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【解説】モーショングラフィックスのできかた06

こんばんは。

RABBIT CREATIVEでモーショングラフィックスの制作を担当している藤田です。

モーショングラフィックスの解説記事、6回目となりました。

今回のモーショングラフィックスはこちらです。

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今回の作品はほぼCinema4Dで作られています。

果たしてこれはモーショングラフィックスなんでしょうか。

Cinema4Dでレンダリングした段階で、ほぼ画が完成しているということは案外少なく、何かしらAfterEffectsで質感付けなどのコンポジット作業を行っています。

今回はその部分の紹介を行います。

・コンポジット作業

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まず、Cinema4Dでレンダリングした段階ではこのような状態になっています。

アルファ付きでレンダリングしているため、オブジェクト以外の部分は透過されています。

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最初に背景を置きます。

背景には、ライティングに使用したHDRIをそのまま使用しています。

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太陽の位置にレンズフレアを追加します。

レンズフレアには、VideoCopilot様のOptical Flaresを使用しています。

そして、Optical Flaresの設定にある、Foreground Layersに3Dオブジェクトのレイヤーを指定します。

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これによって、オブジェクトが太陽の前に来たとき、光が遮られてレンズフレアが無くなります。

次に、以前にも紹介した色収差を追加するエフェクト、Kikaku様のChromatic Aberrationを追加します。

効果は控えめにしていますが、こういった3DCG系のものを作るときはほぼ必ず色収差を追加しています。

最後にカラーコレクションです。

カラコレにはMagic Bullet様のMojoⅡを使用しました。

今流行りの、ティールアンドオレンジと呼ばれる補色同士を強調するカラコレが得意のプラグインです。

この作品では使用していませんが、私がコンポジットで最後によく追加するのはノイズです。

標準エフェクトのノイズやグレイン、Magic Bullet様のRenoiserなどのノイズ・粒子追加系のエフェクトを使って、作品全体にノイズをほどよく追加します。

そうすることで、現実の映像に近い質感や、フィルム風の演出が可能です。

やりすぎるとザラザラしすぎたり画質が低下する恐れがありますが、本当にうっすらかけると良い質感が生まれます。

また、アンシャープマスクなどのシャープ系のエフェクトを追加するのも、作品がパキっと引き締まって良いと思います!

今回の紹介は以上です!

もはやモーショングラフィックスの解説ではありませんでしたが、コンポジット作業とは言うものの、モーショングラフィックスなどの映像作品にも十分応用が利く仕上げ方法になっています。

モーショングラフィックスにもさまざまな種類、雰囲気の作品がありますので、然るべき仕上げかたをしていただけたらと思います。

ご意見、コメントお待ちしております。

ここまでお読みいただきありがとうございました!

※こちらは2018年の9月21日に作成したものを転載したものです。

元記事はこちら↓

【解説】モーショングラフィックスのできかた06

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