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玄関を出て家に帰る
あたりまえのことやけど
街に足を向けると何かは始まるもんで…
時間と共に視点が変わってくる。

黒白フィルムはなにかと忘れやすい僕にとって
曖昧な記憶と自分で見た何かを、
黒、白、銀の間で再確認できる。
走馬灯みたいなものだと思う。

よく聞かれるけど知らない人です。
あの人じゃないです笑
難波の地面
この時期はナニ人かわからない人が
よく道路工事してた。



今回は自分が作った本"盗街者"の中から
断片的な記憶の話…

日にち、気温、季節、
まったく覚えてないある日のこと 笑

その時の僕のマイブームは知らない人に
声をかけていた時期だと思う。
酒をのみながらふらふらしてると、
たまたま友達に会い、通りすがりの女の子を
"姫"と呼び話しかけ、コンビニを見つけてはまた一本と酒を足す。
そんな遊びをしていた。

なんだかんだで疲れはじめた頃…
マンションの下で無になってる"姫"を発見。
勢いで話しかけるとあどけない姫は僕達に駆け寄ってきて私のこと買ってくれん?と言ってきた。
3000円で〜とあーだこーだテンプレを言われ
まったくその気がなかった僕はその3000円で何をするのか聞いてみた。
姫はアイスと飲み物が欲しいと言い、
僕はその両方をプレゼントした。
知らない人となんだかんだ喋っていると相手の顔が見えてきておもしろく思えてくるのがこの遊びの醍醐味なんやと思う。

姫は15歳、ある日家を飛び出し
とあるマンションの一室で家出少女4人で住んでいるそうで、この日Twitterで出会った男と待ち合わせをしていたが現れず困っていたらしい。

snsで出会いを求めた事の無い僕にとって
姫の話は新鮮でおもしろい。

あーだこーだ話をして
一枚写真を撮っていいか聞くと皆んなで
世界征服しよーと言われ撮った1枚 笑


腕に包帯を巻いた姫は僕達との会話の間、
Iphone7を匠に操りTwitterで新しい男が見つかったと言い消えていった。

つづく

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