罪の声

公開前からかなり楽しみにしていた作品。

野木亜紀子さん×星野源さんのタッグは最強ですね!MIU404も見事にハマりました(笑)

昭和の未解決事件をモチーフに作られたこの作品は、小栗旬さん演じる阿久津が勤める新聞社のある企画から始まります。

その事件では、犯行声明に3人の子どもの声が使われていた。その同時期にテーラーを営む星野源さん演じる曽根が父の遺品の中から見つけたカセットテープを興味から聞いてみることから自分の声が犯行声明に使われていたことを知る。

それぞれにこの未解決事件を追っていき、阿久津が曽根を見つけたところから2人の不思議な事件を追う旅が始まります。この2人の掛け合いや仲良くなっていく様が私はとっても好きでした。

事件の真相を探るうちに出てくる姉弟の物語は涙なしでは観られませんでした。意図せず、事件に巻き込まれて、夢も人生も奪われたお姉さんの逃げる時の顔が頭から離れません。

物語が進むにつれて、弟さんとお母さんだけでも少しでも救われた気がしたのは本当に良かったです。

事件の真相もその当時の時代背景があってこそのことなのでしょう。

昭和に起こった実際の未解決事件については、私はあまり知りません。この映画を通して、なんとなくしか知らなかった事件、そして昭和という時代の一部を知れた気がします。

やりきれない部分もありましたが、阿久津と曽根の2人の友情ともなんともいえない関係性がこれかれからも続いていくラストがとても良かったなと思いました。

キャスト、脚本全て大満足な映画です。

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