見出し画像

【自分歴史】社会人編⑥

指定管理施設で店長として着任し2年目。会社の指示からある研修を強制的に受けろ、と指示され、金沢まで行きました。

この研修でのコミュニティは、今でもたくさんのことを学べる場になっています。本当に良い出会いだったなと思います。

当時の私は、チームの雰囲気はよくしていきたいと思いながらも、力になってくれていたスタッフの突然の退職や(これは会社が100%悪いので引き留めることもできなかった)、ちょっと風変わりな子の指導や、不慣れな行政対応、またお客さんも地元の方が非常に多く、なかなか厳しい意見を言ってくる方。施設としては公共施設で間口が広いので、障がい者の受け入れも多くトラブルも多発しているのに、業績が予算通りにいかない、という部分でとてもストレスが強かった時期でした。

チームが少しずつ自分の理想に近づいている様子は確認できていましたが、すべてがスムーズになっているわけでもなく、日々シフト変更も発生するほど人員も欠落していたので、勤務そのものも負担が大きかったです。

また、金沢で知り合ったメンターに近い方の突然の死去もあり、結構メンタルとしては安定してなかったなぁ。

そんな状態なので、「研修か…やだな」というのがまずあって、

実際に研修がスタートしてからの講師が
「新聞読んでますか?」
「読んでない人は最低です」
「新聞すら読まずに、何がリーダーですか」

「月何冊本を読んでますか?」
「まさか一冊も読んでない?」
「終わってますね」

というところからスタート。

案の定、新聞も本も読んでいなかった私は

「ひぇ…っ( ;∀;)」となるわけです。

さらに、

「この中で週3回は運動している人は?」
「レッスンは仕事なので除外です」
「お客さんに週3回は来てください、と言いながら自分たちはやってないの?ありえないでしょ」
という部分でも「ひぇ…っ( ;∀;)」となり、早く帰りたくて仕方なかったのを覚えています。(これ見られたら怒られちゃうかな…)

当時の店舗長が全員集められての参加だったので、総勢10名くらいは参加していたと思います。

覚えているのは、皆「研修でたくさんのことを知ろう!」みたいなプラスな思いが伝わる表情を誰一人していなかったこと。
(そんなつもりなかったかもしれませんが)

死んだ魚の目です、まさしく。

みんな「予算が達成しない」「売上が伸びない」「退会が多い」数字、数字、数字…!みたいなことで日々苦しみ、その逃げ道を探すような資料を作成し会議に挑んでいたいようなときです。

そりゃ、死んだ魚の目をして研修受けにきたら「なんだこいつら」くらいは思いますよね。私なら思う。笑
もちろん、ご本人はそんなつもりなく、真摯に向き合ってくださってたということです。「そんなマインドではいけないんだ」と言うことを、その研修でずっと言われていた気がします。それほど、フィットネスクラブというポジティブな仕事に就いていて、多くの参加者のマインドが非常にネガティブでした。

そこで私は「会社というのは理念共同体である」という、会社そのものについてもここで初めて学びました。

理念なんて全く意識してなかったので、目から鱗です。

改めて自社の理念を確認しましたが、全く共感できず、なぜ私はここにいるのか、と思うくらいでした。(やばくないですか)

今では若干理解できますが、100%賛同!とはいきません。それでも、理解できる部分もあるので、今でもこの会社に居る、ということです。全部を受け入れることは難しいと思います。

例えば大好きな彼氏(彼女)がいたって、どこか理解できない部分があるはずなんです。でも、それを凌駕する何かがあるわけで、それは当人にしかわからない。「なんでそんな人と付き合ってるの?」と言われても、自分にはその人の魅力を十分に感じているわけです。

※これも余談ですが、昔付き合っていた彼氏に振られ、友人に泣きながら報告したときには、「だからあんなイノシシみたいな見た目の男は、絶対に合わないと思っていのよ!別れて正解!!」と励まされ、「え、イノシシって思ってたの?」と別のショックを受けたことがあります。

兎にも角にも、この研修をきっかけに、自分の意志で決めることの重要性を認識し、会社に言われるがままの状態がいかに危険かを知り、考え方に変化があったことで今の自分につながっていきます。

次回、指定管理からまたもや異動。

無理無茶の連続で「絶対に辞めてやる」と、見知らぬ土地名古屋で孤独にさいなまれ、こんなにも会社というのは無責任なのか!という経験を積みます。

ではまた!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?