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Jリーグよ、背負いすぎないでくれ

Jリーグの日程が白紙になりました。

感染症に対する長期戦を覚悟する局面に立っており収束の見通しが立たないというのが主な原因のようです。見通しが立たないという点においては、既にリーグ終盤だったVリーグやBリーグは残りの試合の中止を決めています。いつ収束するかと明言できる人は世界のどこにも居ないと思います。

J1とJ2は1試合を消化した状態でした。J3は開幕前です。以前は暖かくなったら収まるという見通しが囁かれていましたが、上着が不要になる気候になっても増える一方であり、日本より温かい地域でも感染が拡大しているようです。専門家の中では今年いっぱいは無理という方もいるようです。

JリーグTVの放送内で、原氏が「選手からも練習を続けることに対する不安の声が上がっている」と紹介していました。選手の家族の事を思うと当然の反応だと思います。実際に私も通勤していた際は不安でしたし、テレワークを行って他人との接触機会が減っている今は安心感を得ています。

上記のリリースの中で興味深い内容がありました。長めに引用します。

 同チーム(筆者註:専門家チームを指す)の三鴨 廣繁氏は「事情が変わってきたように思います」と、当初の状況から変化が生じていると説明。再開を模索する段階では、「選手、スタッフ、その家族を守ること」「スポーツ文化を守ること」の2点に集約して提言してきたというが、感染拡大を受けて、「第3の意義が課せられたと感じている」という。
 3つ目の意義、それは「社会に対する責任」だ。「日本を代表するこの2つのスポーツ界が社会に対する責任を果たさないといけない。観戦者数は東京を中心に増えている。若者の感染者も増えている。そうした状況において、やはり4月末の開催は極めて困難。苦渋の提案を出さざるを得なかったということであります」と、語っている。

Jリーグやプロ野球が勇み足で無観客でも競技を実施してしまった際の影響を差しているのだと思います。至極正論だと感じました。

ただし、気になる点でもあります。「社会に対する責任」を気にしすぎるあまり拡大解釈してしまう恐れです。社会に対する責任を感じて全うしていただくのはとても重要です。しかし、私としては「選手、スタッフ、その家族を守ること」を何よりも重要視してほしいです。

活動を閉めるだけ閉めた今度は、感染症の収束時に経済活動を再開するタイミングが重要となってきます。勇み足で再開を決めてしまうことで選手に負担がかからないようにしていただきたいです。試合の日程だけを配慮したとしても、選手は試合日から逆算して本格的な練習を再開するはずです。

ファンとしてはサッカーを観られる状況の以前に、選手やそれを支える家族の健康が重要だと考えています。あまり大きな物を背負いすぎないようにしていただきたいですし、ファンとしても再開時にはそれを十分に配慮して余計な圧をかけないようにしたい所存です。


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