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妊活の記録

 30歳手前で結婚。当時は仕事が忙しく、生理痛やPMSが酷かったことからピルを1年間服用していた。ピルをやめれば、数ヶ月で妊娠するんだろうなと思っていた。


①風疹抗体検査

 2022年12月、妊活開始に向けて夫婦で風疹抗体検査を受けた。私は抗体あり、夫は抗体なしであったため予防接種をした。女性側が抗体がなく予防接種をすると、二ヶ月間避妊の必要があるため、妊娠を希望する人は早めに受けたほうがいいと思った。

②妊活開始

 2023年1月、ピルをやめて1ヶ月で生理が来た。ネット情報だと、ピルをやめて1~3ヶ月で生理再開と書いてあったためすんなり来たことにびっくり。ピルのおかげで生理痛やPMSが軽減されていたため、久しぶりの生理は予想以上に辛く、早く妊娠しなければと思った。
 「妊活」という言葉を今では普通に使ってるけど、当時の私はあくまでも自然な流れで赤ちゃんができたらいいなと思っていたため、妊活という言葉に抵抗があった。夫にそれを話すと、「ピルを飲んでたから、ピルをやめる=妊活になるし、毎月の生理が大変だから早く妊娠したいよね」と正論を言われた。
 頭の中では、ゆっくり自分たちのペースでと思っていたけれど、白黒ハッキリつけたがる私は、毎月ルナルナやケアミー(アプリ)で排卵日をチェック。ケアミーでは夫に排卵日前にメッセージを送る機能を活用していた。
 妊活を開始してからは、毎月生理が来るたびに落ち込んだしピルをやめた影響でPMSにも悩まされた。婦人科に相談し、漢方の服用も始めた。
 一般的に、妊活をしても1年間妊娠しないことを不妊というらしいが、私の性格上1年も待てないし、もっと早く病院に行けばよかったと後悔したくないと思い、妊活開始から半年過ぎた頃、夫婦で病院に相談に行くことを決めた。

③不妊治療開始

 2023年8月、不妊治療専門クリニックではなく生理痛の相談で通ったことのある女医さんのいる婦人科を予約した。しかし、受診数日前に夫がコロナに感染し、後に私も感染したため延期することになった。
 10月上旬、夫婦そろって初めて不妊治療の相談へ行った。まだ妊活して1年経っていないし自分が不妊の可能性があるなんて思いたくなかったけれど、現時点で何か問題があるのか知っておきたかった。いつもは月経周期長めなのに、このときだけは早くて排卵直後だったため、血液検査をした。2ヶ月ほどかけて何度か血液検査をしたけど、特に大きな問題は見つからなかった。ただ、ピルをやめてから月経周期が32~38日と長く、AMHも高めで多嚢胞性卵巣症候群気味であると言われた。月経周期が長いと次の排卵日までも非常に長く感じて、1回のチャンスに込める思いも大きく、その分生理が来た時の絶望感も大きかった。
 通っているクリニックではタイミング法は3~6回挑戦するようだが、私の場合は生理痛が酷いため、「短期決戦でタイミング法は3回までにしよう」と先生が提案してくれた。タイミング法でも、排卵日前には1週間に3回ほど卵胞チェックに通うため、仕事との両立が大変だった。不妊治療のための休暇と有給休暇を組み合わせて休みは取りやすいけれど、複数の上司に話さなければならず精神的にもストレスを感じながら通院した。
 夫も検査をしてくれたが、最初はコロナの影響からか数値が悪かった。2回目の検査でも数値は少し良くなったが基準値以下だったため、漢方の服用を始めた。
 結局、3回目のタイミング法でも妊娠しなかった。

④卵管造影検査

 2024年1月、卵管造影検査をした。本当は12月に予約していたが、前日に発熱しキャンセルした。不妊治療をしていると、1ヶ月計画が遅れることで気持ちがすごく焦ってしまう。卵管造影検査はかなり痛みをともなうと聞いていたし、ネットでも事前に調べていたため怖かった。けど、これを受ければ妊娠しやすくなる(ゴールデンタイム)という情報もあり、前向きな気持ちで挑んだ。
 痛みは重い生理痛のようなもので、検査時間は短かった。先生に痛みはどうか聞かれ、「痛いです。」と言ったら、一旦写真を見てくると言われ、造影剤が子宮まで流れたからもう良いよとあっさり終了した。卵管造影検査はいつものクリニックの系列の病院で行ったため、詳しい検査結果はいつもの病院で聞くよう言われた。
 後日、いつものクリニックを受診すると、特に検査は問題なし。今月から排卵誘発剤(レトロゾール)の服用を始め、人工授精にステップアップすることを決めた。

⑤人工授精

 先生から、人工授精は4回まで挑戦してそれでも妊娠しない場合は体外受精へステップアップしようと提案された。人工授精で妊娠できる人はだいたい4~6回までで妊娠するらしい。私の場合は生理痛が酷いため、4回までにしようということになった。
 2024年2月、1回目の人工授精。人工授精では夫が採取したものを私がクリニックに持参し、40分~1時間かけて洗浄濃縮してもらい注入する。クリニックは夕方に予約し、私はギリギリまで仕事。3時間の不妊治療休暇をとり、自宅の最寄り駅で夫と待ち合わせて採取したものを受け取り、私は電車で病院へ。この日は気温が1桁台で雨も降ってかなり寒い日だったため、服の中に入れて温めながら持って行った。まさに「共同作業」という感じ。注入するときの痛みは特になく、あっという間に終了するため身体への負担も感じなかった。洗浄濃縮する前と後の数値を教えてもらったが、夫の数値がかなり改善されていた。コロナから時間が経ったのと漢方のおかげなのか、別人のようだった。人工授精いらないんじゃないかと思うくらい。
 人工授精から数日後、身体に異変が起きた。下腹部の痛み、膣の痒み、トイレが異常に近い、排尿時の下腹部の違和感。仕事の休憩中にクリニックへ電話し、急遽病院へ向かった。尿検査の結果、人生初の膀胱炎と診断された。先生からは、仕事しながら何回も通院してかなりストレスが溜まって身体が疲れて免疫がなくなってると思うと言われた。人工授精のせいではないとのこと。抗生剤を服用し、数日で症状が治まった。すぐに病院に行ってよかった。
 卵管造影検査、排卵誘発剤、人工授精、夫の数値良好、と良い条件が揃っていたため夫婦ともに今回は妊娠するだろうという期待と自信があったため、生理が来たとき私は酷く落ち込んだ。ただ、膀胱炎になるくらい身体が疲れている状態では妊娠はできないだろうなと思った。
 3月初旬、2回目の人工授精のために通院していたが、クリニックの休診日や私と夫の仕事の調整がつかず人工授精は見送ってタイミング法に変更。人工授精を4回すると決まったときは、4ヶ月連続で行うものだと思っていたため、共働き夫婦が不妊治療で通院することの難しさを痛感した。
 3月下旬、2回目の人工授精。排卵誘発剤(レトロゾール)がすごく効きやすく、前回と同様に26日周期になった。普段が32~38日周期だから薬の影響ってすごい。ただ、卵胞は早く成長するものの、子宮内膜の厚さが追い付かない。人工授精のタイミングで8mmほど。排卵誘発剤の影響で子宮内膜の成長が抑制されるのもあるという。人工授精の前日にはオビドレルという自己注射も打った。この注射が前回の診察のタイミングで在庫が切れており、翌日入荷したと連絡があったためそのためだけに病院へ取りに行った。できることは何でもしておきたかった。

⑥子宮外妊娠

 2回目の人工授精から2週間後、基礎体温がガクッと下がり、生理が来た。この頃から、妊娠する自信がなくなってきていたが、生理後に楽しみにしていた夫との旅行があったため、今回はいつもほど落ち込まず気持ちを切り替えられた。とにかく、人工授精が4回終わるまでは深く考えるのはやめようと言い聞かせていた。
 私は2023年5月から基礎体温をつけている。排卵期や生理前になると毎朝ドキドキしながら体温を測り、その結果に一喜一憂して精神的なストレスがかかるためもう体温を測るのはやめようと何度も思った。しかし、人工授精2回目の結果、「子宮外妊娠」を経験することになり、基礎体温の重要性を身をもって感じた。
 予定通り生理が来たのに妊娠?今考えても、あれは不正出血だなんてわからない。ただ、身体の異変はいくつかあった。
 子宮外妊娠については別の記事で詳しく書いていこうと思う。私の身体に起こった異変、子宮外妊娠が判明した時、手術や入院生活、退院後の生活について等。手術をしてからまだ数日しか経っていないが、自分の経験を記録に残しておきたい気持ちと、書くことで自分の感情整理をしたい。この経験とどう向き合い乗り越えていくのか、今後妊活を続けるのか休憩するのかやめるのか今の自分にはまだわからない。
 noteでいろんな方の記事を見て参考になったり不安になったり涙したり共感したり。私の記事はあくまでも自分の記録用として書いているため分かりやすい情報や文章ではないが、誰かの参考になればという気持ちもある。


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