MISSING YEARS その12~2004年の巻

暗雲を引きずりつつ、ソーシャルネットワーキングサービス・mixiに足を踏み入れ、新たな人脈形成の可能性を見つけた年。最大の事件は、11月のある日早稲田通りを歩いていて、当時あったロック喫茶・ジェリージェフの前を通った時に起こりました…「あの二人」の存在を知ったことが、その後の自分にどれだけの激動を与えたのか。そして、ブライアン・ウィルソンの『スマイル』。

メインストリームJ-pop市場は、そんなのお構いなしとばかりに不安定な変革を続けたのです。ある程度は伝わっていましたが、CCCDというフィルターはあまりにも大きかった…さて、どの程度このプレイリストに影響を与えているのでしょうか。


「のっけからラップか…踏むことが命みたいな傾向にかえって萎えを感じ始めたんだよねこの頃。自由気ままにおしゃべりみたいなのの方が好き。トラックはめちゃいいけどね。ヒップホップも過剰に一般化しすぎちゃって面白くなくなった。」


「(歌い出しで)あの人達ですよね?他に解禁されてないし…段々普通の曲になり始めてますよね、この頃から。これでも全体的にはまだ初期なんだよね。(甲斐バンドを歌い出す…自滅行為) ちょっとZARDっぽい。最後のコーラスにはファンが入ってるのかな。Sons of 1984みたいな。テンプターズのライヴ盤の観客のコーラスとか清々しいよね。あと、エンディングがアンダー・プレッシャー(爆)。」


「秦基博?サスケ?…あ、あの人達か。こんな曲あったっけ。あれしか覚えてないからなぁ。この年そのものが隙間だったからね、創作面では。」


「これは未だにネタにされることが多い曲ですよね。のど自慢で歌われてバズったり。これもめちゃトラックいいですよね。20年前の曲がバズるとはね。ところでハピマテってこの年ですよね(注: 2005年)。」


「EXILE…やっぱりそうか、エグザイル(例の口調で)。完成度高いですよね。ジャスティン・ティンバーレイクとか、その辺の影響なのかな。このギターソロは許せる。エンディングもいいし。CCCDで全然聴く気にならなかったけど、これは再発見されていいと思う。NewJeansを有難がる人達とか、ちゃんと聴いた方がいい。組体操的なイメージに囚われないで。一周してやっと真価がわかったというか。なんか分裂し始めてからはちょっとねぇ。」


「(イントロ3小節目で解る) やっと歌の前に解る曲が来たけど、EXILEと違って20年間、コンスタントに歌われ続けてきた感があるから、かえって萎える。『金魚すくい』とか、他にいい曲あるじゃないですか。」


「あの人たちじゃないですか!この頃になると、曲の印象はあるけどタイトルと即一致させることができなくなってる。長くやってるとね…。」


「この人の曲の中ではダーク・サイドが強く出てる曲。シンプルな作りなのでかえって鬼気迫るものがある。『ULTRA BLUE』ちゃんと聴いてみないと。」


「これが一番ヒットした曲なのかな。この時期に聴く曲ではないよね。転調を使ってドラマティックにしてやろうって傾向はこの辺から始まってるのかな。なんか、この人の発声から新しい女性ボーカルの方法論が生まれたような気がする。この曲のリフレイン、また別の有名曲の一部に転生したような。ところで女子十二楽坊ってこの年ですよね(注: 前年でした)。」


「超有名曲ですよね…えっこの人達?これは覚えてない…全然パブリックイメージと違う、というか色んな曲やりすぎじゃないですか。『ミュージックアワー』とかの方が印象が強い。」


「この頃は地味に6/8系の曲が多いですね。これも全然記憶にない…歌手名はすぐ解るのになぁ。『ガラス越しに消えた夏』かと思った。ところでYOSHIKAの『CALL ME』ってこの年ですよね(注: 2005年)。」


「まさか、この人とは思わなかった…完全ノーチェックだった。いろいろ女優もの出てきてはいたけど、彼女の出してた曲には魅力を感じなかったのだよね。ストリングスアレンジが今より骨太なのがいいよね。過剰って感もあるけど。中盤、落ち着いた展開が続いていて安心しますね。」


「一気にビッ◯系へと急展開。まさか、タイトルがプリンス語だ…色々と物議を醸し出してた頃だな。メイヤの曲のエッセンスを取り入れてる感じ。実はこういうアゲアゲな曲調好きなんですよ。」


「これは新宿の某バーでみんなで合奏したことを覚えてる曲。未だにスポーツイベントの定番と言われてる曲ですよね。白々しさがあるけれど。井上昌己の『YELL~16番目の夏』を聴きたい(汗)。」


「えっ?そうか…確かに、ボーカルの人がやばいことになってた時期があったからね。最近の自爆系女子の歌を思い起こさせるところがある。『ULTRA BLUE』のダークサイドとまた異質の色が出ている。けど、ヒットしたってイメージがないな。」


「この人が出てくるの初めて、というかソロ名義の曲はプレイリスト禁止なのかな…めちゃ重要曲いくつもあるのに。バンドメンバー強力だし、ここで聴けるのは新鮮。めちゃいい。」


「(歌い出し5小節目で)ドリカムだ…タイトルもすぐ出たし。2000年以降の曲の中では最も印象が強い曲。今聴いたら、Aメロしかない…いや、Bメロあるか。敢えて普遍的なメロディー入れたり、音の方もベタベタで、かえって強烈な印象を与えますね。」


「(イントロ3小節目で解る) 王道中の王道。タイトルだけで胸が締め付けられる…」


「まだYOSHIKAかからないのか…というか、この手の曲がファッション化しすぎてましたよねこの時期。『イフ』風のギターが不思議な感触。」


「最後の最後に激しいのが来ましたね。(歌い出しでバンド名解る) この辺からロックバンドのアニメタイアップが一般化したのかな。Twitter時代に入って色々言われることになるバンドだったけど、ロックフェスに関わってた頃は共通言語として親しみが持てましたね。」

「2004 JAPAN TOP HITS」から流れた曲は、この20曲でした。ランダムで落とされた7曲中、0.7秒で解った曲が2つありました。そして、やはりRYTHEM「万華鏡キラキラ」は選外でしたか…

①音色/KREVA
②Hero/嵐
③奏 (かなで)/スキマスイッチ
④ココロオドル/nobodyknows+
⑤Carry On/EXILE
⑥ハナミズキ/一青窈
⑦スターゲイザー/スピッツ
⑧誰かの願いが叶うころ/宇多田ヒカル
⑨メリクリ/BoA
⑩黄昏ロマンス/ポルノグラフィティ
⑪名前のない空を見上げて/MISIA
⑫かたちあるもの/柴咲コウ
⑬Crazy 4 U/倖田來未
⑭栄光の架橋/ゆず
⑮ソラアイ/Every Little Thing
⑯群青日和/東京事変
⑰やさしいキスをして/DREAMS COME TRUE
⑱瞳を閉じて/平井堅
⑲Motherland/Crystal Kay
⑳リライト/ASIAN KUNG-FU GENERATION

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