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【ウィキペディア】2024/8/25 ウィキペディアタウンin田原 (愛知県田原市)

2023年に続いて、田原市図書館の主催でのウィキペディアタウンに講師としてお邪魔しました。
前回もそうだったのですが、博物館の展示に合わせて、図書館の資料を使ってWikipediaの記事を充実させるという試みで、共催が田原市博物館、協力がCode for MIKAWAとなっています。

ウィキペディアのイベントでもよくお見かけする「Code for 〇〇」とは「市民が技術を活用して地域や身近な課題を解決するシビックテック活動に取り組む非営利団体」で、Code for Japanをはじめ、各地区にブリゲードと呼ばれる団体があるとのことです(ブリゲード=消防団)。
「シビックテック」とは何かといいますと、市民がテクノロジーによって地域の課題解決をする取り組みのことです。

ウィキペディアタウンのような地域密着型で、かつ情報を発信するというイベントとは相性がいいようです。

流れ

三河田原駅に集合です。
簡単な今回のイベントの趣旨説明を、駅舎の二階にあるイベントスペースで行いました。スケジュール上は5分しかないので、ざっとの説明のための10枚くらいのスライドを用意しました。

やることー
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編集会場では再度説明をしますので、今回は二回に分けての登壇ということになります。
時間の都合もあるので「私がだれでどういう人なのかはどうでも良くて」と自己紹介がないまま進めていきました。

常々思うのですけど、主催者側が、講師はこういう人でというような権威付けにさほど重きを置いていないならば、本人が私は今までこんなことをしてきた人でということを冒頭に数分語るよりも、イベントそのものの楽しさや趣旨にフォーカスしたほうがいいのではないかと。

さて、駅周辺の編集に関するポイントとなる街歩きの後は、少し離れた場所へ移動します。駅前のロータリーにマイクロバスがつきました。
川港だった田原港のあたりを散策したら、お昼ご飯。宴会場のようなところでご用意してくださっていました。
再びマイクロバスに乗り、博物館に移動。やはり今回の編集に関係する展示物をみんなで見て、さあ、座学を少し。

会場はこのnoteのトップにある画像のところで、結婚式場としても使われる豪華絢爛なスペースです。私はこの人ために黒留袖で臨もうと思いましたが、昨今あまりに暑いのでTシャツで失礼いたしました(でもフォーマルTシャツって(わけわかんないですが)書いてあるやつです)。

できた記事

このふたつは全くの新規記事で、つまり約300の言語版があるウィキペディアの中でも初めて生まれたもの。0が1になることで300の言語版に広がっていくための芽になるものです。

「渥美線機銃掃射事件」のテーマは、実は主催者側からは「『前日物語』という、この事件を後世に伝えるための紙芝居の記事を新規に」というご相談をいただいていた。いままでの経験やほかの事例、情報量=書けそうな分量を鑑みて、事件の記事で単独とし「前日物語」については事件の記事のひとつのセクションとして記載したほうがいいと思う、と判断しました。

主従が変わることで主催者の希望とは少しずれるかもしれないですが、ウィキペディア的にはこうだよという道筋を見せておかないと、イベント参加者が書いたものがすぐに大幅に変わってしまうかもしれないなと思ったのです。参加者の体験も大事にしつつ、ウィキペディア的な体裁も考えたうえでの判断でした。

加筆した記事

約5000バイトほどの加筆をしていただきました。
編集イベントでは、既存記事の加筆というのは実は難易度が高いのです。既存記事に書いてあることをある程度把握しないと、書くことが決まってこないという点が一つ。誰でも自分が一生懸命書いた部分をいじられたくない気持ちがあるので、ごくごくまれにクレーム的なものが来ることが一つ。
ここは編集経験の豊富な「I氏」に編集長をお願いしたので、お任せっきりの感じでした。ありがとうございました。

各記事の執筆にあたっての資料の準備は、図書館の腕の見せ所でもあります。そこはウィキペディアイベントを数多くこなしてきた経験がものを言います。今回もさすがでした。

記事のテーマの選定にあたっては、田原港に関して言うと事前にもう少しフォーカスしておきべきだと思いました。記事名や書く範囲についても、参加者が戸惑わないように水先案内ができるようにの準備が私自身に足りなかったことが反省点です。

イベントには、研究テーマをウィキペディアタウンにしている学生さんが二人参加されていました。どんな内容になるのか楽しみです。

ここ数年で、豊橋・田原地域とのご縁が増えました。
私にできることはあまりないですが、また今後もご縁をいただけましたらお邪魔するつもりです。

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