入れました。

Google(アルファベット)・・・21%
TECL・・・12%
Apple・・・4%
Microsoft・・・3%
メタ(Facebook)・・・0.6%

これらの企業は巨大企業でもう成長の余地がないように感じるかもしれませんが、そんなことはありません。巨額の研究開発費を投じ、あるいは有望なスタートアップを買収し、未来の事業をどんどん創っています。

だからこそ

日々いろんなニュースで話題に触れることができ、投資と経済のつながりを肌で実感できるのです。

さらに

この銘柄に投資をしている人も多いので、あーでもないこーでもないと話し合う仲間がたくさんいて純粋に楽しいというメリットもあります。

これはなんとも嬉しくもあり、楽しくもあるので、買わない手はありません。

さて、大型ハイテク株の保有比率についても見ていきます。

Google(アルファベット)・・・21%
TECL・・・12%
Apple・・・4%
Microsoft・・・3%
メタ(Facebook)・・・0.6%

Googleが最も高く、続いてTECL、Apple、Microsoftと続きメタ(Facebook)は少し、そしてAmazonは無し。

まず、GoogleとTECLを初めに買い、その後しばらく経ってApple、Microsoft、メタ(Facebook)を買いました。初めの買い付けでGoogleとTECLを選択したので結果としてこの2銘柄の比率が高くなっています。その分思い入れも強い2銘柄です。

はじめにGoogleとTECLを選んだのは最も成長が期待できるからです。

TECLはITセクターのETFですが3倍レバレッジがかかっているので当然株価上場時における成長率は高いです。

GoogleはインターネットにおいてGAFAMの中で最も存在感が強いと考えました。全てのプラットフォームになるサービスを展開している。さらにGoogle式の組織づくりやオフィスづくりなど、スタートアップ企業への影響力も大きく模範とされるケースが多いので優秀な人材も豊富に集まるだろうと考えました。

この時点において、GAFAMへ分散させることは考えず、Google1本で行こうと決めていました。

なぜか?

それは分散させればさせるほど利益も分散するからです。それではあれば最も株価が上がる銘柄1社に集中させる方が利益も高まります。

それを理由にしてGoogle1本に集中投資することにしました。

たまたまですが、2021年はGAFAMの中でもGoogleの成長率が頭一つ抜けていたので、これは結果として良い選択となりました。

逆に私は考えました。

これまでGAFAMは一律同じように成長していくように思われていたものが、明らかにGoogleだけ成長率が高い。それぞれのビジネスポートフォリオと環境が変わる中でどの大型ハイテク企業が今度は飛び出すのか予想するのは難しい。

今回はGoogleに大きく張って、それがたまたま大きく伸びたからいいものの、これがアップルだったら?マイクソフトだったら?フェイスブックだったら?

そうなると多少分散して保有しておく方がいいのです。

そうして、残りのGAFAM銘柄も買うことにしたのです。

アマゾンが無いのは買付のときに急騰してしまったのでうまく指値で買えなかったからです。このタイミングを逸してから買えてないままです。

買えないうちに他の銘柄を買ってしまったでの資金もなくなりました。あらら。

メタ(Facebook)の保有比率が低いのはビジネスの成長性に懸念が残るからです。メタバースに舵を切っていますが今のところそれが成功し大きく成長していく予感がもてません。それを理由に保有数も少しだけにしています。

元々、選択と集中をしようとGoogleとTECLを選択していたので、今後いろんなニュースが出てくる中で、これらの保有比率は今後多少変えていくかもしれません。

3.次世代産業・・・45.4%

「次世代産業」は投資の王道。

今後、今までにない全く新しい産業を創る企業。そんな企業の成長余地が大きいことは疑いようがありません。

10年、20年という長期スパンで投資を考えるのであれば、そういう銘柄に投資すべきです。

成長余地が限られる既存産業の銘柄をもつメリットはあまりないように思います。配当がたくさんもらえて投資のありがたみを感じられる、ぐらいでしょうか。

では、今までにない全く新しい産業とはどんな産業か?これから生まれてくる産業とはどんな産業か?

もちろん

今現時点で影も形もない産業もあるかもしれません。そんな産業の気配がでてくればそこにチェレンジしている企業の株は購入を検討する余地がありそうです。

現在、私なりにこの10年の中で成長が見込まれるであろうと考える新しい産業は6つあります。

①電気自動車(EV)
②ワクチン
③半導体(メタバースなど)
④フィンテック
⑤サイバーセキュリティ
⑥SDGs

これはそのまま毎朝配信しているレイチェルタイムズのホットティッカーです。

①電気自動車(EV) → テスラ
②ワクチン → モデルナ
③半導体(メタバース) → エヌビディア
④フィンテック → スクエア
⑤サイバーセキュリティ → クラウドストライク
⑥SDGs → 未掲載

新しく大きく成長する産業は他にももっとあるかもしれません。私はこの6つが大きく市場形成すると思っています。

これらの分野、そして銘柄について話していくととてつもなく長くなってしますので、今回は割愛し、ちょっと珍しいDiDiについてだけ少し書きます。

なぜDiDiを持っているのか?

DiDi。知っている方も多いかもしれません。

中国のユニコーン企業です。ライドシェアのサービスを展開しています。

ライドシェアとは、「ドライバー」と「乗客」をマッチングさせるサービスです。ウーバーイーツのタクシー版。

ここで言う「ドライバー」は通常であれば一般のギガワーカーを指します。車も自分の家にある車を使うのです。

普通の国ではそうなんです。

しかし、日本では一般の人が料金を取って乗客を乗せることは法律で禁じられているので、これができません。残念ながら「タクシー」と「乗客」をマッチングさせる単なる配車アプリとなっています。

DiDiは日本市場を見捨てたとしても有望な銘柄のはずでした。

なぜなら、移動情報のビッグデータを取得できる企業はこれまでなく、その活用は無限大だからです。

さらにEV化が加速する中で、自動運転やAI、ビッグデータを活用したビジネスチャンスと規模は計り知れません。

DiDiはフリーランスのドライバーとしての新しい働き方を提供したり、サービスに付随する広告サービスを展開したり、マッチングさせるためのAI技術が優れていたり、自動運転に繋がる技術開発が進んでいたり、ポテンシャルの塊のような企業なのです。

なのですが、中国政府によって現在、苦しい状況に立たされています。

中国政府の規制によって中国ハイテク企業が軒並み苦しんでいますが、DiDiはそれの代名詞となっています。

ナスダックに上場した直後にアプリダウンロードの停止措置が執られたり、9月には共同創業者のジーン・リウ氏が退任する事態に発展しています。

さらに北京市からの出資の可能性についての報道もあり、政府管理下で飼い慣らされるのでは?との見方もでています。

加えて中国当局からDiDiに対してナスダック市場からの上場廃止を求めているという報道もありました。

私としては公開価格14ドルに対して一連の騒動を経て10ドルぐらいまで落ちたときに買ったのですが、その後反発することなく8ドルまで下げています。

中国当局からの規制はさすがにその内緩和されていくだろうと読んでいましたが、現時点でそんな気配は全くありません。

このままいくと上場廃止で紙切れになる可能性も否定できないので、出口を検討中となっています。

DiDiはかなり読みが外れた思い出深い銘柄となりました。

4.投機・・・10%

「投機」は資産を増幅させるスイッチ

まずもって「投機」は悪いものではありません。

投資界隈では「投資」は正義で「投機」は悪である。

そんな風潮がありますが、全然そんなことはありません。

資産の最大化を考えるのであればむしろ「投機」は必要不可欠です。

もちろん

すべてのお金を投機商品に入れるのは違います。借金して購入するのが投機商品ではありません。

あくまで、全資産における任意の割合のお金。それを投機商品に入れるのは正しい戦略であると少なくとも私は思います。

それがもしかすると爆発的に自分の資産を増幅させる可能性があるからです。

私はIOSTという仮想通貨を持っています。

今回わかりやすいように丸めてIOST10%としていますが、正確にはIOSTは8%ぐらいで残りの2%はビットコイン、エンジンコイン、BATという仮想通貨です。

それらは将来大きくその価値を高める可能性がありますので、もう少し比率を増やしてもいいかもしれないな、とも思っています。

レイチェルの投資戦略まとめ

①投資信託で資産形成を完了させる。【これだけあれば大丈夫の精神】
②ハイテク銘柄で資産を増やす。【GAFAMはたぶん上がるでしょうの精神】
③次世代産業でさらに資産を増やす。【次世代の産業は暴騰するでしょうの精神】
④投機で爆発的に資産を増やす。【仮想通貨は将来、絶対化けるでしょうの精神】

最後に日本株よりも米国株がいい理由を少しだけ。

人口動向や経済成長を考えると日本よりもアメリカの方が有望という話があります。長期でみたときに人口が増える国の方が成長していくし、アメリカの方が革新的な企業が多い。だからアメリカ株の方がいいという考え方。

これもあると思います。もうひとつあるのは、普通に日本で生きていてドル建ての資産をもってるのってすごいなと思います。

アメリカ株を買うということはつまり円をドルに換えて、ドルで株を保有することになるので、ドル建ての資産を保有することになります。

これって普通に考えてすごくないですか?

投資において分散が大事。これはよく言われること。

私たちは日本に住んでいて、日本円で給料をもらっているので、さらに円で日本株を買うと保有資産の「国」を分散することができていません。

これを米国株を購入しておくことで、株式は「ドル」、給料は「円」という分散ができるようになるのです。

これは当たり前の話ではあるのですが、改めて考えるとすごいなと思いました。私がまさかドル建て資産をこんなにたくさん持ってるとは。

そんな気持ちをもてるのも米国株の魅力です。

(この感覚わかる人いるかな・・・?)

【おまけ】全銘柄の取得時価格→現在価格(2021/12/02時点)

おまけとして、今回ご紹介した全保有銘柄をそれぞれどの株価で取得をして、現在どうなっているのかを公開します!

大幅にプラスになっている銘柄もあれば、最近買った銘柄は少しだけプラスだったりマイナスだったり、そして大きく負け越している銘柄も。

ぜひ、余興としてお楽しみください。

※資産額ではなくて、あくまで取得時単価と現在の株価です。

SBI証券で保有の銘柄

楽天証券で保有の銘柄

ここまで長文をお読みいただき、ありがとうございました。

これからの投資ライフの何かにお役に立てると幸いです。

また、

今回の記事おもしろかったー!もっと読んでみたい!という気持ちを持ってくださいましたら、是非【完全保存版】レイチェル投資入門もご覧ください。

こちらは有料ですが内容は自信をもっておすすめできる内容です。

投資に加えて、お金全般や今後の世界をどう生きていくかとことも書かせていただいています。投資については今回割愛した具体的な戦略や考え方もまとめているので是非。

本当にいろんな人に見ていただきたいと感じる作品です。

株クラアドベントカレンダー

今回、株クラアドベントカレンダーの2日目としてこちらの記事を作成しました。

せっかくなら思いっきり楽しんでもらおう!と考え、思い切って現在のポートフォリオの全公開しました。楽しめていただけていたら幸いです。

12月1日~12月25日までの25日間の25作品を豪華な株クラメンバーでコンテンツリレーしていますので、読破してくだいますようお願いします。

いつもありがとうございます。

では、また。

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レイチェル
またお目にかかれるときを楽しみにしています。