アカウンティング(企業会計)の基本⑪:「指標分析」の注意事項
前回は、「指標分析の中身」として、総合力について書きました。
今回は、「指標分析」の補足として、「指標分析の注意事項」について、書いていきたいと思います。
「指標分析」を知ると、「なんだか、企業活動が定量的に把握できるようになった気持ち」になります。ただし、ここで忘れてはならないのは、下記の点であると、個人的には思っています。
自分含め、サラリーマンが行う分析の目的は、その分析から得られる示唆を通じて、アクションの意思決定をすること
自分は、カネ系の話に限らず「新しい知識・スキル」を身に付けると、上のことを忘れがちになってしまうので、あえて、書いておきました。
また、分析を通じて「アクションの意思決定」をしようとすると、「指標分析(定量情報)だけだと、決めきれないな・・・」という状況が発生します。
そのときに思い出してほしいのが、下記リンク先に記載した内容です。
(定性的な分析の話も、追々、書いていこうと思います)
最後に、少し大袈裟かもしれませんが「指標分析の限界」として、指標分析の際、念頭に置くべきこと(若干、テクニカルな内容)を書きます。
指標分析の限界
会計方針との関係
企業によって採用する会計方針が異なる場合があります。
また、他国の企業と比較するときは注意が必要です。取得原価主義
時価が反映されていない資産には含み益、含み損が存在するので注意が必要です。財務諸表に現れない項目
ブランド力やノウハウ等の価値は、財務諸表に載ってきません。業界特性
業界、業種が異なる企業を指標だけで比較しても、あまり意味がありません。成長段階
同じ業界の企業どうしであっても、成長段階が異なると、当然、異なる企業活動がとられ、 各種指標の基準値も異なってしかるべきです。
今回は、ここまでにします。
「指標分析」については、「実際にいくつかの企業で分析してみて、紹介する」ということも、後にやってみたいと思います。
次回、「管理会計」について、書いていきたいと思います。
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