2024/9/1 京葉線ダイヤ変更(2) 習志野市長の反発

2024年5月30日、習志野市の宮本市長から以下のようなコメントが出されている。

https://www.city.narashino.lg.jp/material/files/group/53/20240530riri-su.pdf

一言でいえば「9/1のダイヤ変更に反対する」である。ある意味当然といえば当然で、快速増便の分各駅停車が減少するためまともに影響を受けてしまう。この快速への変更について検討してみたい。

千葉県および20市町の要望書

2024年3月のダイヤ改正を受けて、京葉線沿線並びに周辺自治体から要望書が出ている。

https://www.city.chiba.jp/sogoseisaku/shichokoshitsu/hisho/hodo/documents/240209-1-2.pdf

この要望書で連名となっているのは、千葉市、市原市、袖ケ浦市、木更津市、君津市、富津市、大網白里市、茂原市、一宮町、いすみ市、御宿町、勝浦市、東金市、山武市、九十九里町、睦沢町、白子町、長柄町、長南町、大多喜町の20市町となっている。こう見ると、直通列車のある内房線、外房線、東金線沿線とそこから分岐するバス路線などの沿線であることがわかる。この要望書において、京葉線の沿線である浦安市、市川市、船橋市、習志野市は入っていない。
考えてみれば当然のことで、2024年3月のダイヤ改正により大きく割を食う形になったのは千葉市以遠のエリアで、該当の4市は大きな影響をうけておらず、駅によっては各駅停車の増便により便利になった区間が多いのである。

京葉線の各停車駅について確認

京葉線の快速停車駅は、東京-八丁堀-新木場-新浦安-南船橋-海浜幕張からの各駅となっている。この駅配列を見ると、市川市と習志野市は快速が停車しないことがわかる。そのことから最初に掲げた習志野市長の声明につながっているのである。

過去に書いた記事を参照していただきたいが、新習志野駅は利用客が周辺駅より少ないのは事実である。同じように通過してしまう市川市の二駅(市川塩浜、二俣新町)もほかの駅と比較すると利用客が少ない。ただ、市川塩浜駅は武蔵野線からの直通列車が停車するため比較的本数が多い。よって、今回の快速化によって大きな影響を受けてしまったのが二俣新町、新習志野、幕張豊砂の3駅であると思われる。

最適解はあるのか?

こう考えると、最適解というのは非常に難しい。JR東日本のほぼすべて各駅停車化が最適なのではないかと思う程度には、考えることがかなり難しい。
それでもなお、速達化と頻度アップを狙うとした場合考えられる停車駅は以下のとおりか。
快速A:東京-八丁堀-新木場-舞浜-新浦安-南船橋-海浜幕張~(各駅)~蘇我
快速B:東京-八丁堀-新木場-舞浜-新浦安-南船橋~(各駅)~蘇我
快速Aは現在の快速で、快速Bは船橋市から千葉市の間は各駅停車とし、そこからは快速と同じとする。このようにすることで船橋市~千葉市の利便性を保ちつつ速達性も付与するといったものであるが、停車駅が増加するために速達性はいまいちなうえに通過駅もあると、中途半端な位置になってしまう可能性が高い。
本数の増加は東京~市川塩浜間で武蔵野線と合流していることから難しく、可能性としてあるのは新木場からのりんかい線直通くらいではなかろうか。このアイデアであれば、新木場~市川塩浜間では相当な本数となってしまうものの両端が別方向に分岐するため比較的本数を増やすことができるのではないだろうか。
しかし当然に実現性は低く、停車駅をある程度触る程度しかないのではと考える。

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