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太宰府市・筑陽学園高等学校での講演

2024年7月19日に筑陽学園高等学校で講演を行いました。
内容的には7/16月におこなった光陵高等学校での講演とあまり変化はありません。

この講演でもパパパコメントを使いました。

開始前、スクリーンに上記スライドを映し、挨拶前に「何か入力してみて」ということと「ネットを介するものは記録がすべて残っていると思ったほうがいい」という説明を加えました。

生徒の人数は50~60人くらい? 実は事前告知で「こういう講演があるので興味のある人は参加していいよ」とほかの学年にもアナウンスをしていたそう。飛び入りでの聴講もありました。

教頭先生や学校の偉い人たちには「お時間の許す限り、ぜひ聞いて行ってください」と明るく念を押しました。

ポケモン~生成AI

今回もポケモンの話から入り、生成AIを実際に使ってスクリーンに映す試みを行いました。
ゴリラと餃子というワードが出たので、ゴリラが餃子を食べている絵を描いてもらうと、出力された4枚とも小籠包が描かれました。

Copilotによる絵1
Copilotによる絵2

とても良い例が出たので、説明をちょっと詳しく付け足しました。

「小籠包ではなく、イメージしたような餃子を描いてもらうためにはトライアンドエラーも必要だし、適切なプロンプト(指示)が必要です。このように複雑な出力結果も含めAIにイメージ通りの動きをさせるために「プロンプト・エンジニアリング」という学問分野があります。コンピュータのプログラミングをする人もいると思いますが、うまいこと入力しないと思い通りに動かなかったり、予期せぬ結果が出たり、バグが出たりします。システム・エンジニア、プログラマーと呼ばれるのと同様に、AIの場合はその技能がある人をプロンプト・エンジニアと呼ぶことがあります」

Factfulness

生徒さんたちの後ろに、先生方がいらっしゃるので、このFactfulnessからのクイズ2問は、生徒たちはパパパコメントで回答し、先生たちには声で答えてもらいました。
先生たちの不正解をあげつらう意図ではなくて、「悪いほうに考えてしまったり、悪い情報が印象に残りやすい」「世の中は悪いニュースがたくさんあるけど世界は確実に良くなっている」ということを強調しました。
将来ある若者たち向けですから。


ワークショップ
あらかじめ3人の生徒さんを選んでいただいて、こちらからは以下の3つの記事の出典がついていない個所について、用意した書籍から根拠を探してくださいというワークショップを行いました。

これらを調べていただきつつ、ほかの生徒たちには母校が生んだプロ野球プレイヤー 進藤勇也 さんの記事に出典を付けました
進藤勇也  https://w.wiki/AjYC  
生年月日にすら出典がついていないので、Webサイトの記載を根拠として出典を付けました。


「このように全く出典がなく生年月日が書いてあるのでは、その情報の確からしさは著しく低くなる。なので差し当たって信頼できると判断した資料やWebサイトを根拠に出典を付けることで、情報の信頼度は格段に上がるということが理解できると思います。今出典を付けたので、生年月日のところに出典が反映されていることが、後でこの記事を各自のスマホやタブレットなどで確認できます」

このように説明はしたものの、その後すぐに、ほかの編集者により、出典のみをコメントなく除去する編集が行われ、一時的に生年月日に対する出典は消えてしまっていました。
なぜ出典の除去が行われたのかを生徒たちにも知ってほしいのでノートで尋ねてみました。それを読んで生徒たちはどう思ったのか、とても興味深いです。

こういった編集があるのもウィキペディアならではなのですが、外向けにはあまり参考にならない編集がなされてしまったことは残念です。

生徒さんたちからの感想はまだ届いていませんが、学校の偉い方からは「来年は全校生徒に聞かせたい」とコメントがあったそうなので、来年もお邪魔できたらと思います。




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