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【EDH】《船壊し、ダーゴ》+《三度の再誕、ジェスカ》変身軸(想定レベル7-8)

概要

《船壊し、ダーゴ》+《三度の再誕、ジェスカ》の変身軸のデッキリストを紹介する。インタラクションのあるゲームが好みなので、最速キル特化ではなく少し広めのゲームレンジを見ている。想定レベルは7-8。

デッキリスト

《船壊し、ダーゴ》+《三度の再誕、ジェスカ》

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統率者レジェンズから参入した新顔の共闘ジェネラル2種だ。《ダーゴ》の高い打点を《ジェスカ》の+0で補佐する21点パンチモードと、《ファイレクシアの供犠台》or《熱足ナメクジ》による統率者+1枚コンボの2つを軸にしてゲームを組み立てる。

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条件の緩い1枚コンボということで最低限のデッキ強度が保証されている。今回は変身ギミックを採用して1枚コンボ6枚態勢としたリストを紹介する。妨害を考慮しなければ3-4ターン目にそれなりに安定して仕掛けることが可能となっているので想定レベルは8程度。最上位卓の勝ち筋と比べて優位点が存在せず、準最速以外の強みがないので9-10レベルではないと評価する。

変身軸

生物を一種類のみ採用することによって「山札を上から捲って生物を出す」効果で望む結果を得る特化構築。最古のカード《変身》に敬意を表して変身軸と題したが、近年赤にこの役割が移ってきており《異形化》軸の方が通りが良いかもしれない。

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確定ガチャの景品《熱足ナメクジ》は《ダーゴ》の無限キャストからの即死を可能とするコンボパーツだ。念の為手順を明示しておく。

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必要なもの: 1赤、ダーゴ用の生贄x3、《熱足ナメクジ》
1. 累計生贄3つ以上で《ダーゴ》を唱える。(残りマナ: 1)
2. 《熱足ナメクジ》で《ダーゴ》を生贄にする。(残りマナ: 1赤)
3. 《ダーゴ》を唱える。累計生贄が統率者税と相殺して必要マナは赤1マナ。(残りマナ: 1)
4.  2~3を任意回数行う。
5. 《熱足ナメクジ》で《ダーゴ》と自身を生贄にする。(残りマナ: 1赤赤)
6. 《ジェスカ》をキャスト。忠誠度任意で着地。
7. X=たくさんで3人に致死ダメージを与えて勝利。

このギミックを採用するメリットは1枚コンボカードをデッキに4枚増やせること。デメリットは他の生物を採用できなくなること。

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このデメリットは非常に大きい。《波止場の恐喝者》などの強力生物を投入できないことは大きな損失だ。それでも1枚コンボへのアクセスを強化することで、無限コンボを「たまたまアクセスできたときのサブプラン」から「メインプラン」に昇格させることが可能となった。

プランB - Beatdown

《ダーゴ》+《ジェスカ》は驚異的なハードパンチャーだが、それでもコンボに先んじて3人殴り倒すのは非常に困難である。今回紹介するリストには殴り倒すまでの時間稼ぎを担当する妨害置物を大量に用意している。

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《呪われたトーテム像》など自らのコンボルートすら潰す強力な妨害置物を積極的に採用しているのが特徴的だ。コンボに移行するときは《ダーゴ》で邪魔な置物を食べてしまおうという大雑把なプランとなっている。

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↑自らの首を締めるほどに強力

最近は生物除去マシマシが主流となっているのがプランBへの逆風である。無抵抗に21点殴られてくれることはあまり期待できない。アタックによってプレッシャーを与えて行動を縛るのか、妨害札を《ダーゴ》に消費させるのか考慮した上で《ジェスカ》を運用することが求められる。

継戦能力

このリストでは《ダーゴ》に0マナの餌を与えて高速召喚することよりもリソース損の少ない餌を与えて2度3度と粘り強く唱えることを狙っている。

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餌を2つ展開するもの。開幕2~3ターンに仕掛ける確率を担保しつつも大きくリソースを消耗しないようにしている。《異形化》の種となるパターンにも貢献する。

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ドローによりアドバンテージ損失を補填するもの。調整を重ねるごとに枚数が増え、土地枠を圧迫してでも大量に積みたいという結論になった。

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悠長にアドバンテージを稼ぐ土地。土地枠でこの手の選択肢は染みる。

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《ダーゴ》を絡めた大量リソース獲得手段。どちらも通ればゲームを決定付けるアドバンテージを獲得する。これを通すことを主眼にプランを構築したい。

妨害

妨害置物や妨害生物にそれなりの耐性があるが、《ドラニスの判事》は全てのプランを破壊するので絶対に処理しなくてはならない。《引き裂く流弾》は決意の証。

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対妨害の札。《ダーゴ》が出入りするので《偏向はたき》を0マナキャストできない瞬間があるので注意。

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ゲームプラン

ここまでデッキの動きを見てきたところでゲームプランを確認しておく。

妨害置物でスローダウンさせ、《ダーゴ》の打点でプレッシャーをかける。動きを制限しながら準備を進め、整ったところでコンボを仕掛ける。

これが基本方針だが、場合によって最速でコンボを通しに行くこともあればガチガチに固めて統率者ダメージの完遂を狙うこともある。与えられた札で上手く勝負をするしかないので、札が偏ったらそれなりに対応する。

妨害置物を大量に積んだビートダウンと生物依存コンボが《ダーゴ》を軸にして融合している。《ダーゴ》は打点担当であり、妨害置物撤去担当であり、除去の露払いであり、そしてコンボパーツである。

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総括

ビートダウンと即死コンボの欲張りセットな赤単だ。どちらのプランもレベル8帯に相応しい強さで、そして最上位卓には一歩及ばない。固有色がせめてもう1色あったら色々と話は違うのだが。

考えられる中でかなり際物である変身-スタックス軸を紹介した。もっとオーソドックスなバリエーションとして変身不採用のスタックス特化型、変身特化の高速キル型、アーティファクト関連のサブコンボ型などが考えられる。《ダーゴ》の能力はオンリーワンかつ応用が効くので、相棒《ジェスカ》に限らず様々なデッキのエンジンになる可能性がありそうだ。

相反する戦略の切替が難しくも楽しいリストになっている。《三なる宝球》《減衰球》《呪われたトーテム像》と並んだ場から生物無限コンボをかます理不尽を与えたい日には是非とも試してみてほしい。

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