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ツタロックでマリースメックを目撃した


鮮烈なステージだった。演奏はたった3曲、15分だったのに、穏やかさと激しさ、幻想と現実の両極端な表現が入り混じった圧巻のパフォーマンスを見た。

2022年8月3日。「ツタロックdigライブ」会場にはメインの大きなステージと脇にそのわずか5分の1くらいの小さなステージが設けられていた。
彼らはその小さなステージに颯爽と現れた。

「いつも通りやる」と彼らは言った。
しかし、何かが違う。

到底スリーピースとは思えない音の分厚さ。ベースとギターから溢れ出す多彩な音色。それを支えるキレの良いドラム。のびやかな歌声。
この音の広がり、彼らの作り出す音の大波は、O-EASTの奥の奥まで届き、全てのオーディエンスに押し寄せた。


これが彼らの真骨頂。大きな箱で轟音が鳴らされた瞬間に、彼らの真価が発揮されるのだと悟った。

こんなん、いつもと一緒な訳ないわな!!


3曲目のエブリナイトモーニングは、シューゲイザーというジャンルらしい。
叫ぶように軋むギター、荒く歪むベース、重く響くドラム…
「初めて立ったO-EAST」「初めてのお客さん」なんて関係ない。
音楽でどこまでも空間を、人を支配した。

ずっと棒立ちで、まじまじとステージを見つめていたオーディエンスが印象的だった。


この日、私は深海に潜った様な気分になった。呼吸ができなくなってしまうかと思うほどの圧倒的なステージだった。

これからも私は私の信じる君らの音楽を聴き続けます。



また大舞台に立つマリースメックが見たい。


2022.8.3
ツタロックdigライブ 
セトリ
1. plot
2. KK210
3. エブリナイトモーニング

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