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My favorite100#4 しんどいという感情がわたしを生かす。

こんにちは、はじめまして。なぁこと申します。
2021年は「継続していく」ことを目標に掲げ、毎週ただただすきなものを100になるまで紹介していくという連載を年始からはじめました。今回で4回目です。ランキングではなく、リストから気分でピックアップしてテーマを決めております。
このnoteを偶然見つけ、読んでくださった方のなかに、おなじものがすき!って方がいたらうれしいな〜!という気持ちで更新中です。

#4 しんどいという感情。

いや…もうこれね…正直どうしてこれ書こうと思ったんだろうってくらいに、言語化することに意味があるのかそもそもできないから「しんどい」って言うのに、分解しようだなんて正気の沙汰じゃない気がしてきた。
そもそもこの連載だって、どうしてすきなのか、その源泉はどこから来ているのかをひっぱりだしているので、おなじようなものだけれど。ほんとうは今回、べつのことを書くつもりだったのに、急転直下「しんどいという感情」に向き合うことを迫られた…だれに?いやわからないんだよ。なんか啓示みたいなもので、わたしの意思とはべつのところからふとやってきた。そういうときは素直に乗っておいたほうがいいと、わたしはわりと信じているタイプです。

ここでとりあげる「しんどい」は、いわゆる「推し」をめぐって胸に感情の大宇宙大銀河がひろがっていくときに口にしてしまう「しんどい」です。感情の分類は「尊い」に似ているかもしれない。でもちょっとニュアンスが違うんだよな。「尊い」が悟りの境地なら「しんどい」は煩悩真っ只中。天を仰いでただ光にむかって無我に祈りと感謝を捧げているとしたら、地に五体を投げ出して這いつくばっているかんじ。五感ましまし。すげえ生きてる。息してる。胸に銀河があるのにどこへも飛んでいけない。

いろいろな感情が噴き出して、折り重なったあげく、語彙をなくして「しんどい」とオタクはすぐ言う。推しはおしなべて存在がしんどい。
しんどいと言うわりに、みずから近づいていっちゃっているところがあるからどうしようもない。なんだかわたし、しんどいを求めている。しんどさを探している。推しの言動に、表情に、しぐさに。そこに追随する自分の感情に、景色に、あげくの果てにそれとリンクしてしまうような歌の歌詞やメロディにまで。いちいち泣いたりいちいち倒れたりいちいち転がったりいちいち顔を覆ったり、しんどさがひとつ投げ込まれるやいなや、瞬時にからだをめぐり、行動に直結していくその野性みに、しんどいという感情のエネルギーが、結局わたしを前進させているのではないかと、このあいだ真夜中にオタクと話していて気がついた。ドMか?いや、もちろんしんどさを感じなくたって、推しはかわいいし、元気をくれる。人生を豊かにしてくれるし、あたらしい世界を見せてくれる。
だけどときに、もてあますほどの、宇宙と呼べるほどの大きく、強いエネルギーがなければ、もはや生きていけないんじゃないかと考えてしまうほど、いまの世の中はきつい。べつの意味でしんどい。
逆に、この推しにたいする「しんどい」はものすごくポジティブである。もちろん現実はそんなうまくいくことばかりではないけれど「推ししんど…すき」と、ポジティブを描きつづけ、今日を生き、明日を映そうとすることで、結果的に人生を愛することができるじゃないかと思いたい。希望。ポラリス。だからわたしは推しにたいして「しんどい」って感じる瞬間がすきです。共感できるひとたちと「しんどいしんどい」って言ってるのがもう楽しいんだよ!たとえいつかその星が爆ぜる日が来たとしてもね。その刹那も含めて、瞬間を連ねたい。なんかもうこの世界線で出会えた奇跡がもうしんどい。この世はしんどいであふれている。だからやっぱりわたしは今日も明日も生きていける気がします。







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