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ツイッターのチップ機能について想像を膨らませてみる

ツイッター社が2023年までに売上を倍増させる計画だと明らかにしました。そのために新機能を幾つか準備中だとして話題になっています。ツイッターは無料でユーザに提供されてきました。広告収入だけで経営が賄えられていますが、それにしても限界があるのでしょう。

ツイッターは経営的に難しそうである一方で、社会に及ぼす影響は強く、数あるSNSの中でも随一だと思います。先月はトランプ前大統領の呼びかけを契機として、結果的に連邦議会議事堂がデモ隊に襲われる事件があったばかりです。これはトランプ前大統領の影響力もありますが、ツイッターの拡散能力の強さもあります。おそらく短文しか投稿できないために常に「言葉足らず」が生じてしまい、角の立った意見が目立つからではないかと私は考えています。「出る杭は打たれる」ではありませんが、少しでもはみ出てると触りたくなるものです。

新機能は幾つか予定があるようです。特に注目を浴びているのは「チップ(投げ銭)」「スーパーフォロー」「スペーシーズ」でしょうか。いずれも全く新しいものではなく、ユーチューブなどで既に収益化に成功しているモデルを流用する形になると思われます。この中のうち「チップ」について想像を膨らませてみようと思います。

チップはユーチューブにおけるスパチャのようなものになるでしょうか。あるいはnoteのような単純な投げ銭になるでしょうか。いずれにせよコンテンツ制作を仕事や趣味にしている方にとっては朗報だと思います。画像や動画は目につきやすく、端的な文章よりも拡散されやすいです。趣味で書いた絵が高評価を得て拡散されたとして、今であれば自己承認欲求を満たす程度しか報われません。しかしそこに投げ銭が加われば収益化が可能となります。ファンは好きなコンテンツ制作者に投げ銭をすることで製作者のモチベーションを維持させることもできます。

ツイッターは多様な方が利用しているため、普段は接点のないコミュニティの方々の目に触れることもあります。例えばピクシブ等であればピクシブに登録している人しか見れませんが、ツイッターであればその母数は格段に広がります。コンテンツ制作者がツイッターを利用しない手は無いはずです。

簡易的な募金や集金も可能です。例えばニュースになるような場面に遭遇したとき、それを投稿した時にメディアから利用許諾を求められることがあるようです。今までは無料で提供するか、別途請求するしか無かったようです。しかしチップ機能の登場によってこのやり取りを円滑にできそうです。

コンテンツ制作者にとって朗報である一方、著作権管理の厳格化がツイッター社に求められます。いわゆるパクツイです。パクツイだけが拡散された結果、元のコンテンツ制作者に一銭も入らないというのは絶対にあってはなりません。ほかにも、テレビなどの切り取りを貼り付けて流す人もいます。これは黙認されてきましたが、収益化されるとなれば話が変わってくると思います。

収益モデルとしては既知のものなので導入は難しくないと思います。しかしこれがツイッターの拡散力と交わった時にどうなるかは想像がつきません。良くも悪くも強い影響力を発揮するはずです。最初は紛糾しそうな気もしますが、どのような化学反応が生じるのか楽しみです。

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