クリニック開業を目指して

初めまして。
耳鼻科医の🐰と申します。

なぜうさぎなのかというと、単純にうさぎが好きというのと、耳鼻科といえば耳、鼻が特徴的な動物のイメージがありうさぎにしてみました。

現在は耳鼻科医として7年目、医師9年目。
地方総合病院に勤務しています。
プライベートでは2児の母をしています。

さて、なぜ開業を目指したかということなのですが、理由はいくつかあります。
その中でも1番は

自分のやりたい医療を実現したくなったから。

総合病院で長いこと働き、またずっと公立病院勤め、医局人事での異動を繰り返してきた私にとって、長いこと医局の外の世界とは無縁の生活でした。

よく、医局は入るもんじゃない、などと言われますが、私は医局の先輩、後輩が好きで、楽しく仕事をしてきました。

しかし、不満もありました。
いくら仕事を頑張っても、外来を頑張っても、評価されることはないのです。

外来で全て解決してしまっては病院の収益は低くなってしまうのです。
手術や入院をして初めて病院に貢献できる。

しかも子供が産まれて時短勤務となり、手術はしなくなってしまったのでますます評価されなくなるばかり。

医局の話し合いでは、時短勤務は迷惑をかけているのだから、子育てが終わったら恩返しをしなさい!と言われる始末。

申し訳ない、仕事しなくてすみません、と思いながら何年も続けるのか?という気持ちになってしまいました。

自分は外来しかできない、ダメな上司として生きていくしかないのか…
と落ち込んでいたのですが、ある時知り合いの先生のクリニックをお手伝いに伺った際に

「君は外来がとても上手だね。開業に向いていると思うよ」

と言っていただけたのです。

それは、本当に自分を救ってくれる一言でした。

今までの私のいた世界での価値観では、
手術ができてこそ素晴らしい。
素晴らしい研究、論文を発表すればなお素晴らしい。
外来は誰にでもできる仕事であり、そこまで力を入れることではない。
というものでした。

しかし、患者さんと世間話をしたり、少しでも良くなったと教えてもらったり。
薬を飲んでこなくても「〇〇さんはしょうがないなあ」と言って、どうしたらそんな人でも症状を良くしてあげられるか考えたり。
そんな仕事は実は結構好きだったんです。

私は自分が好きだと感じている外来をやる 開業医 になるのがいいのではないか?

と思った途端、世界が開けるような気持ちになりました。

そこからはすぐに開業希望になったことをその先生にお伝えし、今後のプランを考えるようになりました。
今は開業についての勉強や、今後外来で役に立つであろうスキルを身につけるべく勉強中です。

今までも勉強を細々と続けてきましたが、こんなに楽しいと思えるのは初めてで、やっと仕事を頑張ろうという気持ちになってきました。

さらに、処方薬だけではなくて、市販品も組み合わせるとさらに良い医療を提供できることもあります。

こんなものもあるよー、とお薦めしたいものはいくつかあるのですが、薬局に置いてなかったりネット販売で高齢の方は購入が難しかったりして、どうしたらいいかと思っていました。
でも開業したら自分のクリニックに置けばいいのです。

また、まだ保険診療になっていないが、海外の研究で有効性があると言われている治療があり、さらに低侵襲なものもあります。
やってみたいな、と思いつつ、総合病院で導入するにはかなりハードルが高い。
それも自分のクリニックならすぐに始められる。

これはもしかして患者さんがさらに喜んでくれるのではないかな、と思うとワクワクして、私はこういうことがしたかったんだなあと感じる今日この頃です。

きっと開業したら大変なことが山積みなのだと思います。
後悔する日も来るかもしれません。

それでも、きっと今一歩踏み出さないともっと後悔すると思えたので
勇気を持って開業してみたいと思います。

まだ数年後の予定ですが、もしみなさんのお家の近くで開業することになったら、よろしくお願いいたします。

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