見出し画像

定期の『骨盤矯正』議論から見える、私が思う医療者の盲目、もしくは思考の狭窄化。

※『骨盤矯正』を説明する内容ではございませんので、『骨盤矯正』が知りたい方は、『骨盤矯正』で他の人のnoteを検索してね。

『骨盤矯正』に関してTwitter内で意見が交わされるわけですが、議論にはなっていないと感じる。そんな光景を幾度となく見てきました。

ざっとまとめますと。

・骨盤矯正は科学的にみて、根拠が乏しいよ。
 ↓
‥そんなこと言いますが、目の前のクライアントの方々に治療効果みられてますよ
 ↓
・そのデータは何ですか?
 ↓
‥治らないというデータはあるのですか?
 ↓
・エビデンスがこれだけありますよ。
 ↓
‥エビデンスが全てではないですよ
 ↓
・治療効果のデータを教えてください。そもそも『骨盤矯正』の定義とは何ですか?
 ↓
‥私の実績です。受けたことはありますか?それが『骨盤矯正』です。
 ↓
・それではどういった理屈で行っているのですか?
 ↓
‥なんでそこまで『骨盤矯正』を否定するのですか?恨みでもあるのですか?

これはあくまで一例ですが、『骨盤矯正』の代わりに色々な手技や代替医療を入れても、こんな会話はよくあると私は感じます。

私はこんな内容を見かけても大抵はただの傍観者なのですが、私自身の考え方や立ち位置を表明しておくと、いちよ理学療法士をしていますので、まず第一にエビデンス(科学的根拠)に基づく医療を第一選択肢としています。エビデンスのない方法は吟味して試してみることもありますが、強く他人に勧めることはしません。そして、目の前の方を診る為にはエビデンスに全て当てはまるとも思っていません。そんな考えの持ち主です。

で、私が思うことは討論がしたいのです。哲学の世界では当たり前ですが、批判の繰り返しにより物事は発展してきました。医療の世界は日進月歩、今日正しいことは明日間違っているかもしれない。それが医療の発展だということです。その為には、今当たり前に行っていることを批判して考えなければならない。『骨盤矯正』が当たり前になっていても、それを批判する。それに対してさらに批判することができれば。『骨盤矯正』というものが確立されていくわけです。そこに科学的根拠があれば、『骨盤矯正』を快く受け入れることでしょう。それは手のひらを返したということではなく、科学を信じる信念に基づいています。なので、討論がしたいのです。批判とは中傷とは違い、物事を発展させる為には必要なことなのです。

今回、『骨盤矯正』というワードを例に出しましたが、そのほかの主義などにも共通していて、批判があっても建設的議論になっていないことは大きな問題です。

この、批判される側が建設的議論を行えないパターンとして2種類あるなと私は思っています。

1、それが批判されるとわかっており、その中身もわかっているが、自分が行い客を呼び込むために仕方なく使っている。
⇨これは目的と理由がはっきりしています。こういったタイプと話す時は1対1で悩みを聞くと良いでしょうね。そして代替となるものを提供できれば良いでしょうね。

2、そのことを信じ込んで、もう引けない状態になっている。
⇨これは厄介です。自分の中に曲げない正義を持っているのです。何を言われようが自身が信じたものが正しい!その一点張りです。確証バイアスの塊ですね。自分の正しいと思ったものしか見ないので、聞く耳を持ってくれません。一旦話したいだけ話させ、自身の矛盾を自身で言いながら気づいてもらうことに賭けるしかありません。ただ、一生懸命自身の正しさを証明しようとするので、こちらが知らないことを提供してくれます。ただし、バイアスにまみれているので、その情報が科学的に根拠があるものと言えるかは注意してみないといけません。

このように、大抵は2つ目のタイプの方が多いように思うのですが、きっとその思考になるまでには様々な過程があったんだとは思います。
お金をかけて習った。習得するのに何年もかかった。信頼できる人から教えてもらった。などなど。

ただし、どれだけ努力し、その方法に思い入れがあろうが、受ける人にとってはそんなもの関係ありません。本当に効果があるものを提供しなくてはいけません。

私たちも人間です。色々な想いもあれば間違いもおかすでしょう。ただし、そこは冷静になって、目の前の方を第一に考えて行って欲しいと思います。

その為にも、日々精進のため、自身の行っていることが本当に正しいのか?疑い続けることが重要だと思います。

以上です。自分が常に正しいと思うな!偉い人が言ってたからって正しいとも限らない。今日の正解は明日は不正解かもしれない。批判されたら、冷静に考え、批判するなら根拠を示そう。今回はそんなお話でした。

そいじゃあ、また来ます!

読んでくれてありがとうございます。今の所好きなことしか書いてません。テーマをコメントに書いてくれたら、それについて書きます。その他のコメントも頂けたら嬉しいです。SNSで紹介してくれるとさらに嬉しいです!結局書いたら誰かに読まれたいってもんですからね私。