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醒めるな
今日はあらたくんが出るライブに友達と行く。アリーナ規模で行われるこのライブは複数のアーティストが出演する。その中にIMP.がいた。IMP.は最初の方とタイムテーブルが出ている。そのあとは今時のアーティストの名前が並んでいて、正直IMP.だけ見れたらいいやって考えてた。友達とワクワクしながらライブ早く行きたいねーーって話す。この時のワクワクって宝物で、いつまでも永遠に閉まっておきたいってむず痒い気持ち。このために仕事も美容もぜーんぶあらたくんのため、推しのために磨き続けた。馬鹿らしいけどほんとの話。そしてこの工程がライブの次に幸せだったりするのだ。好きな人に会える予定があるって、幸せだもん。確定された未来。それまでに刻む時間。お互いに高まる気持ち。あらたくん、私たち同じ場所で会えて、同じ時間を過ごせるんだよねって夢の中で確認するのだ。きっと同じ気持ちだよねって。
いよいよIMP.の出番。デビュー曲、CRUSIN'のイントロが流れる。あらたくんの「同じ瞬間、同じ気持ち」は「俺らデビューしたぞ!!!!」と力強い歌詞に変わって会場が揺れた。やべーーーかっこいいー!!私の自担優勝しすぎじゃん。って息を呑んだ。あの期間、腐らずに頑張ったんだね。出戻ってきてくれて本当にありがとう。そこから何曲か続き、最後はHow good we are。メインステージで並ぶ7人。白衣装を身に纏った彼らは儚かった。あらたくん、美しかった。消えてなくなりそうだった。苦しかった。私の好きという気持ちが強すぎて、あらたくんが見えなくなりそうだった。
IMP.の出番が終わり次のアーティスト。泣きすぎて崩れた顔と、IMP.が終わった安心感から友達にトイレに行くと告げ、一旦会場を退出。出ると人は開場前と比べたら全くいなく、快適だった。余韻に浸りながら歩いていると会場外に設置してあるフェスのオブジェと写真を撮っている若者2人を発見。なんかみたことある気がする。内股な歩き方と可愛らしいサイズ感の男の人が2人。髪型は少し乱れていて、冬のライブなのに秋みたいな格好をしていておかしいなって思ってた。でもまって、よくみたら、、さっきまでステージにいた人じゃん。
そこにはあらたくんと基くんがいた。人って好きな人を見ると、声も出ないし呼吸忘れる。どうしよう、どうしようってパニックになった。それはもう簡単に。落ち着け私って思って、声をかけないと後悔するなと思い勇気を出す。人生で1番緊張したんじゃないかな。「あの、、あらたくんですか?IMP.の、、」と言ったら「えっ、あ、そうです。ライブ見てないの?」と驚いた表情。もうそれは可愛くて可愛くて仕方ない。心の中でうわあーーーーカメラ欲しい、全ての瞬間収めたい。どの瞬間も忘れたくない1秒も過去に溶かしたくないって思った。基くんが気遣ってくれて「あらた握手してあげなよ。ごめんね、あらた今手汗やばいから」「おれアイドルだから汗かかないもん」「はいはい、ほら、いいよね?」と私の手を基さんは掴んであらたくんと繋がせてくれた。涙堪えるのに必死だったけど流れたっぽい。私涙脆いからこういう時に困っちゃうし、困らせちゃう。「あーもってぃが急かすから泣いちゃったじゃん」「えー、ちがうでしょ。そうなの?え、ごめん笑」って絶対この人悪いと思ってないなってちょっと笑った。と思った瞬間、手がグイッとあらたくんの方に引き寄せられる。超至近距離。これ高良くんと天城くんのあのシーンやん。
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これよ。第5話の。ぐっと引き寄せられて「ピアス同じなんだね」って言われた。え、無理なんだけど。気づいてるのもやばいし、あらたくんってそんなことできるの?聞いてないよ、知らないよ…。横見たら、基くんがニヤニヤしてどっか行っちゃった。「ピアス、そうなんです。買っちゃいました!可愛くて」「可愛いよね〜でもみんな買ってるよね笑」「え!知ってるの…」「インスタのタグ付け欄見たマネージャーが言ってた笑」って教えてもらってオタクの行動バレてるし!!!!ってびっくりした。しかもまだ握手したまんまなの。「手、こんなに繋いでてもいいんですか…」って聞くと、さっきよりぎゅって力強くなって「じゃあ離したほうがいいの?」って可愛い顔でこっちを見てくる。佐藤新って、「さとうあらた」じゃなかったの、、男じゃん。ギャップじゃん。沼じゃん。姫あらたはどこへ行った?………ああメンバーが男らしすぎてさ、あらたくんはあの中では姫に見えるけど、対面で会うと1人の男なのか。って頭がフル回転して、なんとかこの状況を理解しようとする。
これは私の願望がかなり混じった昨日の夢である。夢の中はどこまでも夢だから許されて…現実にならなくてもいいのでもう一度あの夢の中で一生目覚めない体になりたい。わたしきもすぎ、寒すぎ、、、、冬だからいいよね。
あらたくんはあったかくして寝てね。
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