日本最北西端(9日目)
対馬でやりたかったことがふたつあった。
ひとつは、対馬の霊峰といわれる白嶽に登ること。
ふたつ目はツシマヤマネコを見ること。
まずひとつ目、
白嶽に登るべく登山口に向かう。が、だんだん天気が悪くなってくる。
山の上の方は雲がかかって真っ白になってる。
・登ってる途中で滑ったら危ない
・足元が泥だらけになると今後の旅程に差し障りがある
・登っても景色が見えない
などなど、心の中で登らない方がいい理由を山ほどこさえて、やむなく登山は取りやめることにした。
目的のひとつ目に簡単に挫折した後、次はふたつ目、ツシマヤマネコを見るべく島の北方にある対馬動物保護センターに向かった。
宿のある厳原から、まぁ対馬程度の大きさの島なら、島の最北端の近くまで行ってもせいぜい30分程度で着くでしょ、と考えながら出発。
2時間以上かかった。
曲がりくねった山道を延々と走ってやっとこさ着いた日本最北西端。来るだけで疲れた。
センターで公開されているヤマネコは「かなた」くん。ガラス越しに見たが小屋の中でお休み中なのでよくわからん。かわいい姿をしっかりと確認できなくて残念。
展示物はなかなか面白かった。小さな子供を連れて行くと楽しいだろうな。
展示の中には、ヤマネコの骨をブロックのように組み立てる骨格組み立てパズルがあった。これほんまモンの骨じゃないの?
これを体験できたらちびっ子にとって相当にレアな経験になるだろう。
和多都美神社(わだつみじんじゃ)に立ち寄って厳原に戻る。
和多都美神社は本殿に向かって海から5つの鳥居が続いている神社だ。日や時間によっては神秘的な光景が味わえるらしい。
せっかく重たいカメラを持ち歩いているのだから映える写真を撮るべく奮闘する。
映える写真になっていないのは私の腕やカメラのせいではなく天気のせいです。
さて晩御飯、お店を探すのが面倒くさいので、今日も「めしや」にお世話になることにした。美味しい店なのは折り紙付きだし。
店にはいって今日の魚を見るとクエがある!
高級魚だ。食べたことない。食べたいなぁ。でも煮付けは基本的に一匹単位だから30cmほどのサイズを一人で食べるのはきびしいなぁ。と逡巡していたら、おかみさんが、特別に半分だけ煮つけてくれた。やった!
サービスで出してもらった魚のすり身の天ぷらもうまかったし、アナゴのかき揚げも美味かった。
昨日も会った地元のお客さんとも再会できた。社長さんらしい。土地の方からいろいろな話を聞くのは楽しい。韓国からの観光客が多かった時は、結構儲けたようだ。観光客が戻ったら、また大いに儲けてほしい。
大儲けして気が向いたら仕事ちょうだいね。
食事や楽しい話を堪能させていただき、店を出る。
対馬に再訪することがあったらまた来よう。
いや、必ず再訪するよ。
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