乃木坂46の選抜発表と今後について

28thシングル選抜メンバー 

(乃木坂46が大好きなのに選抜入りができないメンバーがいると本当につらいねえ。阪口珠美とか向井葉月とか)

『乃木坂工事中』で28thシングル選抜メンバーが発表された。今回も「グループ愛」などお構いなく、決定は冷酷だった。

27thシングル選抜メンバーのフロントメンバーの位置を入れ替えて、遠藤さくらから賀喜遥香にセンターを変更した。

ほとんど変更点はないが、前作との違いを列挙する。

・3列目が一人増えて21人(5−7−9)になった
・3列目の大園が卒業して、北野、鈴木、掛橋の3人が加わった
・2列目の松村が卒業して、筒井が3列目からポジションを上げた
・選抜入りした1期生が7人から6人に減った(松村の卒業)
・選抜入りした2期生が1人から3人に増えた(+北野・鈴木)
・選抜入りした3期生が6人から5人に減った(大園の卒業)
・選抜入りした4期生が6人から7人に増えた(+掛橋)

選抜メンバーの固定化 〜三期生〜

乃木坂46の選抜メンバーが固定化してしまうことが知られている。一度固定化した選抜メンバーはずっと選抜だし、アンダーに定着してしまうと選抜に選ばれるチャンスが少なくなってしまう。

2016年12月10日のお見立て会で同時にスタートした三期生であるが、最初の1年4ヶ月で大きな差がついてしまう。『インフルエンサー』に収録されている三期生曲『三番目の風』でセンターだった大園、『逃げ水』のダブルセンターに抜擢された大園と与田という、地方出身の垢抜けない二人。『逃げ水』に収録されている三期生曲『未来の答え』、『いつかできるから今日できる』に収録されている『不眠症』の両曲でダブルセンターに選ばれた久保と山下という、ザ・アイドルの二人。これら四人組は以後の楽曲において常に選抜メンバーに選ばれている(休業は除く)。ポイントとしては、アンダーメンバーに組み込まれる前から、表題曲やカップリング曲のセンターポジションを任されていた点であって、選抜ポジション定着のためには初速が重要だということだ。

最初期から見出されていた四人組は楽曲制作以外でも目覚ましい活躍をしている。久保は2017年にSeventeenのモデルとして活動開始。『三人姉妹』、『ザンビ』、『ミュージカル美少女戦士セーラームーン2019』、『夜は短し歩けよ乙女』といった舞台に出演してきた。山下は2018年にCanCamのモデルとして活動を始め、『ミュージカル美少女戦士セーラームーン2018』、『ザンビ』といった舞台に主演したほか、『神酒クリニックで乾杯を』、『電影少女VIDEO GIRL MAI 2019』、『着飾る恋には理由があって』などの連ドラにも出演している。与田は『ザンビ』、『モブサイコ100』、『ぐらんぶる』といった映像作品に出演している。これら三人に比べて大園は、芸能界でこうしたいというビジョンがはっきりしていないためか、ドラマや映画、舞台でのチャンスはなかったが、『らじらー!』のアシスタントMCを引き継いだ。

三期生の四人組は乃木坂46全体の主力メンバーとなっていくのだが、初速はそこまでなかったものの、選抜メンバーに定着したのが梅澤と岩本である。二人は『シンクロニシティ』ではアンダーメンバーとして『新しい世界』に参加しているが、もはや選抜メンバーとして定着したとみてよいだろう。梅澤はwithのモデルでもある。

特に岩本は『シンクロニシティ』のカップリング楽曲で三期生曲の『トキトキメキメキ』や、『〜Do my best〜じゃ意味はない』、『明日がある理由』、『大人たちには指示されない』でセンターとなり、選抜とアンダーを往復しながら選抜に定着していった。

その他大きな仕事としては、山下と梅澤は齋藤飛鳥と共に『映像研には手を出すな』プロジェクトに参加したことがあげられよう。

以上六人が選抜に定着し、それ以外の六人がアンダーに定着している。ちなみに、阪口、佐藤、伊藤らは『帰り道は遠回りしたくなる』から『Sing Out!』までの期間でいいところまでいったのだけれど、『夜明けまで強がらなくてもいい』以降はアンダーに定着してしまった。なぜ選抜に定着できなかったのか。理由として考えられるのは、四期生の加入だ。

2018年の12月3日、四期生のお見立て会があった。2019年5月リリースの『Sing Out!』のカップリング楽曲『四番目の光』で四期生が楽曲参加。2019年9月リリースの『夜明けまで強がらなくてもいい』で四期生の遠藤、賀喜、筒井がフロントメンバーに大抜擢された。次の大抜擢組が入ってくるまでに選抜に定着しておかないと、後輩に地位を脅かされる。

選抜メンバーの固定化 〜四期生〜

『夜明けまで強がらなくてもいい』から最新シングルまでに選抜に定着したとみられる遠藤、賀喜、筒井。また、『僕は僕を好きになる』以降、複数回選抜に選ばれている田村、清宮、『ごめんねFingers crossed』から連続で選抜入りした早川。そして今回、掛橋が初の選抜入りを果たした。ラジオ番組やドラマ・舞台での活躍が目覚ましいこれらの四期生が選抜に定着するのだろうか。アンダーメンバーへの合流、五期生の加入前に選抜に基盤を作ることが条件となる。

それでも希望はある

次の28枚目シングル、選抜として活動いたします。『Sing Out!』以来、2年ぶりになるそうです。ただいま!ですね。

鈴木絢音、2年ぶりの選抜入りである。

私は選抜メンバーもアンダーメンバーも同じくらい経験をしてきていて、二つの組のそれぞれの良いところを知っています。どっちの組にもそれぞれの輝きがあって、それぞれの色があって私はどちらも大好きで大切です。こういうふうに思えたのもこれまでの時間があったからで、どこにいても私の存在を見つけてくれる皆さんのおかげです!私がいまグループにいて強く思っていることは大好きな乃木坂がずっとずーっと幸せにスクスクと育つことで、大好きな先輩達が見てきた守ってきたモノを守り続けること繋いでいくことで、大切な後輩の皆んなが楽しく大事に活動をして、日に日に乃木坂への愛を積み重ねてくれたら私は十分に嬉しくて幸せだって思います!

北野は『しあわせの保護色』で選抜入りしてから1年半ぶりに選抜入りだ。きいちゃんらしいブログで好印象。※『世界中の隣人よ』『Route 246』は除く

今回も選抜入りしていない山﨑怜奈。研究生メンバーとして辛酸を舐め、8年間選抜入りしていなくてもラジオパーソナリティや雑誌連載などで活躍中。グループ側が用意した「枠」に起用されたことはなかったように思う。山﨑の場合、誰もが利用できるブログやSHOWROOMを徹底的に活用して、自分の強みを活かして、自分で切り開いてきた「枠」であるから、だからこそ、チャンスが少ないメンバーに勇気を与えている存在であると思う。

選抜が全てではないにせよ、やはり選抜入りしてほしいなと思ってしまうのが乃木オタなのである。だから、「次は誰が入るか」という予想をしてしまうものである。

というわけで、次回以降の選抜なのだけど、まず、今回の選抜で初めて選抜に選ばれた掛橋が選抜メンバーに定着する可能性はある。

あと、五期生加入後の四期生の残り枠(例えば高山枠)に滑り込めそうなメンバーがいるとすれば、、佐藤璃果かなと。

願わくば、乃木坂スター誕生!で実力を見せてくれた柴田柚菜に選抜入りしてほしい。きちんと実力を評価してくれるのだという信頼性を高めるだろう。

五期生が乃木坂全体のテコ入れなのはわかっているけれど、まず新四期生のテコ入れをしてほしい。二期生、特にボーダー組の轍を踏むことのないように。