MISSING YEARS その10~2002年の巻

運命の分かれ目となった2002年。心身的ダメージに悩まされた挙句、普段聴いている類の音楽からの逃げ道を求め始め、それがネタ色を増しつつあった当時のJ-popの「裏側」に着地してしまったのです。その代表例が藤原彩代「おさい銭」であり、それを筆頭とするマイナーな演歌やアニメ・声優系、ハロプロの傍流としてのみ存在していたアイドル音楽に対する関心にまで至ってしまうのですが、その影響はどの程度このプレイリストに現れているのでしょうか。

あの悪名高き「コピーコントロールCD」が登場したのもこの年のことで、メインストリーム市場に対する怨みを助長することになるのですが、それでも今なんかに比べると遥かに豊潤な音楽界でした。


「あの大ヒット曲(前回の⑦)の後はてんで印象に残ってなかったのだけど、歌唱スタイルはAKB寸前までのアイドルの典型になってますね。こんなプログレっぽい間奏になってたとは。」


「これはイントロだけで歌手わかったけど、タイトル忘れてた。こんなチェット・パワーズみたいなタイトルだったっけ(爆)。K-popのガールグループの第一波が来るまでは、色々試行錯誤あったんですよね。sugarとかS.E.S.とかもJ-pop史の一環として語れるのかな。曲はいいんですよね。この人がCCCD第1弾を出したってのは悲しいさだめだったけど。」


「超有名曲で未だによくかかるよね、とイントロですぐ解ったけど、ここから始まった悪しき傾向もあまりにも多くてね。でも、自分内で2002年を悲しい年にしたグループ(の一つ)に比べると、この曲でさえもこれでいいんだって感じに聞こえる。生音をしっかり聴かせるアレンジになってるしね」


「(出だしの1音で解る) 来ましたね!アーティスト名で既に自分内ではトラウマになってるんですけど(社外秘)、色々とネタを提供してくれた曲だし、このヴァージョン聴いても一字一句歌えるんですよ。まさに一家に一枚曲。でもCCCDだったので、12インチシングルで買いました。清水道夫の偽物騒動も懐かしいな。あと、出だしの『髪を』を特定の節回しで歌うと、モーヲタがばれます(瀧汗)。」


「(歌い出し2字で解る) こんなイントロだったのめちゃ忘れてた。全体的に音が椎名林檎化してる傾向にありましたね当時は。サブスク対応化必然の今じゃ考えられない、尽くしすぎたサウンド。」


「(歌い出し5字目で) あゆ以外の何でもないね。色んな意味で無駄なものを入れすぎって感があるし、それだけでもタイトルを記憶する意欲が失せてしまうんだよね。」


「メロトロン…ラック音源だ…(歌い出し2字目で) これこんなイントロだったのか!色々とネタ度が高い曲だけど、他にもネタ度では負けないヴァージョンがあって、そっちの方を聴いてたな当時。『レリビー』と合体させた『ザ・ビートサウンドクラブ』のヴァージョンとか。まさかの同じアレンジャーがやってた西村雅彦ヴァージョンとか。後者のアルバムはネタ歌謡ファンなら飛び道具としてマストですよね。」


「あのグループってすぐ解る。7文字のタイトルの超有名曲…そこまでしか覚えられてないや(汗)。奥田民生のボーカルと言われるまで判らないよね。やはり自作曲の癖が強すぎる人だからね。」


「この人の代表曲はいろんな意味で頭を悩ませる曲でしたね。お菓子とタイトルを混同したり、違う季節を連想させたり(汗)。果たして流れるだろうか…このデビュー曲はあまり印象に残ってないが、女性ボーカル曲として聴くととてもよくできてると思う。色々いじられすぎた人でしたね。」


「当時は時代に逆行したとか言われたけど、今聴くとめちゃ時代を先取りしてたんじゃないかと思う。もっと正常に評価されてほしいなって未だに思うし。個人的には『あたしンち』のOP曲で一生忘れられないグループ。」


「てんで記憶から消えてたけど、ありましたよね…洋楽的センスをダイレクトに取り入れたのはよかったけど、この傾向が劣化し続けて今に至ると思うとなんか複雑な感想しか出てこないな。ラヴ・サイケデリコなんかはデビュー盤出て即飛びついたんだけど、R&B系には向かわなかったな。」


「このポップパンク系は真っ先にあのグループが思い浮かぶのだけど、この人達もいましたよね。普遍性という点ではモンパチとかの方が上回ったけれど、この路線が産み落としたものって結構でかいよね。今彼らの息子世代がバンドやる時代に突入しつつあるわけで…遺伝までして欲しくないな…」


「まだ声が若くて威厳が出てないというイメージ。曲の方は地味めな方に向かってったけど。ファーストインパクトのでかさで止まっちゃってる、個人的には。」


「イントロからかなり実験的な方向に走ってるけど…やっぱりこの人達だ。まだ解りやすい方向に着地したと言えないけど、今聴くと面白い。ラップの奥にキャッチーな歌フレーズを埋めるという手法が大胆で、彼らだから許せるというか。」


「このグループがやっと出てきましたね。CCCDのせいでまともに耳に入れようとしなかった人達だけど、avexのイメージに捉われないこともやっていて改めてちゃんと聴いてみてもいいかなと思った。でも、何でDay after tomorrowの名前の方が先に出てきたんだろう…」


「これはアイドルポップスですね…(歌い出し2字目で) えっ!? 普通イントロ込みで脳裏に刷り込まれるのにこの手の曲は!平成版『自動車ショー歌』だな。しかし、歌手名ちゃんと漢字で書けたのが信じられない。あと、『さゆまゆ』のカバーを当時買いました。カップリングが『パン売りのロバさん』という素晴らしい選択(爆)。」


「椎名林檎!? オレンジレンジ!? ヤイコとは思わなかった。こんな狙ったとしか思えない曲、めちゃ忘れてました。そう言えば氷川きよしは長◯グループなので、サブスクに乗ってないんだな…」


「これこそヤイコかと思った。cuneをカバーしたことでこっそり話題になった曲ですね。Qちゃん曲に比べると目立たなかったけど。しかしこのプレイリスト、ひとみが3人いる…めちゃ心に刺さる(汗)」


「歌い出し(?)一発で解る、タイトルもすぐ出たし。グループ名漢字で書けないけど(汗)。これはめちゃ大ヒットしたし、色んなものにオマージュを捧げていてすごい痛快な曲。言い出せなかったけど(CCCDでもあったし)大好きですよ。CKBも来るかな…」


「完全に忘れていたグループ。メディアミックスでアイドル的集団を作るという点では、隙間的存在だったと思うけど、今聴くと新鮮。この手のグループでもっとオブスキュアなやつのCD、結構買ったし(主に新古品で…汗)。ZONEで始まりこの人達で終わったというのが、まさに象徴的流れになったな。」

「2002 JAPAN TOP HITS」から流れた曲は、この20曲でした。③で触れたグループの代表曲、外れてよかった (汗)。「ワダツミの木」にも、違う面でトラウマがある…最後にゴイステが来たのは当て付けか?最後まで聴いてしまった!

①一雫/ZONE
②VALENTI/BoA
③トモダチ/ケツメイシ
④亜麻色の髪の乙女/島谷ひとみ
⑤東京/桑田佳祐
⑥Voyage/浜崎あゆみ
⑦大きな古時計/平井堅
⑧美しく燃える森/東京スカパラダイスオーケストラ
⑨WILL/中島美嘉
⑩二人のアカボシ/キンモクセイ
⑪The Perfect Vision/MINMI
⑫大切なもの/ロードオブメジャー
⑬眠れぬ夜は君のせい/MISIA
⑭a Day In Our Life/嵐
⑮陽のあたる坂道/Do As Infinity
⑯おさかな天国/柴矢裕美
⑰アンダンテ/矢井田瞳
⑱SAMURAI DRIVE/hitomi
⑲One-Night Carnival/氣志團
⑳北風と太陽/YeLLow Generation


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