同居人 ルイについて

本名を穂積 琉衣という。
ルイはいわゆる「前世もち」である。
この身体に人格として生まれる前の記憶があるということだ。
元々は男性として生まれ、幼い頃から性的違和があったようだ。
母親に愛されず、(父親に関しては明らかになっていない)暴力、暴言など虐待に遭っていたそうだ。
その反動か、内界ではみんなに無償の愛を与える母親的存在となっている。
自分が愛されていないのに皆に無償の愛を与えていたため、エネルギー切れを起こして眠り込んでしまったことがある。(今は復活しているらしい)
おもてに出るのは面倒らしくあまり出てこない。人数が少ないときは出てきていたが、今は同居人(特にリン)のケアに専念していると言っている。
年齢不詳とは言っているが、私はなんとなく察しがついているのだけどバラすと釘バットでボコすと言われているので言えない。男だった時代はヤンチャしてたんじゃないかと思われる。
(当時の呼び名で)オカマバーで働いていたこともあるらしく、酒は強い。ウィスキーのロックをガバガバいっている。
外見は、茶髪ゆるパーマでややぽっちゃりしているが、身長は170cmとわりとある。(男性の中では低い方かもしれないが、今は女性なので)
ぽっちゃりも、女性ホルモンの影響で丸みを帯びているという程度か。(はて、女性ホルモンをどこで打っているのだ? という話になったがうちには天下無敵の内界専門医療班がいるのでそこで打ってもらってるんだろう)
服装はフェミニンなカットソーやマキシ丈スカートを好む。
部屋の中は決して見せてくれない。覗き見ようとしても真っ白か真っ黒かになってしまう。
ルネという黒猫(ルイ以外にはほとんど懐かない)を飼っているらしい。ルネは元々野良だったらしいが(窓もドアもないのにどこから入ってきたんだろう? という疑問は残る)
「アンタ、行くとこないならいらっしゃいな」
という感じで招き入れたらしい。
「アンタ」「アタシ」など、一人称二人称はカタカナで表記する癖があるようだ。オカマバー時代のオネエ言葉の名残らしい。(今は完全に女性の身体になっているし戸籍←前世での話らしい も女性になっているのでオネエとは呼ばないらしいのだが、いわゆるオネエ言葉で喋ることが多い)
ヒロがみんなの兄ならルイはみんなの母なのである。

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