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私の仕事術:❼上手な文章を書くために

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【無料公開中!サッと読めて、1分で理解】企画書等の資料作成や、メールでのやり取りなど、ビジネスシーンではとにかく文章を書く事が多いです。そこで上手なビジネス文章を書くにはどういう… もっと読む
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#82 「伝わったか」どうかが大事

上手な文章を書く為に限らず、これまでの記事でも独りよがりにならない事や相手の立場で考える等、触れてきた通り、伝えたい相手にどれだけ「伝わったか」がとても重要です。 ジャパネット時代、先代の髙田明社長もよくおっしゃっていました。「伝える」ことではなく「伝わる」ことがコミュニケーションで最も大事だと。 せっかく時間かけて考えや思いをしたためたのに、相手に伝わらないと意味がありませんし、費やした時間、労力がもったいないですよね。ですから「伝わる」かどうか、常に意識しないといけま

#81 文章もダイエット?

Twitterだと140文字以内、就職活動や転職活動でWEBのエントリーフォームに書く自己PRだと1,000文字以内など、文字数が制限されるシーンというのは、よくあります。 そのように書ける文字数が制限されている中で、上手な文章がかけるようになる為には、どうしたらいいでしょうか? それは 「とにかく量を書く!」 まずは文字数なんて関係なく、思いつくまま書いていくのが良いです。 書き終えてから「あー、あれも書いておけばよかった・・」と後悔する経験、皆さんにもありませんか

#80 世の中の広告物がお手本

世の中、いろいろな広告物であふれていますよね? 電車に乗れば、つり革の先には車内広告、外を歩けば最近ではデジタルサイネージも増えてきました。家電量販店に行けば数多くの商品カタログ、本屋に行けば雑誌裏には広告など、身の回りには様々な広告物があります。 皆さん、最近目にとまったものは何かありますか? 上手に文章を書く為に、ぜひこのような広告物で使われている表現を2つの視点で見て参考にする事をおすすめします。 ■視点①:クリエイター目線前回「#78 何を伝えるのか、どのよう

#79 何を伝えるのか、どのように伝えるのか

新卒採用や若い方の中途採用の時に、履歴書や職務経歴書を見ると、 「この暗い世の中を照らす希望の光になり、人々の心に満開の花を咲かせるような働き方をしていきたい。」 「私は『未来への翼』活動を提唱したいです。明るい未来に向かって、みんなが羽ばたけるような社会を目指します。」 というような比喩に満ちたロマンチックな表現、まるでポエムのような文章を書いてくる人がいます。 入社したい気持ちが強くなればなるほど、気持ちが高まってしまい、ついこのような表現をしたくなる気持ちは、と

#78 業界用語、社内用語は要注意!

企画書や報告書などビジネスシーンで様々な文章を書く時、ついついやってしまうのが、専門用語や業界用語、社内用語を不用意に使ってしまうケースです。 不用意につかってしまうとまずい代表的なケースは次の3つです。 ❶お客様に説明する、もしくは書面で案内する場合 ❷こちらから先方に提案をする場合 ❸社内会議でも社長や経営層へ説明する場合 ❶はお客様からすると「何を言っているの?」「全然意味がわからない」と混乱を招き、最悪の場合、クレームに発展する可能性もあります。ですから細心の注意

#77 「表現」を磨く

若手社員から提案書について相談をうけた時のお話です。 「先日頼まれた提案書なんですけど、こんな感じでいかがですか?」 と資料を渡され、提案される側の気持ちで内容を見ましたが、どうも心に響きません。 全体のシナリオは悪くないですし、提案書で言わんとする事もわかります。 でも、心に響かないのです。その時の資料とは違いますが、イメージでいうとこんな感じの資料でした。 見てもらうと、どういう事を提案しようとしているのかはわかるかと思いますが、これを提案されても心に響きません

#76 一文一意

一文一意とは、文字通り、 「1つの文章に書くことは1つ」という意味です。 以前、【私の仕事術:❸資料作成のコツ】の「#27 文字数制限ルール」で、一文は40文字以内に書くことを意識すると紹介しました。 プレゼンテーションをする時に、「文字が多いと読むのに疲れてしまいますので、文字数少なく、パッとみただけで言いたいことが相手に伝わるように簡潔にまとめましょう!」という内容でしたが、これも「一文一意」で無いと出来ません。 書きたい文章が40文字以内で、一文一意で書ける内容

#75 相手にとっては初耳

宇宙飛行士のコミュニケーション能力を高める為の訓練にも採用されている「伝言ゲーム」をご存知ですか? チームの中の1人がリーダーになって、リーダーだけがある図形が書かれた絵を見ます。 例えば、下図のような特に意味のない、初めて見るような絵を見せられます。 そして、他のメンバーにどんな図形が書かれているのかを言葉で説明し、画用紙に書いてもらうというゲームです。 リーダーはメンバーに先ほどの特に意味の無い絵がどんなものかを説明し、その説明を聞いてメンバーがどれだけもともとの

#74 文末の表現、同じになっていませんか?

前回の「#72 同じものが3回出たら要注意」では、文章の中で同じ言葉を何度も使っていないかを確認する事で、文章をすっきりしたものにしていく方法をご紹介しました。 これと同じぐらい文章を書く上で気を付けないといけないのは 「文末の表現が同じになっていないか?」という事です。 なぜ、文末の表現が同じだとダメなんでしょうか?例えば、下記のような文章を書いたとします。 全て文末が「言われていました。」となっていますよね? この文章、書き手としては、絶対無理と言われていた問題

#73 同じものが3回出たら要注意

例えば、仕事で「新しい商品・サービスの性能をPRする文章を考えてほしい」と言われて、考えたとします。 言いたい事を書いてみると、例えば、こんな文章ができました。 この文章を読んで、どう思われましたか? ちょっと長めの文ですが、パッと読んだだけでは、それほど書いている内容にも違和感を感じなかったと思います。でも、これを声に出して読むと、ちょっとくどく、読むのに疲れる感じがするはずです。 それはなぜか? 目で見ると漢字とひらがな、カタカナで81文字の文章が、声に出して「

#72 伝えたい相手を想像して書く

noteで記事を書く時、どんな人に読んでほしいかという事を想像して書いている方はどれくらいいらっしゃるでしょうか? 私はいつも二人の読者を想像しながら書いています。といっても、実在する人ではありません。 いわゆる「ペルソナ」というのを設定しています。 私が想像している二人の読者の1人目は、 ・25歳。女性。未婚。関東在住 ・地方出身だが都内有名大学に進学し、卒業後、大手企業に就職 ・社会人歴3年目。 ・それなりに仕事を任せられているが、後輩が年々入ってきて、自分の成長に