千葉市内を走る路線バスの運賃

千葉市内を走行するバス会社

千葉市内を走行しているバスは多数あるが、まずはその全リストを作成してみる。

01. 京成バス(京成電鉄100%)
02. 千葉中央バス(京成電鉄100%)
03. 千葉内陸バス(京成電鉄100%)
04. 千葉海浜交通(京成電鉄100%)
05. ちばフラワーバス(京成電鉄80%、京成バス20%)
06. ちばシティバス(京成電鉄80%、京成バス20%)
07. 成田空港交通(空港バス、京成電鉄66.6%、京成バス16.7%)
08. 関東鉄道(高速バス、京成電鉄61.4%)
09. 東京空港交通(空港バス、京成電鉄27.3%)
10. 小湊鉄道バス(九十九里鉄道63.92%、京成電鉄19%)
11. 九十九里鉄道(高速バス、小湊鉄道63.8%)
12. 平和交通(ビィー・トランセホールディングス子会社)
13. あすか交通(ビィー・トランセホールディングス子会社)
14. 千葉シーサイドバス(東洋バス子会社)
15. 京浜急行バス(空港バス、京浜急行電鉄100%)
16. フジエクスプレス(高速バス、富士急行100%)
17. 和歌山バス(高速バス、南海グループ)
18. 日東交通(高速バス)
19. 平成エンタープライズ(高速バス)
20. 武井観光(高速バス)
21. WILLER WXPRESS(高速バス)

なんと21社もある。そのうち6社が京成電鉄の完全子会社(間接保有も含む)で、それ以外に京成が議決権50%超となっている会社が2社、大株主となっている会社が2社ある。九十九里鉄道も京成グループの一員といってもよい状態で、合計11社が何らかの形で京成電鉄の関係する会社になる。
それ以外のグループは、ビィー・トランセホールディングスが2社、東洋バス子会社の千葉シーサイドバスで、残りは高速バスのみの構成となっている。
よって、千葉市内の路線バスとしてみると京成、ビィートランセ、東洋の3グループと見なしてよいと考える。

バスの運賃制度

バスの運賃は、基本的に距離によって高くなる対キロ区間制が採用されている。ただ、千葉駅周辺には別の料金形態が採用されている。それが特殊区間制というものである。千葉駅を中心としておおむね2kmまでの区間が1区、おおむね4kmまでの区間が2区という扱いになっている。
千葉駅周辺の場合、それ以外に約1kmまでの区間を100円にしているバス会社も多く、実質的に3区に分かれているような状態である。この特殊区間内は各社同一の料金かと思いきや、実は差がある。それについて内容を確認してみたい。

千葉市特殊区間の運賃

千葉駅を起点としている路線バスは7社あるが、それらの特殊区間運賃は以下の通り。

各社とも100円区間(いわば0区)が存在するがそこを超えると210円~240円と意外に幅がある。京成と小湊は直近での運賃改定がなく、210円と安い運賃が設定されてる。それ以外の各社は230~240円と比較的高い。京成バスは千葉駅発は千葉大学病院方面と千城台方面で少数派であり、小湊も先日のダイヤ改正で大きく減便されたためこちらも少数派といった状態になる。よって、千葉駅周辺は概ねそれ以外の5社、とりわけ千葉中央バス、ちばシティバス、千葉内陸バスの割合が大きいから230~240円というのが相場となる。ただ、京成・小湊の210円からみると10~15%高いというのは割高感がある感はある。

特殊区間以外の運賃

特殊区間以外は各社ごとに「基準賃率」というものが決められておりこれをベースに運賃が決まる。詳細は各社により異なるのでここでは触れないが、おおむね1kmあたりがいくらかといったものが基準賃率の考え方になる。
よって、この数値が高いほど運賃の上がり方が早い、すなわち運賃が高いということになる。これとあわせて初乗り運賃も紹介したい。

やはり初乗りが安いのは京成バスと小湊鉄道の2社となる。この2社とあすか交通は基準賃率のデータが見当たらく空白としている。ほか7社を見ると、安い順に平和交通、千葉海浜交通、千葉内陸バス、千葉中央バス、千葉シーサイドバス、ちばシティバス、ちばフラワーバスとなる。
比較的人口が多いエリアを走る平和交通、JR各線から美浜区方面をつなぎ乗客が見込める千葉海浜交通、千葉駅~みつわ台団地のドル箱路線を抱える千葉内陸バスが安い一方、長距離路線が多いちばフラワーバスが高い傾向にある。
京成と小湊の2社は前述の通り2024年前半での運賃改定がなかったため安い運賃を継続しているものの、京成電鉄100%子会社が軒並み値上げをしていることを考えるとこの2社もいずれは値上げ改訂が行われるのではないだろうか。

まとめ

バス業界は、物流2024年問題による勤務時間制限などに影響を受け経営が厳しくなることが予想される。
今後も運賃改定やダイヤ改正があると考えられ、当面は傾向を見ていく必要があると考える。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?