気がつけばアマゾンをあまり使わなくなった
現代ビジネスの『「アマゾン離れ」が加速中』という記事を目にしました。アマゾンといえば通信販売の黒船として日本の小売と物流を脅かしてきた存在です。プライム会員であれば送料無料でしかも翌日には届くスピード感は非常に新鮮でした。しかし、このアマゾンも優位性を失いつつあるようです。私も消費者としてこれを実感しているので便乗しようかと思います。
現代ビジネスの記事では「アマゾン離れ」が起きている理由として最初にポイント還元戦略があると挙げています。これは確かに書かれているとおりです。商品の価格を単純に比較するとアマゾンの方が安い場合が多い印象です。しかし楽天市場でのポイント還元を加味すると、実は遜色がありません。楽天市場の方が安い場合もありえます。
ポイント還元なので通販をあまり使わない人にとっては魅力のない話ではあります。一方で楽天経済圏を活用する人々にとっては十分に比較対象になる程度です。おそらくヤフーショッピングも同じでしょう。
楽天市場は昨年から「送料無料ライン」という仕組みを導入し、今もなお完全なる送料無料を目指しています。日本郵政の物流網を活用して安い配送料を実現できるかは注目されている点の１つです。実現すればアマゾンが強みとしてきた送料の安さは大きな優位性ではなくなります。
配送における迅速さも大きな優位性ではなくなりました。この優位性を脅かしているのがヨドバシやビックカメラなどの家電量販店です。特にヨドバシは独自の配送システムとノウハウをもっており、速さや丁寧さはアマゾンを上回る印象です。それでなお送料を必要とせず、商品の値段も安くなっています。値段や配送といった切り口でアマゾンの優位性は陰ってきています。
優位性を落としているのは値段や配送速度だけではありません。それは信頼性です。私としてはこれが致命的です。アマゾンは出品のハードルが低いそうです。結果として怪しい業者が平気な顔をして商品を販売しています。特に許せないのは類似品や粗悪品です。怪しい商品が幾つもあるので、よく調べなければ安心して買えません。アマゾンで買う時は必ず販売元の会社を調べるようにしています。場合によっては会社の所在地をストリートビューで確認したりもします。販売元として登録されている会社が例えば明らかな民家の場合は避けるようにしています。その点において楽天はまだ信頼できます。怪しい業者が少ない印象だからです。ヨドバシやビックカメラにかんしては言わずもがなです。
アマゾンが上陸した一時は絶対王者のような存在でしたが、今は既に優位性が崩れています。こうして健全な競争が行われているのは消費者にとって喜ばしい事態です。しかも日本の企業が黒船に対抗して頑張っているのは誇らしく思います。より快適な通販生活が送れるよう、引き続き目を光らせながら利用させていただくつもりです。
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