【ネタバレあり】レミニセンス

コロナ禍でなかなか洋画が公開されない日々が続きますが、久しぶりに劇場で見てきました!

まず、主演がヒュージャックマン!ナイスガイ(というかステキなおじ様?)の権化❤
そして、クリストファノーランの弟であるジョナサンノーランが製作に関わっているということで、楽しみにしていました!

記憶に潜入するストーリーということで、ちょっとインセプションを想起させましたが、インセプションみたいに世界がひっくり返るような映像描写で圧倒するとかではなく、純粋にストーリーを楽しむサスペンス映画という感じでした。

映画を見始めて直ぐに、「ヒロインの女優さん、めっちゃ見覚えあるなー」と思ったら、それもそのはず。
レベッカファーガソンは「グレイテストショーマン」でヒュージャックマンと共演してたんですね!
「グレイテストショーマン」でも歌手の役で、今回も歌うシーンがありますが、ホント、素敵な声で。
この度、私の脳にちゃんとお名前を記憶させて頂きました!(笑)

ストーリーの設定は、戦争で街が荒廃し、温暖化の影響で海水面が上昇した地球。
街は水に沈み、残っている土地もいずれは沈みゆく運命で、人々は未来に希望が持てず、過去(=記憶)にすがりながら生きている─。
この設定が、「このままだと、現実世界もいつかこんな世界になってしまうのでは」と思えるようなリアリティがあり、かつ、非日常的でもあって、不思議な世界観を演出していました。
そして、未来に希望が持てないと人間は過去にすがってしまうという部分も、個人的な状況にリンクしてしまい、映画の世界に惹き込まれてしまいました。

上記の設定がある上で、どんどん謎が深まるストーリー、伏線が回収されていく後半…と、あっという間に終わってしまう映画でした。
派手なシーンや複雑な仕掛け等は無いので、もしかしたらクリストファーノーラン作品のような「脳ミソかき混ぜられるような感覚」を求めて見に行ったら、物足りないと感じるかもしれません。

ラストは収まるところに収まったかなーという感じもしますが…。
劇中の主人公の「ハッピーエンドで終わる物語なんかない」というセリフが、この映画の全てを物語っていますね。

主人公といえば、今回のヒュージャックマンはあんまり強くないし、全然キラキラしていないですね(笑)
突然いなくなった彼女に未練タラタラで、何度も自分の記憶に潜入したり、1人で敵地に乗り込んで危うく殺られそうになっちゃったり、やたら衝動で動いていて、スタイリッシュじゃない(笑)
それは、いい意味でものすごく人間臭くて、「この映画は人間ドラマですよ」という、監督のメッセージなのかなと思いました。

それとは打って変わって、女性が凄くカッコよく描かれているなと感じました。
過去の辛い出来事を乗り越えて、新しい人生を歩もうとする2人の女性こそが、この映画の影の主人公なのかもしれないです。

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