役に立つクズ、役に立たない聖人
どっちがいいのか?
役に立つクズと役に立たない聖人。
とある因縁の「頭突き男」(過去記事参照)は、役に立ってると思う。
金魚の糞を食わせてるし、経済効果を生み出してるし、大きなイベントでも頼りにされているし、引っ張りダコだ。一定の人々には勇気も元気も与えている。
ぶっちゃけ相当な役に立っている。悔しいがそれは事実として認めざる得ない。
かたや俺はそいつに比べたら大して役に立ってない、比較した場合、これもまた事実。
そうなると公平に見て、クズは俺の方なんじゃないのか?と思えてくる、いや思っちゃダメなんだけど、違う問題なんだけど、なんとなく相対的にはそう思えてくる時があるのだ。
虚偽拡散、絶対についてはいけない嘘など「頭突き男」は俺個人から見たら加害者でクズなのは間違いないのだ。
どんな元気を与えていようが経済効果を生み出していようが「頭突き男」が嘘つきのクズということに変わりはないはずなのに、しかし、クズと切り捨てる、捨て置くことが出来ない。
それは「頭突き男」が頑張っていて、俺は「頭突き男」ほど魂を燃やして生きていないからなのかもしれない。
考えれば考えるほど訳がわからなくなってくる。
世間的には加害者である「頭突き男」が役に立ち、重宝され、価値を認められている。
俺には頭突き男を許して泣き寝入りし、大人しく被害者やっとけってことなのか?(誰もそんなことは言ってない)。
例えばプーチンはクズだ。ウクライナから見たら間違いない。私利私欲のために侵攻し、ウクライナ人を殺戮して不幸のどん底に叩き込んでるからだ。
しかしロシア側から見たらどうだろう?
祖国ロシアのために立ち上がった憂国の士と見てる人もいるかもしれない。ウクライナの東の2州の親露派の連中からしたら正義のヒーローで救世主かもしれない(虐殺が本当ならば)。
国家元首の最大の使命が「自国民の命と国益を守ること」だとしたらロシア人からしたらプーチンのやっていることは間違いとは言えないのかもしれない。
プーチンの場合は国民に経済制裁で不利益しか与えないことになるだろうから、最終的にはロシア側からしても悪しき存在でしかないかもしれないけど。
何が言いたいかと言えば、結局、人の評価なんて立場によって180度変わるから、クズと聖人なんて決めることは出来ないということだ。
世間にとってよりも、俺にとって「頭突き男はクズ」ということが優先されるべきだよな。
しかし、俺が一所懸命にクズだと言ったとしても「だからなんなの?」って言われるだけだ、それもわかってる。
だからもう考えないようにしたいんだよね、だけど心の底では浄化されてないんだよ、どうきたらいいんだ、これ。
騙し、騙されの世の中だ。
頭突き男も俺を訪ねてきた時に「リアルさん、世の中は利用の仕合いやで?」って言っていた。
「悔しい悔しい」と騙された事に対していつまでも恨んでいても仕方ないのかもしれない。情けなくなってくる。キリがない、いつまで恨みを持つのか、そんなもん早く捨てたくてたまらない。
頭突き男は身体を張って、命をかけて戦ってることもまた事実。
何がクズで、何が聖人なのか。
わからない、わからなくていいのか、わかるようなことではないのか、俺とあいつはどちらが聖人で、どちらがクズなのか。
どちらもクズであり、聖人なのかもしれない。
そんな反芻思考の中で毎日過ごしている。
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